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車の運転で腰痛を治した!?「姿勢調整」の活用法

今回は、腰痛に苦しんだ過去を持つ私が、
実際に行って「効果があった」と実感した方法
のひとつを紹介したいと思います。

  • 毎日運動や体操するって苦手だなぁ

  • 座っていることが多くて、腰が痛い・・・

  • 通勤時間で腰痛対策ができたらいいなぁ

というあなたに向けて、
風の治療家(訪問整体師・理学療法士・物理学修士)の立場でお話をしようと思います。


自己メンテナンスの理想は生活の中で

リハビリデビューは腰痛と挫折と共に

私は幼少期から病弱です。
筋力・体力共に全くありません。

そんな私が導かれるようにリハビリの世界へ入ります。

初めての勤務は、脳卒中の患者さんが多い某病院でした。

麻痺で筋肉が弛緩してしまった患者さんの体は、
大変重い
のです。

一生懸命
慣れない仕事を、
中腰の姿勢で、
必死でリハビリしていました。

引用:TMGあさか医療センターリハビリテーション科
懐かしいですね。まさにこんな感じでリハビリをしていました。

勤務してすぐに、生まれて初めて
腰痛
というものを経験します。

そして、しばらくすると
ぎっくり腰
にもなります(これも生まれて初めて)。
しかも、それが
不定期に
何度も!
繰り返されるのです・・・

「このままでは仕事ができなくなるのではないか・・・?」

と本気で心配しました。

このままではいけない!

リハビリの世界でまだ働きつづけたい。
というより失業したくない!(笑)
という気持ちが、
私を腰痛の勉強に向かわせます。

そして、

自分の体を
自分で変えよう

と決心します。

毎日の生活全てを
見直し始めました。
そして、

毎日行うことすべてが、
自分の腰痛などの症状を軽くするためにある、

と捉えなおすことができました。

「腰痛対策のために、今から30分体操をしよう」
という時間的余裕が無かった私にとって、

「今も腰痛対策をしている最中~♪」

と思いながら生活できることは、
すごくうれしかったです。

この感覚を、あなたにも共有出来たらうれしいのです。


腰痛自己メンテナンス方法紹介(動画)

まず最初にこの腰痛対策は、
自分が運転していなくても
電車・バス
での通勤時でも同じ考え方で利用できます。

私の通勤は自動車です。
当時は諸事情により
片道1時間かかっていました。
大雪の日は、2~3時間
(最長記録は4時間!)。

「どう車を運転しようか?」

と考えたのも自然な流れです。

そして実践した方法がこちらです。

「下っ腹を鍛えているだけなんじゃない?」
と思われましたか?

そうとらえていただいても良いのですが、
もしも、よろしければ、
以下の理由も知っていただくと、
ちょっと試すのが楽しくなるかもしれません(?)

自分が運転していなくても
電車・バス
での通勤時でも同じ考え方で有効です。


姿勢調整は「お腹の深い部分」で「自律的」に

乗り物に乗っていると腰痛になりやすい?

例えば長距離を運転するタクシーの運転手さんや、トラック運転手さん。
腰痛の方が多い印象です。

車の運転で腰痛になる理由は、

  • 体重が腰に集中したままの姿勢

  • 腰やお尻周辺の血行不良

  • 車の振動

などが挙げられます。

さらに、知らず知らずのうちに、悪い姿勢になっていることありませんか?左の肘置きにもたれかかったり(笑)

これも腰痛の原因になるのはもちろんですが、
安全運転上危険!ですので、運転中の姿勢には注意したいですね。
姿勢が崩れやすくなるのを自覚したら、休憩をとるのが最良です。


詳しくは以下のサイトをご覧ください

海外でも同じ悩みがあるのだなぁとわかるのが以下のサイト。
腰痛対策の内容も日本とほぼ同じですね。



腰痛の本当の原因は、腰ではない?

「腰痛がひどいので、腰を揉んでもらったら楽になるけど、また元にもどる…」
というお話はたくさん耳にします。

これは、

「本当の痛みの原因」
が放置されているために
痛みが戻る

のです。

コルセットや骨盤安定化云々など
腰痛対策の各種グッズが、
「使っていないと痛みが戻る」
現象も同じ理由です。

座っている姿勢が長いために生じる慢性的な腰痛の場合は、
腸腰筋(大腰筋と腸骨筋をまとめた呼び方です)
というお腹の奥にある筋肉が、
「本当の原因」となっていることが多いです。

腸腰筋ってどんな働きをする筋肉何だろう?と思って調べると、

股関節を屈曲(前に曲げる筋肉)ですよ
と書かれています。

腸腰筋が主に働いて、図のように股関節を動かします
「左の股関節を屈曲」といいます。

でも、私は
以下の役割も重要
だととらえています。

それは、
姿勢の安定化
です。

実は、腸腰筋は
上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉
であり、腰や体幹の位置や動きに大きく影響します。

また、背骨の腰の部分を「腰椎」といいますが、
その
腰椎のコントロール
という役割も重要です。

つまり、
股関節を曲げていないから、腸腰筋は動いていない、
ということは
決してない
のです。

座っている、立っている、
もちろん、歩いているときも

腸腰筋は ずっと 働き続けています

皆様電車に揺られながら、無意識で姿勢を調整中です。
UnsplashのJezael Melgozaが撮影した写真より

ところが、この姿勢の調整において、
この腸腰筋が、うまく働いていない人がとても多いのです。

かつての私もそうでした。

腸腰筋がうまく働かないと、
その代わりに腰の筋肉達が頑張り続けます。
これが、腰痛につながっていくのです。

このことについての私の考えは、
詳しくは手前味噌ですが、過去の以下の記事に記載しております。

さらに詳しくは以下の記事がありますが、
昔の記事なので文章が下手くそで読みづらいかもしれません。
スミマセン。

運転中の腰痛予防についての情報は、
その多くが

「腰を守る」

という発想です。

私が考える運転中の腰痛対策は、

「腸腰筋を使う」

という発想ですので、
考え方が大きく異なります。



「姿勢を調整する体のしくみ」を利用する

私は、腸腰筋などの

姿勢を調整する筋肉は、

正しく姿勢を調整させつづける

ことで、
「活性化」させることができると考えています。

活性化」です。

伸ばす(ストレッチする)
とか、
鍛える
とは少し違います。

「必要な時に必要なだけ働ける状態」
にする

ことを、私は
「活性化」する
と考えています。

では、腸腰筋をどのように活性化させるのでしょうか?

ポイントは姿勢です。

下の図のように、座って腰が反った状態では、腰の筋肉が働きやすくなってしまいます。

下手な絵で恐縮です
左の様に腰を反らさないでくださいね

腰の筋肉はある程度緩めて、
その代わり、
自分のお腹の奥の筋肉
が動くことをイメージします。
最初の頃は”下のお腹全体”のイメージでもOKです。

後は、自動車や電車に揺られるのに任せます。

無意識のうちに、お腹の奥が働いてくれています。

意識して動かすことよりも、
無意識に、勝手に、姿勢が整い続けるようにする。
これが重要だと私は考えています。

なぜなら、姿勢の調整は
基本的に「無意識」で行われるからです。

↑画像説明
極度にバランスを求められる時こそ、それに意識を向けないそうです
姿勢の調整は生まれたときから「無意識」で発達してきたからです。

左:   Adam Khasbulatovによる写真
右:Nathan Dumlaoが撮影した写真


自動車・電車などの乗り物は、
予期せぬ振動や力(遠心力=慣性力)を受けます。
この環境下での姿勢調整は、
腸腰筋活性化の絶好の機会だと考えます。

運動神経ゼロの私ができましたので、
きっとあなたは、私よりも効果を得るのが早いでしょう。

少し専門的ですが、
筋肉の活性化について、解説したサイトです

さらに専門的ですが、
姿勢調整が自律的に行われていることに関連する情報です。

姿勢の維持と多感覚統合についても述べられています。
姿勢維持と運動の多感覚制御、および姿勢制約が感覚伝達、脳機能、行動にどのように影響するかについて調査した論文が含まれています。
一般の人がこれを聞いても ? だと思いますが、私にはよだれが垂れるような魅力的なテーマです(笑)


私の体に起きた腰痛と動きの変化

「運動神経無いな」と自虐的に青年期を過ごしてきた私。
当然、最初は自分の体の腸腰筋を感じることが全くできませんでした。
そのため、とりあえずは、

下っ腹で姿勢を維持すること、
背中や腰は使わないようにすること、

を意識して運転を始めました。

当初は5分で、
ふにゃぁ~
でシートにもたれかかっていましたね笑)
それくらい、当時の私にはきつかったです。

だから、
腰痛になりやすかった、
ともいえますね。

少し休憩して、またチャレンジ。
ふにゃぁ~
となったら休憩。

これを繰り返すうちに、
私は楽しくなってきました。

徐々に、
無理やり力んでいただけの私の下っ腹が、
効率よく動くようになるのを、
感じられるようになってもきました。

この感覚が、
仕事中の体の動きにも、
応用できるようになってきました。

今では1日チェーンソーで木を切るような作業を行わない限り(笑)、
腰痛になることはありません。
ぎっくり腰にももうならないでしょう。

私の腰痛対策は、他にもたくさん行いましたので、
この対策だけで腰痛解消になったのかは、
ハッキリとは申し上げられません。

ですが、どうぞこの私の孤独な取り組みが、
あなたの本当の姿勢調整のお役に立てるのであれば、
こんなに幸せなことはありません。

ご参考になさってください。


【再掲】自己メンテナンス方法(動画)

以上の知識を少しご理解いただいたところで、
また、動画を確認したくなりましたらどうぞ。再掲いたします。


最後に


最後にまとめをさせていただきます。

  • 日常生活の中に腰痛対策を取り入れる一例を、車の運転を元にご紹介しました。

  • 慢性腰痛の原因のひとつに、姿勢調整の方法のミスがあることをご紹介しました。

  • 筋肉を活性化させる、という考え方を少しご紹介も致しました。


お話は以上です
最後までお読みいただきありがとうございます

私は文章にするのが苦手ですが、
できるだけ伝えたいことを書いてみました。
もし間違いや不明な点がありましたら、
ぜひコメントやメールで教えてください。
喜んで加筆修正いたします。

私のブログがあなたの何かの参考になれば嬉しいです。

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タイトル写真は
UnsplashWill Truettner
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