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相対的存在の自覚

私たちはついつい自分を中心にして物事を考えてしまいます。自分に対してあの人はこうだとか、自分が損しないようにとか、自分はこんなにダメなんだというように、常に自分を中心とした物事の見方をしてしまうのです。
マドモアゼル・愛先生のお話の中で『自分を特別な存在だと思わない』という内容があります。私たちは常に自分を特別視しています。自分に対してのみ意識を向けているのです。つまり自分の事ばかり考えているというのが人間という生き物なのです。
例えば友人が話をしていて、結論に行く前に途中のキーワードに反応して自分の話に変えてしまう人がいます。友人としては、その話についてどう思うかという所の接点を楽しみたいはずなのです。しかしその楽しみは、報われる事なく消さざるを得なくなります。その時イラっとしたかもしれないし、悲しかったかもしれない。しかし、そんな友人の気持ちに気付く事なく、自分の話を最後まで楽しそうに語るのです。そしてそれで満足し、友人との接点はどうでもいいという感じなのです。
また何人かで集まっている時、自分ともう一人の人しか知らない話をする人がいます。これも自分の事しか考えていない行動ではないでしょうか。
また自分の至らなさに落ち込んで自己嫌悪になっているという時も、自分の事ばかり考えている時の行動であると思うのです。
自分の立ち位置は、中心にあるのではなく、あらゆる人がランダムに点在しているのです。その中にまぎれているのが自分なのです。この自分が今の状況でどう振舞う事が、自分にとっても相手にとっても一番良い在り方なのか、という『相対的存在の自覚』が私たちの『幸福感』に繋がる気がしています。


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