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囚われているのか?         整理しているのか?

両親の育て方が私に大きく影響しており、それを整理しないと前向きに進まない。
そう思って、私の生育歴を整理してきました。
生育歴だけでは、なぜそんなことになったのかわからないので、両親の生き方も探ってきました。

理不尽な扱いを受け続けて、自分の中に吐き出す場所を失った怒りが溜まっていて、それを発散しない限り、私は自分自身を責めたり、他人に疑心暗鬼になったりと、結局不本意な人生を送る羽目になってしまいます。
だからなぜそんな理不尽な扱いを受けたのか、その原因が知りたいのですが……。

亡くなった父との交信ができるという人に、父からのメッセージを伝えてもらいました。
半信半疑ではありましたが、亡くなった父はすでに自分の人生を達観出来ていて、現生で生きる私に対して冷静にアドバイスをくれるのではないか?と期待していたのです。
ところが、父はまだ混乱の中にいて、ひたすら私に謝っているとのことでした。

妙に納得しました。
父らしいと思いました。
父と交信したという人は、本当に父の姿が見えたのだと信じました。

そうなのです。
人というのは、例え亡くなったとしても、生きていた頃の魂のレベルから突然昇華できるわけでは無いということなのです。

母が残りの人生に不安を抱いているのも同じこと。
最初から最期まで、魂のレベルが低い人はそのままの状態で人生を終え、亡くなっても不平や不満や、やりきれなさを感じているのでしょう。

輪廻転生というものを私は信じていますが、この人生でやりきれなかったことを次の人生でやり直すために人は生まれ直すのだと思います。
だからどんな亡くなり方をしたとしても、その時の状態を維持したまま、次に生まれ変わる時まで過ごすしかないのでしょう。
もしも人生を達観することができるとすれば、生きているうちに気づいて見方を変えていくしか方法が無いのだと思います。

父があの世でまだ迷っていることを実感した時、私自身の考え方も浅かったということに気づきました。
人は亡くなれば全て清算されて、生きている人を守ってくれるようになる。
そう信じていたのです。

実際には生きている側が、こころざしなかばで逝ってしまった人の無念を思い遣って、成仏できるように願ってあげるしかないのでしょう。

毒親に受けた被害を分析していくうちに、本当に酷い目に遭ったことは自覚できました。
その中で生き抜いてきて、毒されずに真っ当な人生を歩んでいる私の生命力は強いと感じました。
けれど被害を受けたら、加害者に自覚してもらわないと納得がいきません。
けれど加害者の方も実は被害者で、その被害を打ち破る強さが無かっただけだということがわかりました。
宙ぶらりんの怒りのやり場を探して、また彷徨うことになりました。←イマココ

あまりにも過去の分析に時間とお金を使い過ぎてしまいました。
私は過去に囚われて先に進めないでいるのでしょうか?
それともここまで手を掛けないと整理できないくらい、大きな事に取り組んでいるのでしょうか?

その答えを知っているのは、自分しか居ないのです。
そして、現時点の答えと未来の答えも違ってくるのでしょう。
全てはこれからの生き方に掛かっているのでしょう。

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