渡邉 昭義

北海道恵庭市出身京都在住の男です。 ロックを中心とした音楽が大好きで,革靴も大好きです。

渡邉 昭義

北海道恵庭市出身京都在住の男です。 ロックを中心とした音楽が大好きで,革靴も大好きです。

最近の記事

Roland System 700のはなし(2)

 Roland System700のキーボードケーブルは普通のDIn6ピンでよさそうということで,以下のケーブルを購入しました。なんと,レビューで30年以上前に買ったローランド・シンセサイザーに使うことができたという人がいました!  REONのウェブ担当さんの注意にしたがい,本体にケーブルを刺して,このピンはGND,このピンは+15V,このピンは-15V。よぉし,OK。  ところで,音を出すにはどうすればよいのか?  実は,私はハードウェアのマニュアルは手に入れたものの

    • Roland System 700のはなし(1)

       私の勤務している学校の一角に,昔,コンピュータミュージックの実習で使われていたマシンが展示されています。その一つにRoland System 700があります。1976年に発売された国産初の大型モジュラー・シンセサイザーです。フルセットで発売当時240万円したというものです。 【Vol.200】Roland SYSTEM-700 ~国産初の大型モジュラー・シンセサイザー[1976年] - キーボーディスト、脱初心者を目指す (kblovers.jp)  うちの学校のSys

      • 2次元グラフィックスのはなし

        コンピュータのディスプレイは,CRT(Cathode Ray Tube)のころから,小さな光を発する点(画素)の集まりを用意して,それぞれ点けたり消したりすると,ある場合は,文字に見えたり,画像に見えたりするという原理にに基づいています。 例えば,横5縦7のLEDを並べて 〇●●●〇 ●〇〇〇● ●〇〇〇● ●〇〇〇● ●●●●● ●〇〇〇● ●〇〇〇● というように光らせる(●点灯〇消灯)と'A'と見えるわけです。 (ドットマトリックスアルファベット) この原理でも

        • コンピュータの時間のはなし

          コンピュータはどうやって時間を計っているのでしょうか? マイコンの場合, 1.CPUを駆動しているクロック 2.CPU内のタイマー PC98の場合、さらに外部の 3.カレンダー時計IC というもので計っていました。 最近のPCのクロックは速すぎます。なにせ,1GHzでは遅いと言われるのです。簡単に1ギガヘルツといいますが,一秒間に10^9回の振動です。この世で一番速い光でさえ1秒間に進む距離は3×10^8m。つまり1GHzの1クロックである1ナノ秒の間に光が進む距離は30c

        Roland System 700のはなし(2)

          弧度法のはなし

          角度を一回転を360とする「度」で表すことは馴染みがあるけど,「ラジアン」がよくわからないという人は多いと思います。 しかし,考えてみると一回転を100分割してもいいわけですが,なぜ360かというとよくわかりません。360は2,3,4,5,6などで割りきれる数であるからかもしれませんが,メソポタミアで一年を360日だとしていたからという話もあります。まあ,とにかく恣意的なものです。  ではそのような恣意的な要素を取り除いて角度をどう計ったらよいのでしょうか? 角度とその角

          弧度法のはなし

          浮動小数点数の話

          コンピュータは1,0の組み合わせで数を表しています。 1,0の値を取るデータの単位をビット,8ビットを1バイトといいま。 8ビット=1バイトで256通りのパターンを表すことができ,0~255の整数とみなしたり,-128~127の整数と見なしたりします。 16ビット=2バイトで65536通りのパターンを表すことができ,0~65535の整数とみなしたり,-32768~32765の整数と見なしたりします。 現在のパソコンでは32ビットが基本的で,約20億通りのパターンを表すことがで

          浮動小数点数の話

          余りの計算

          底辺b,高さhの三角形の面積Sを計算するCプログラムを書きなさいという問題があって S=1/2*(b*h); と書いて,どんなに大きなb,hでも0になってしまうのはなぜだろうと悩んだことはありますか?私はあります。もちろんこれは整数割り算だからです。 「1÷2はいくつ?」と聞かれたときに,初めは「0あまり1」だったのに「0.5」とか「1/2」になったのはいつからだったのでしょうか?私はあまりに昔過ぎて忘れました。今回はしばらく使うのを忘れていた(であろう)この「余り」が意外と

          余りの計算

          ゼロで割る。

           整数の割り算は誰でも知っていると思います。  そもそも割り算とは何か?例えば,  「6÷2は?」と聞かれたら「3」と答えるでしょう。 続けて「その理由?」はと聞かれれば,2×3は6だから,と答えるでしょう。つまり,「6÷2は?」というのは「2に何をかけたら6になるか?」という問題です。それでは  「1÷0は?」 これは「0に何をかけたら1になるか?」という問題です。「どんな数aをとっても必ず0×a=0となる」ので「その問題を満たすような数はない」というのが答えになります。

          ゼロで割る。

          「ゲーム制作のための数学と物理」メモ

          「ゲーム制作のための数学と物理」(仮)の授業を担当するつもりでメモを書いてみます。ざっくりと項目立ててみました。 (1)イントロダクション  0で割ることについて  剰余算 (2)長さ,角度,時間  コンピュータで表す数値の話  単位  弧度法  コンピュータの時間,クロック,フレーム (3)二次元幾何  直交座標系  ベクトル  ワールド座標  二次元の変換 (4)二次元の運動  等速直線運動  自由落下  振動  平面内の運動 (5)三次元幾何  三次元の変換  四元数

          「ゲーム制作のための数学と物理」メモ