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今月末アカツキを卒業するワーママが、 “普通“の呪縛から解放されていった過程を振り返る

この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2020』 の 7日目の記事です。 前回は志藤さんの、「女優のアルバイト 〜 前編 〜」でした。

はじめに

「スーパーウーマンのキャリアが参考にならない」と苦悩を抱える方、"べき論"で苦しみを感じている方に読んでもらえると、少し心が軽くなるかもしれません。あとは今まで一緒にやってきたアカツキメンバーの皆様にも読んでもらえたら嬉しいです。

アカツキで採用領域を中心にいろいろなことを経験した5年8ヶ月を振り返り、下記2点を中心に書きました。
・恵まれた環境の中で人格的に成長したこと
・”普通”の呪縛から解放されつつあること

今月アカツキを卒業する私が、なぜこれを書いているのか。

変な気を回すことなく「今年もアドベントカレンダー一緒にやりましょーよー!」と声をかけてもらったからです。
アカツキのメンバーには、そういう愛すべきところがあります。
それならいっちょやりますかと考えた時に、今しか書けない卒論を書こうと思いました。
最終日より随分早いタイミング、しかもオフィシャルで退職エントリ的なことを書く人はとても珍しいかもしれないと思って。
“普通”じゃないですが、どうぞご笑覧ください。

アカツキに入社した経緯

地方転勤になった夫と一緒に暮らすため、前職を辞めて引っ越したものの、「子育ては縁もゆかりもある土地で」という東京出身の夫の希望で、たった半年で東京へとんぼ返り・・・
大きくなりゆくお腹を抱えて当面は専業主婦かぁと思っていたところ、元々知り合いだった当時の採用担当が近況を知ってランチに誘ってくれました。そして、体調が許す範囲で一緒にやらないかと。

いやいや、"普通"このタイミングで誘わないよね??????

正直な心境としては、出産までの短い期間だし、働けば規則的な生活ができそうだし、暇だし、元々良い会社だな〜と思ってたところから誘ってもらえるなんてラッキー、近況報告もしてみるもんだな〜と思いました。

“普通”は会社を「辞める」タイミングで「入社」?

入社してからも、驚きの連続

入社数日した頃、ある施策がどうしても理解できず、現CEOの香田さんに直接「これってやる意味あるんですか?費用対効果悪過ぎると思うんですけど」と疑問をぶつけました。
すると「やったらプラスになるってわかってることだったらやればいいじゃん、そう思うけど」と一言。
当時の私には、雷に打たれたくらいの衝撃を感じた一言でした。

ベンチャー企業の経営者が費用対効果気にしないの???????

誤解を招かないように補足すると、短期では、数字では見えなくても、プラスになることって、世の中に確かにある。意思ある人が魂込めてやることであれば、アカツキではそのチャレンジができるということです。

幸い出産までずっと体調が良かったこともあり、約4ヶ月の間、成すべき事に向き合うことができました。そんな様子を見ていてくれた当時のプロジェクトリーダーから「出産後戻ってこられる状況だったら、いつでも戻ってきてね」という予想外のありがたい言葉をかけられました。

全力で働けない状況でも、必要とされることがあるんだ・・・

結果的に産後すぐ、「育児だけの生活向いてない無理無理無理無理ィィィィィ」となり、息子は生後半年で保育園へ入園。戻れる場所があって良かった、選択肢があって良かったと心の底から感謝しました。

“普通”のお母さんみたいに後ろ髪引かれずに職場復帰しちゃった・・・

復帰したものの、寝不足で頭が回らないことや、保育園からの急な呼び出しで仕事を放り投げて帰る時もあり、日々モヤモヤと葛藤を抱え、私の意思だけではどうにもならないことにイライラしていました。
それでも120%心配してくれて、嫌な顔一つせず全力でフォローしてくれて、当たり前のような温度感で寄り添ってくれたチームメンバー。

私の存在は、迷惑じゃないんだろうか・・・

働く事に対しての私の価値観

以前は、より高い目標を達成するためには、必然的に長時間働くことが"普通"だという価値観の中で仕事をしてきました。
そうやって仕事のことだけを考えて、全力で打ち込んで、成果を出すことが、単純にとても楽しかった

だけど、もうそういう働き方は、私にはできない。
楽しいからといってずっとそんな働き方はできるわけないとどこかで気づいていながら、叶いもしない理想のイメージだけを引きずっていました

心境の変化とHRTの重要性

時間にも気持ちにも余裕がない中で、

目の前のことをやるだけ
(視野30cm:そもそも余計なことを考える余裕なんてない、思考放棄)

もう無い物ねだりをしても仕方ない、やるべきことをやろう、できないことはできない
(視野3m:周りと比較してはくすぶる思いを抱えつつ、諦める)

なんか困ってそう? or なんだか面白そう!それ私がやろうかな
(視野10m:周りを見る余裕ができ、ポジティブに自分の役割を考え始める)

という風に、最初はある意味消去法的に、このステップを行ったり来たりしながら徐々に仕事への取り組み方が変わっていきました。
長い時間をかけて、主語が「私」から「チームと私」へ変わっていったのです。

HRTとは謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)のことで、伝えたいことは Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか に全部書いてあります(エンジニア以外の方にも超絶オススメです)。
自覚的には、この人格的な成長が一番大きな変化だったと思います。

会社も私も変化の大きい時期だった

この6年弱の間アカツキは(上場をしたことも含め)猛スピードで進化し、その中で私に任される役割も変わっていきました。入社当時は考えつかなかった日々を歩んでいることをポジティブに受け止め、主体的に楽しむ自分を客観視した時、私に刷り込まれていた"普通”の人生は、私のものではなかったんだとすとんと腑に落ち、その呪縛から解放されました。周囲はずっと前からそういう人だと思っていたようですが、腹落ちしたのは最近のことです。本当に時間がかかりました。

気づきと決断の時

いつの間にか当たり前になっていたけど、よく考えたらアカツキって”普通”じゃないよね??
そもそも私が思っていた”普通”ってなんだったんだっけ??
“普通”であることに意味はあるんだっけ??
そもそも“普通”なんてないんじゃないか。
周囲にも自分にも、誠実に生きていければそれでいい気がする。

偶然入社した会社で、色々ありつつ結果的に心底充実していた時間を過ごしてきましたが、この度卒業をすることを決めました。
改めて主語を「私」に戻して考えた時、環境に依存するのではなく、これから先の人生は新しいチャレンジについて常に頭の片隅に置いて生きていこうと思い至り、運よくコレだというものと巡り合ったからです。
とさらっと綺麗にまとめましたが、その過程はスーパーウーマンとは程遠く、約1年かけ、数十社の方とお話し、ご縁を感じられることもそうでないこともたくさんあったという事実をお伝えしておきます。
たくさんの方にお話をする機会を設けていただいたからこそ、納得のいく意思決定ができました。お時間をいただいた皆様、その節は本当にありがとうございました。

最後に

残り3週間は今まで通りアカツキで今まで通り全力で駆け抜けます。とはいえ、アカツキを卒業することで縁が切れるわけではなく、緩やかにコラボしたり面白いことできたらいいな〜と考えています。

アカツキで働けたことで、このチームのメンバーとしていられたことで、私の人生は救われたし、よりカラフルになりました。あーよかった。本当によかった。

なにかに悩んでいる方へ。
世の中は猛スピードで変化していきますが、時間をかけて悩んだり、行動することは決して悪いことじゃないと思います。何も考えない時間があったっていい。立ち止まっても振り返っても後戻りしても、向いている方向が前です。大丈夫。

最後までお読みいただきありがとうございました。またお会いしましょう!

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【 クリスマス限定 】株式会社アカツキの人事広報部に所属するメンバーが、ハートドリブン&思いのままに綴った記事を毎日リレー形式で連載しています。
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