ゆきのさきこ

東経133度、 北緯33度の地点、豊後水道の波の音を聞きながら、ただいま文学修業中です…

ゆきのさきこ

東経133度、 北緯33度の地点、豊後水道の波の音を聞きながら、ただいま文学修業中です。私の書いたものを読んでいただけるとうれしいです。

最近の記事

数学の思いがけない発見

 8月は出費が多い。お中元、里帰り、久しぶりの友人とのランチ。どれも楽しかったが、通帳残高が減って行くのは楽しくない。  今は勤労者ではなく年金が頼りの消費者だ。消費するだけだがら引き算ができれば良い。わかりやすい暮らしだ。  臼杵高校の数学のH先生、あなたが黒板いっぱいに説明していた数式はなんだったのでしょう。人生は足し算と引き算で足りましたよ。といつも思ってきた。  数学者の岡潔さんの「春宵十話」に、「数学の思いがけない発見の喜び」について書いてあった。もしかしたらあの

    • 天候が変わってしまうのか

       テレビがないので、椅子をベランダに向けて置いてある。夕方は、読書をするか空を見ている。このところの暑さのせいか、陽が落ちても空に熱気が溜まって残るのか、赤や黄色の細い雲が浮かんで、今まで見た事がない不思議な夕暮れだ。  雨もしばらく降っていない。夕立も来ていない。台風も西日本を避けて関東、東北へ上陸する。ベランダを片付けて待っているのに。このまま天候が変わってしまうのか。  Amazonプライムで「ヤングシェルドン」を見ていたら、シェルドンのおばあちゃんが「今日は36度

      • 里帰り

         お盆に実家へ帰る。昨年春、母親が亡くなると帰る理由もなくなり、せめてお盆くらいはと、弟夫婦が住む実家に帰った。県道から車で20分ほど入り込む山の中、田圃や近くの森からの風が涼しい。久しぶりに弟と話す。ほとんどは、村の誰彼が死んだ話だ。100歳まで老人ホームにいた人。退職後、癌が見つかった同級生。村から出て行っても、みんな死ぬ時には帰ってくるのだ。村全体が墓場である。コロナ後は、葬式も地味になり、老人ばかりの村は助かる。  村の世帯数は今や10軒ほど。昔は、祝言や子供の誕生

        • MRI初体験

           お盆を抱えてベランダから台所に移動している時、電気コードに足を引っ掛けて転んだ。その時テーブルに腕を激しく打った。山でも転ばないのに、上の中で転ぶなんて。楽天で買ったポーランドの丼が割れてしまったのもショック。  3日ほど経ってから、上腕がこぶし大ほどに腫れた。そのうち治ると放っておいたら、糖尿病の定期検診で採血のとき、看護師さんに見つかりおおごとになった。  MRIは初体験。耳栓とヘッドフォン、辛くなったら押してと風船のようなボタン。たしかに辛い。叩きつけるような機械音

        数学の思いがけない発見

          隠居します③

           毎年ひとつ新しい事を始めることにして来た。  登山、テニス、太極拳と運動系、文章教室に句会、短歌会と文科系。最近は公民館のマージャン教室にも通っている。  長明さんも、歌や琵琶を楽しんでいたようだ。楽しみはあった方が良いし、俗世間との関わりもあった方が良い。そのうち減って行くだろう。  隠居に旅は付きものだ。長明は、知人の墓や名所旧跡を訪ねている。水戸のご隠居光圀公の諸国漫遊、世直し旅もある。  私の隠居の旅は、トルストイを読みながら、シベリア鉄道に乗ってモスクワに入るこ

          疲れは3日目から

           北陸の山から戻って3日目、疲れが出たのか朝からだるい。なぜかこの頃、疲れは翌日ではなくて3日目あたりから出て来る。外は35℃越えの予報。エアコンを入れて、家の中の用事をあれこれする日にしよう。  山岳会のホームページの更新、メールの整理、契約しているサイトの閲覧とパソコン作業をやっつける。  シーツやカバー、シャツなど白い物の洗濯。夏はリネンがいいと決めてから快適だ。ついでにゆるんだボタンの付け替えとお裁縫も。  昼は、元気出そうとニラの醤油漬けと卵かけご飯。  昨夜良く

          疲れは3日目から

          隠居します②

           長明の庵は方丈・四畳半。羨ましい。我が家は恥ずかしい事に3LDKのマンション。要るか要らないかわからない物が詰まっている。まず、これを無くして清々しい部屋にしよう。  長く働いたこともあり、知人、友人に恵まれている方だと思うが、最近、少しづつ亡くなる人も出て来た。きちんとお礼が言えないままである。  子供が二人いる。娘と息子だ。これが一番の不安材料だ。すでに二人とも50歳近いが、いつも気になる。さらに孫達もいる。この身を分けたのだから仕方がない。お釈迦様は「持たない子に苦

          隠居します①

           中小企業診断士としての最後のお客さまとの契約がこの春終了した。これでようやく隠居できる。隠居とは世間を離れて暮らすこと。  先輩たちはどうしているのか。20年来の利酒会の仲間が10数人いる。現役の頃は役所や会社でそれなりの地位で活躍し、酔えば「たいらく」を言っていたが、近頃は、幹事のお酒の説明に耳を傾け静かに盃を動かしている。「野菜作りが上手くなった」「自転車旅行のレポートを書いている」「自治会の役員の仕事が忙しい」「書道の個展をやる」などの近況報告も交え、最後はご機嫌で

          立山室堂、五色ヶ原、黒部湖へ

           富山県の立山室堂、五色ヶ原、黒部湖まで3泊4日で行ってきた。毎年夏は日本アルプスのどこかの山に登ることにしている。昨年は、常念岳と富士山に登った。  JRで大分から小倉、新大阪、敦賀、富山まで約8時間、登山口の室堂まで電車、ケーブルカー、バスを乗り継ぎ、登山開始。  その日は一の越山荘まで。翌日は、獅子岳、ザラ峠を経由して五色ヶ原を目指す。遠くに槍ヶ岳、近くに剱岳、雄山と名だたる山々。足元は、チングルマ、リンドウ、ハクサンイチゲなどの花々。目が忙しい。雷鳥に一度だけ出会

          立山室堂、五色ヶ原、黒部湖へ

          どろぼうの神様

           だれに薦められたのだろう「どろぼうの神様」を図書館で借りて読んだ。舞台はベネツィア。家出した兄弟、孤児の少年少女6人が廃業した映画館に棲みつく。彼らは食べるために小さな悪事を繰り返す。彼らに盗品を売って食料や衣服を調達してくれるのが「どろぼうの神様」だ。大人も絡んで彼らのすることとをじゃましたり、終いには協力することになったり。  どの時代でも子供は苦労する。大人の理不尽な振る舞いを避けることができない、大人になるまで我慢を強いられる。子供達は皆、早く大人になりたいと思って

          どろぼうの神様

          習いたての俳句2

          2023秋冬 秋風やコンビニ一軒賑わいて マンションは空き部屋ばかり鰯雲 鉄瓶の湯の湧く音も秋深し この村も老人ばかり柿熟す いわし雲子を育てしはまぼろしか ひとり居が二人いるよな十三夜 大根の畝高くして冬を待つ 紅葉散り鹿鳴く国に生まれけり 木枯や行きて戻らぬ誰彼も 着ぶくれてママと呼ぶ声甘やかに 師走なり鍵深く掛け旅に出る チェンマイの仏陀の膝の茉莉花の チェンマイの古宿なれど年を越す 落日を沈めて赤きメコン川 夜もすがら 木枯唸る 天然塚 

          習いたての俳句2

          都町で焼肉宴会

           ひさしぶりに、都町で焼肉宴会。いつものおじさん達と四人だ。  肉は羊の肉だけ。これがクセもなくて美味しい。生肉のユッケをご飯にかける。これも美味しい。ニュージーランド産との事。これからは羊だねとみんな嬉しがる。  牛肉は高いのだ。円安で輸入飼料も、輸入肉ももっと値上がりしそうだ。霜降り肉のすき焼き、ステーキなどはもう忘れよう。ウナギやフグのようにたまに思い出したように食べることにしよう。  それにしても都町は静かになった。店の外に立っていた外国人の女性達はどうしているのだ

          都町で焼肉宴会

          38℃を楽しもう。

          38℃を楽しもう。

          永遠の眠り

           公民館のエアロビクス教室のインストラクターの方は、始める前いつも健康情報をおしえてくれる。今日は睡眠サプリの紹介。生徒は中高年が中心。睡眠で悩む人が多いのだろう。ざわついていた。  私も不眠には悩まされた。大事な会議の前に限って眠れない。会議中も元気がなく思ったように発言できない。でも、喋り過ぎない方が良い結果が出ると気がついた。 「不老長寿メソッド」(鈴木祐著)に、睡眠日記を書いてみようとあったので、3カ月ほど書いてみた。睡眠時間と一緒に運動、食事、イベントなど併せて

          チェンバロでバッハを

           涼しい法華院山荘から登山道を3時間歩いて登山口バス停へ。バスで由布院駅まで戻る。由布院も涼しく、ちょうど「ゆふいん音楽祭」が開催されていた。  このまま暑い大分に帰るのももったいないので「小林道夫チェンバロ演奏会、バッハの午後」に入ってみた。チェンバロを生で聴くのは初めて。バッハもほとんど聞かない。夏の由布院で、チェンバロの演奏でバッハを聴くなんてことは、田舎ではそうあるものではない。当日券3000円。300人程度の小ホール。震えるようなチェンバロの音に添ってチェロ、バイオ

          チェンバロでバッハを

          避暑です。

          今日は避暑。雨ヶ池経由法華院山荘まで。朝6時半に家を出てバス、JR、九州横断バス、登山道4時間で14時に到着。標高1300m。涼しい。大船山もくっきり。登山客が次々に到着、缶ビールで乾杯する。ここは大船山、久住⛰️登山の拠点。私も「インドの青鬼」でひとり🍻。二食付きで10000円。とりあえず1泊2日の避暑。