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鮭を美味しく𓆟

玉ねぎとじゃがいもの味噌󠄀汁。
鮭は、照り焼きにしました。

いわゆる“一汁一菜”です。



鮭は、小麦粉をまとわせて焼き、余分な油をふき取り、合わせ調味料を加える。

それだけ。

調味料は、オイスターソース、酒、しょう油、砂糖。

割合は(あくまで個人的なものですが)、オイスターソースと酒が各大さじ1、しょう油と砂糖が各大さじ1/2。

つまり、全部で“3”になる。そう割合を頭に入れておくと覚えやすいし、使えます。

ちなみに、ここへ鶏ガラと塩コショウをプラスすると、中華風の炒めものに使えます。

小松菜は、強めに塩をして焼いただけ。




鮭の切り身を(調理)見ていると、必ず思い浮かべることがあります。

テレビに出ていた料理人のこと。

確か、鮭の料理をすることろだった。

著名な料理人は、和食を極めた人だった。

切り身を前に発した言葉は、短いものだったけれど、とても印象的だった。

それは、思いもかけないことを話したからだ。


鮭の切り身に、上も下もない。

その人は、切り身を前に、そう話した。

準備された切り身は、撮影用であるし、達人が使うのだから、間違いなく値の張る、“良い”切り身だったはずだ。

それを前にして、料理人はそう言った。

高級な和食店では、肉厚に切られた鮭が当然使われる。

仕出しや弁当屋さんでは、半身から何枚かも切られるから、薄い切り身になる。

その道を極めた料理人は、続けた。

鮭の切り身に、上も下もない。

どちらが偉いということではない。鮭の切り身に上も下もないんです。



そんな内容のことをたん的に話した。

それは、“切り身”の良し悪しのことだけではないと、僕のような素人にもわかった。

なんというか、

魚を扱う人、ひいては食に関わる人に、プライドを与えてくれるような金言ではないか、と思えた。

達人は、色んな経験をされてきたに違いない。

そう、思わせた。

その達人の名前は、道場六三郎と言った。



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