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自己肯定感を高めるとは,自分を高める事ではない


 
日本人の約9割は自己肯定感が低いというアンケート結果があるそうです。自己肯定感が低いことで悩んでいる方は多いと思います。自己肯定感を高めるために何か努力をして、自分に足りないものを補う事で自己肯定感が高まると思っている方が多いのではないでしょうか。
しかしそれは真逆のことなのです。自己肯定感とは長所も短所もそのままの自分を受け入れ、認めるということなのです。まずはそれが自己肯定感があるという状態です。自己肯定感が低い人は、まずはこの受け入れて認めるという事が必要なのです。
ほとんどの日本人は自己肯定感が低いという事は、自己肯定感を高めるとやっと自己肯定感がある状態になるということです。この自己肯定感がある状態になって初めてニュートラルに物事を捉えられる状態と言えるでしょう。
このニュートラルな状態になって初めてさらに自己肯定感を高めるという段階になるのです。何か新しいことに挑戦をして、失敗をしてまた挑戦して失敗して、そういった地道な努力ができるようになるのです。自分で目標を決めて仮説を立て、物事に取り組んでいくことで自信と言う自分を信じる心が生まれます。ニュートラルの位置まで自己肯定感を高めない事には、新しい事に挑戦したり、挫折 に耐える基礎ができないという事なのです。
自己肯定感が低い私たち日本人は、とりあえずニュートラルの位置に自己肯定感を高める必要があるのです。なぜなら苦しくなるからです
なぜ苦しくなるのかと言うと、自分で自分の短所を受け入れられないという事なので、こんな自分ではダメだと常に自分自身をダメ出ししていることになるからです。それは他人と比較し続けているということでもあります。人は他人と自分を比較し続けている以上幸福感を得ることはできません。しかし社会的な生き物である人間はどうしても人と自分を比較してしまうものです。ですから人間とはそういうものだと理解し、諦める事なのです。こんなダメな自分、できない自分、情けない自分を受け入れて認めていく事が大切なのです。そんな自分を受け入れてしまったら全てに絶望してしまうと思うかもしれませんが、それは違います。自分のダメなところ、弱さを受け入れる事ができた人がこの世の中で最も強い人だからです。
私たちは自己肯定感を高めるためには自分にないものを何かプラスすることで自己肯定感が高まると勘違いしています。でも自己肯定感が低い私たち日本人は、まずニュートラルまで自己肯定感を高めるために、自分自身の短所、長所全てを受け入れ、認める事が自己肯定感を高める事である、ということです。


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