習いたての俳句2

2023秋冬

秋風やコンビニ一軒賑わいて

マンションは空き部屋ばかり鰯雲

鉄瓶の湯の湧く音も秋深し

この村も老人ばかり柿熟す

いわし雲子を育てしはまぼろしか

ひとり居が二人いるよな十三夜

大根の畝高くして冬を待つ

紅葉散り鹿鳴く国に生まれけり

木枯や行きて戻らぬ誰彼も

着ぶくれてママと呼ぶ声甘やかに

師走なり鍵深く掛け旅に出る

チェンマイの仏陀の膝の茉莉花の

チェンマイの古宿なれど年を越す

落日を沈めて赤きメコン川

夜もすがら 木枯唸る 天然塚 

風邪引きて 寝仏のごと 横たわる

目を瞑り 修行僧なる 寒鴉

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