脈絡もなく

風になりたい、風になりたい
一つのメッセージ
ワンレスポンス

 そういうフレーズがずっと頭の中で響いていた。目の前の世界はノアの方舟のように、目の前で真っ二つに割れていた。裂け目から出てきた真っ黒な世界が広まり、昼と黒い世界のコントラストがはっきりしている。
 その目の前の世界を見つめながら、今日の夕飯のこと、日記の内容を考えていた。

 場面は変わって砂利道・・・正確に言えば目の前の世界は砂利道に変わっていた。思いつきで世界がどんどん変わっていく。不思議と快楽は感じなかった。目の前を三つ編みの女子が、鉄のフラフープのようなもので遊びながら駆けて行った。
 しばらく砂利道を歩いているとポツポツ建物が現れてきた。田舎の住宅街へ入ったんだろう。目の前からどこかで見たような男の人が向かってくる。
 ああ、あの人だ!
 好きな人だった。全力で手を振ると、あちらも返してくれた。相変わらず頼もしい大人の雰囲気をしている。あの人を見てからずっと熱病に罹ったままのようなのは自覚している。
 歩きながら眠くなってきた。

 気がつくと、野原にいた。女の子になって。
顔を覆っていた。影が伸びて両手を広げて、女の子に襲いかかろうとする。目があった。女の子じゃなくて影だった。

 ところで、自分はなんだろうとしゃがみながら考えた。

 気がつくと布団の中にいた。現実かと思い込んでたら全て夢だった


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