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シル活とミニマリストの修羅場

 SNSに積極的に関わらないので、流行にはかなり疎いほうだと思う。

 先日も「シル活」という単語が耳に飛び込んできた瞬間、

「ああ、それなら、私もやってるよ!」

 と一瞬、心の中でドヤ顔をカマしたのだが、私の考えるシル活と、SNSで話題になっているシル活は、まったくの別物であった。

 シルバニアファミリーという、ちっこい動物のお人形(←私の認識はせいぜいこの程度。苦笑)を、さまざまな場で撮影して、SNSにアップする、みたいな?

 いわゆる「ぬい活」の、シルバニアファミリー限定版みたいな活動なんだろうなぁ。だいたい「活」なんて行為とは、高校の部活以来無縁な私。ブランクすでに40年(笑)。

 推し活とか楽しそうではあるんだけど、個人的には「めんどくさい」が先にたってしまう。おそらく、年齢のせい・・・ではない。ティーンの頃から、実用性のないものを所有するのが苦手。部屋にそんなものが増えてくると、たちまちにブチ切れる。離婚したり、彼氏と別れたりした理由も、つきつめればこういうことなのかもしれない。

 いえ、人間の実用性云々ではなくてね(笑)。私は、自分のテリトリー(住居)に、勝手にモノを置かれる、増やされることに耐えられないのだ。

 いきなり占星術の話をはさんで申し訳ないのだが(笑)私の出生時ホロスコープ、月がおとめ座にあるんだよね。以下の記事でご紹介した「まぁまぁマガジン24号」の中で、大好きなマドモアゼル愛先生が、このようにおっしゃっていた。

月おとめ座の人はものをもたないほうがいいんですよ。だって管理できないんだから。

 月おとめ座の私は、単純に「俺の着替え、ここに置かせて」とか「この部屋、時計がないから不便。掛け時計とか、置けばいいのに」などと言われるだけでも、それらのことをパートナーから強要されているような強迫観念に苛まれてしまうのだ。

 絶対に、管理できないのに。
 発作的に、捨てたり壊したりするかもしれないのに。

 実際、かつて結婚していた頃、夫の母親から譲り受けたティーカップセットを、床に叩きつけて粉砕したこともある。

「いやん、手がすべっちゃったぁ❤️」

 などと誤魔化してみたものの、いやいや手がすべった程度で、ここまで粉々にはならないだろう、というなかなかの修羅場を演じたこともあったなぁ(苦笑)。

 現在、絶賛独居中年(笑)の私だが、よほどのミニマリストでもない限り、今後も誰かと同居することはないだろう。

 わがままって言われるかもしれないけど、おそらくもう、この性質は治らないと思う。

 閑話休題。

「ああ、それなら、私もやってるよ!」

 と私が勘違いしたのは、シル活ならぬ「汁活」。毎朝、お味噌汁を飲むだけの、簡単な活動です。部屋にモノが増えたり散らかったりしないので、ノンストレス。

 こんな「活」なら、死ぬまで続けられそうだ。

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