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刺身味噌汁と鰯ラーメン

 最近、とある時代小説にハマっている。

 図書館の「新着図書コーナー」にならんでいたのを手に取ってみたら、あれよあれよという感じで読めてしまって。

 シリーズで既刊が20巻近くあるので、せっせと借りまくっている今日この頃。

 捕物系なのでどーしても血生臭いシーンがあり、その部分は苦手だったりもする。でも、そこを片目瞑ってもなお素晴らしいのが「食べ物」の描写なのだ。

 家では、飯、漬物、汁。主人公の彼女さん(?)がつくりにきてくれたりすると、そこに魚や煮物が付いてくるのもいい。

 そして外食は、蕎麦やうどん。煮売り酒屋(今でいう居酒屋)の様子にもウキウキする。

 江戸時代の物語なのに、令和の私の食生活に限りなく近いところに、親近感を覚えている。

 ご飯さえ炊いておけば、そしてお味噌汁があれば、というのが私の持論で(笑)ま、ただのめんどくさがりなだけかもしれないんだけど。

 ここんとこ、平日は一日一食にしていたのだが、最近夜にもお腹が空くようになってしまった。立ち仕事だからかしらん。

 一時期、夕食は「スーパーで値引きになったお惣菜」で済ませていたことがあるが、これはどうにも具合が悪かった。

 いくら値引きになっていたって自炊よりは高くつくし、なんといっても長時間売り場に放置されて酸化している感がよろしくない。

 でも最近、魚売り場の値引き品をよく買うようになった。調理されたものではなく、生をね。

 生だから売り切りたいのだろう、その値引き率たるやもう半額以下のものも多々。
 とくに、お刺身として切られてツマの上に盛り付けられているものの値引き率がハンパない。

 まぁ、ツマに血あいが滲んでいたりして、見た目も悪いし、そのまま食べようという気にはならないのだけど。

 私はこれらの魚たちをさっと洗って、なんでも味噌汁にドボンしている(笑)。朝つくった残り物の味噌汁が、俄然豪華になる。大根や大葉も加わって、なにやら良い香りまで漂ってくる。

 これにご飯があれば、たいそうなご馳走だ。ただ、夜はあまり食べられないので、お味噌汁だけぬくぬくといただいている。

 魚だけではなくツマや大葉まで丸ごと食べてしまうので、フードロス対策にもなっているに違いない、と自分に言い聞かせているのだが、そもそもフードロスってのもイヤな響きだねえ。少なくとも、江戸時代にはこんな現象なかったろうに、とか思ってしまう。
 件の時代小説を読みながら、限られた食材を美味しくいただいている人たちの姿を、すごく美しいなと感じている。

 ちなみに、タイトル画像。
 昨夜はなぜかもうお腹が空いて空いてたまらなかったので、ラーメンに鰯の開き(3尾100円)をドボンしてみた。

 豪華だー!

 ただし、今朝は若干身体が重い(苦笑)。

 やっぱ、夜は食べないか軽めがいいね。時代小説中の食事風景のことを「令和の私の食生活に限りなく近い」と書いたけれど、江戸時代にインスタントラーメンはなかったろう(苦笑)。

 もう少し江戸の人を見習ったほうが良さそうだ。

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