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HSPの私が「ぐるぐる思考」を止めるためにやっているたった一つのこと

ドがつくほどのHSP気質です。
正確にいうと、HSS型HSPといって、社交的で刺激を求めるのに、敏感で繊細な面も併せ持つというやっかいな気質。

感受性豊かで、ものごとを深く考えるわたしたち。「繊細さん」とも呼ばれるHSPの多くは、「ぐるぐる思考」に悩んだことがあるのではないでしょうか。ぐるぐる思考とは、いろんな感情や思考がぐるぐると頭の中を巡って、沼のように抜け出せなくなってしまう状態。わたしの場合は、おもに不安や悲しみなどのネガティブ感情がぐるぐるしやすい傾向にあります。

ぐるぐる思考に陥ることは、あまりいいことだとは思えません。
というのも、日常生活に支障をきたすからです。仕事が手につかず自己嫌悪に陥ったり、視野が狭くなることですぐそばにあるハッピーに気付けずさらに気持ちが落ち込んだり、眠れず体を壊したり、わたし自身もいろいろな経験をしてきました。
ぐるぐる思考はきついし、疲れる。クリエイティブな活動へのプラスになるともいわれますが、わたしは、なるべく止めないといけないと思っています。

「やばい、ぐるぐる思考に陥ってるな」
そんなときにHSPのわたしが実践していること。

それは、「没頭すること」です。

実践を始めたのは、オードリー・若林正恭さんが自身のエッセイ内で綴ったこんな言葉を読んでから。

ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ。
若林正恭『社会人大学人見知り学部 卒業見込』角川文庫 2015年12月

この言葉は、書籍を読んでから7年たった今でも座右の銘にしている大切なものです。ポジティブなことを意識的に考えることがネガティブを消し去る唯一の方法だと考えていた大学生の自分には衝撃の言葉でした。

で、具体的に何をするかというと、わたしは登山に出かけます。じつは登山は、3時間登っただけで約2,000kcalの消費カロリー(※個人差あり)になるほど、かなり運動量の多いアクティビティ。また、足を踏み外さないように歩く集中力も必要です。そんな登山に挑戦して、何も考えられないくらい山登りに没頭してみます。

すると、もうキツすぎて何かを考える余裕がなくなってしまうんです。頭まっしろ。強いていうなら、お腹すいたなあ、とか、ここ滑りそうだから気をつけよう、とか、今の状態に関することだけ頭にうかんでいます。

そして気づいたら、ぐるぐる思考は止まっています。好きなことでストレス発散できたからか、「ま、なんとかなるか」とさえ思ったり。

アイドルのライブ映像鑑賞でも、漫画でも、お絵かきでも、ゲームでも、友達とのおしゃべりでも、なんでもいいんです。一旦不安や悲しみ要素から離れて、好きなことに一定時間没頭してみてください。

没頭中、頭の片隅にネガティブがチラッと姿を現したら、もっと映像の音量を上げたり、難しい絵やゲームに取り組んでみたり、負荷をかけてみる。他のことを考える余裕がないくらい、好きなことで頭の中を埋め尽くしてみる。あるいは、わたしのように強制的に運動してみるのも、頭の余裕がなくなるのでおすすめです。

すると、不思議と、手強いぐるぐる思考も消えているものです。ぐるぐる思考が消えれば、あとは、よく食べて寝て、論理的に考えたり、やるべきことに取り組んだり、淡々と行動するだけ。

わたしはそうやって、これまで就活や転職、フリーランスの活動などを行なってきました。大袈裟かもしれませんが、いまわたしが心健やかに暮らしているのは、没頭のおかげかもしれません。

他のことを考えられなくなるくらい負荷をかけて没頭する。
いま、ぐるぐる思考に陥っている人はもちろん、いつかネガティブ沼にハマって抜け出せなくなった時にも、ぜひ思い出してくださいね。

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