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6年選手のフリーランスから見た働きやすい会社

この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2021』 の 13日目の記事です。 前回は坪谷さん の、「イライラは成長のサイン」でした。

はじめまして。まついけんたろうと申します。
アカツキではマツケンと呼ばれています。ちなみにサンバはおろかダンス全般踊れません。

10年ほど、いくつかの会社に社員として勤めた後、2016年からフリーランスとして
常にいくつかの会社で働く、という働き方をしています。
アカツキでは2016年、独立したての頃から、細く長くお仕事をさせて頂いてます。
(普段あんまり表に出ないんですが、せっかく声をかけて頂いたのと、「書きたいことを書いて良いよ」と言ってもらえたので、アドベントカレンダーにこっそり登場してみました)

今日は、そんなちょっと変わり種フリーランスの私から見た、
フリーランスが働きやすい会社(=みんなが働きやすい会社、と信じてます)
について、普段考えたり、感じていることを書いてみたいと思います。
アカツキのことを書くかどうかは、終盤の気分に任せることにします。


▼立場の違いに向き合い、葛藤している会社


時おり、「ウチは業務委託でも正社員でも、同じメンバーとして扱ってますよ」というフレーズを聞くことがあります。
これを聞く度に、「それ、きれいごとor深く考えてないよね?」と思います。
雇用/契約形態には、雇っている側/雇われている側に「その形態を選択している意味」があると思っています。

一人のメンバーを雇うということは、「座席」や「各種アカウント」等を用意するので、
いわゆる報酬以外にもコストが掛かります。
また、例えば社員旅行や全社行事など、物理的に集まろうとすると、人数が増えればそれだけコストも掛かりますし、場所を探すのも大変になります。

それ以外にも、例えば「ミッションや理念の浸透」を全員にしようとすると、本来の業務以外にも時間やコストが掛かりますし、「理念を体現したい」って思う度合いもまちまちです。

逆に業務委託で働く人の中には、例えば「プロとして請け負った業務は遂行するが、起業準備しているので、残りの時間は自分の事業のことを考えたい」という人もいます。
その人に「理念を体現してよ、バリュー理解してよ」を過度に押し付けるのは、心が離れてしまう、ひいては離脱してしまう一因になったりします。
(ちなみに業務委託で働いている人でも、「その会社のこともっともっと知りたい!もっと中の人として色々貢献したり交わりたい!」という人もいます。なので一概にラベルづけして判断するのもよくないです)

違いを正しく認識しようとし、きちんと向き合う姿勢が大事だと思いますし、
ここを大事にしている会社は、働きやすいなと思います。

▼強みを早期に見極め、活かせる。最初の小さなゴールを設定できる会社やチーム

私自身の苦い経験として、「新しい仕事が始まったが、最初の数ヶ月でバリューが出せず、早期終了してしまった、、、」ことがあります。
振り返るとほぼ全てのケースで、「最初の小さなゴール」が設定できていませんでした。
(私の場合に限らず、周りでも早期終了してしまうケースはしばしばあります)

「採用が得意だから、、、」
「広報のプロフェッショナルだから、、、」
など、フリーランスだと何らか得意な領域や強みがあるケースが多いです。
ですが、通常の採用選考と比べて強みの理解が曖昧になるケースが多い&どちらかと言うと短期的な課題解決を求めることが多い業務委託だと、「解決したい課題」と「目の前の人の強み」がいまいちフィットしないケースがしばしばあります。

「最初の小さなゴールを決める」はとても有効で、
発注側からすると「あ、この人この仕事を任せるとこのレベルでやってくれるんだ」のイメージが湧く、かつ、
働く側からすると「あ、この会社に何らか貢献できそうだな。よかった」と、不安の解消に繋がります。
(全てのフリーランスは孤独と不安を多少なり持っていると、私は勝手に思ってます)

企業側の方は、お試しで短期間契約する、というケースがあると思いますが、是非その際は「最初の小さなゴールを設定する」を意識してみてもらえると、フリーランス界隈はちょっと幸せになると思います。
(ちなみに、これはフリーランスに限らず、何なら正社員でも同じだとは思います)

▼人のご縁と繋がりが広がる会社

複業で働いていると、同僚(とあえて表現します)とミートアップや違う会社で会うケースや、以前一緒に働いていた人に別の案件を紹介してもらう、というケースにも出くわします。こういったご縁が広がるきっかけになる会社も、良い会社だなと思います。
(ちなみに人脈って言葉はいつまで経っても好きになれません)

▼1on1とかチェックイン、雑談を大事にしている会社やチーム

特にコロナ禍になって、リモートワーク/在宅ワークが増えてきて、「業務で接点のない人との何気ない会話」が日常からどんどん減って来ました。
(ちなみに今も自宅でこれを書いています)
意図的にこういった機会を取る、増やすことは円滑に仕事を進める上でとても重要で、そのためにも1on1や、ミーティング時にチェックインしたり、がとても効果的。
1on1やチェックインって「一見無駄な時間」とも映るし、会社によっては取りづらい時間、ともなりうるんですが、こういった時間を大切にできる、している会社は良い時間だな、と思います。

▼「全員が知っているべき情報」を正しく受け取れる会社やチーム

会社で働いていると、直接関わる業務以外でもキャッチアップすべき、した方が良い色々な情報があります。一方でフルタイムじゃない場合、キャッチアップすべき情報が多すぎると、それだけで稼働時間の少なくない割合を取られてしまったりします。
「情報は本人が取りにいくべし」と言ってしまえばそれまでなのですが、一方で、「取りやすい場所に情報がある」「全体で知ってた方が良い情報はプッシュで流れてくる」のはとてもありがたいし、ここが「絶妙な塩梅」な会社はとても働きやすいと思います。


▼で、アカツキはどうなの?

気分も乗ってきたので、最後にここまで書いた視点に沿って「フリーランスが働きやすい会社×アカツキ」を繋げてちょっとだけ書いておきます。
(良くも悪くも正直に)

・雇用形態の違いに向き合っているか? ・・・◯
私が人事や採用に関わる仕事をしていることもあるかもしれませんが、アカツキは雇用形態の違いに安易な解を出すのではなく、とても丁寧に向き合っている印象があります。
チームランチやディナー、コロナ前だと部署単位で泊まりがけの合宿などもあり、ここは雇用形態問わず参加していました。
(今週忘年会もあります)
それとは別に、同じくコロナ前には全社の合宿もありましたが、そこは基本正社員のみだったりしました。
(ので、私は参加していません)
また、それぞれの雇用形態毎に何を求めるか?どういう位置付けなのか?みたいな議論を過去に聞いたこともあったり、とても向き合っている印象です。

・強みを早期に活かしているか? ・・・△
ここは正直部署や役割によってまちまちかな、と思います。実際に、入った時の期待値に届かないパフォーマンスで、早期に終了になる方もいらっしゃいますし、長く続いている方もいます。

・ご縁やつながりが広がるか? ・・・◎
ここはとても繋がっていると思います。アカツキで知り合った人とアカツキの外でたまたまお会いすることもありますし、アカツキの名刺を交換した人とその後ご縁が続いていたりもします。

(先週も、アカツキきっかけで知り合った方と飲みに行きました。ご時世柄気をつけながらですが、そういう季節でもあります)

・1on1とかチェックインとか ・・・◎
ここもとても大事にしている部分です。業務委託でも、圧倒的に1on1入れやすいです。
特に私の場合業務内容や部署、ロールが度々変わるのですが(採用業務に戻ったのもここ半年の話です)、異動後に接点少ない方と1on1や雑談するようにしたことで円滑に仕事が進んでるなーという感覚がとてもあります。

・知るべき情報はキャッチアップできるか?・・・◯(なはず)
基本的に「情報は取りに行くべし」ではあるものの、きちんと節目節目でプッシュの情報は得られますし、前述の1on1で気になることや知っておいた方が良いことを気兼ねなく聞けるのでありがたいです。
(なはず、と書いたのは、私の主観だからです。大丈夫だよな、私)

・全体でみると・・・◯
飽き性な私が6年も続いていたり、私が入る前からフリーランスの活用をしていた会社でもあり、とても経験値が高く働きやすい会社だと思います。
改善点をあえて探そうとすれば、それなりに出てきます。なので◎とは書かないでおきます。
でもそれは大なり小なりどの会社も同じ。
結局のところは会社と個人がお互いに向き合うことが大事で、もっと言うと、フリーランスだろうが正社員だろうがそれは変わりません。
これからもっと世の中が多様になって、色々な働き方や生き方の人が増えた時に、それぞれの立場や違いに組織や個人は向き合い続けますし、それを繰り返すことが成長するってことなんじゃないかと思います。

▼あとがき:強みを活かす、伸ばす、ちゃんと伝える

このエントリ、事前に社内でレビューをする仕組みがあるんですが、「最後の締めがイマイチ」ってフィードバックをありがたく頂戴したので、少しだけあとがきを書き加えます。

締めのテーマは、本エントリを逆の立場から眺めた、
「フリーランスや業務委託として働く側として、心がけておくと良いこと」
にします。

フリーランスとして働く側は、「何が強みなのか?」「何を商品とするのか?」を明確にしておき、お仕事をする会社やその周囲の方にきちんと伝えることが重要です。
(ちなみに私は割とこれが苦手で、6年目にしていまだに試行錯誤しています)

その中で、
「●●なら誰にも負けません」って言う方が「それ、単なる井の中の蛙じゃないの?」ってこともありますし、
「いやー私どの分野も自信がなくて、独立とかとてもじゃないけど考えられません、、」って方も、活躍できる・貢献できる何かが1つ以上はあるので、
きちんと言語化して伝えるのは重要だと思いつつ、そんなに重たく考える必要もないと思ってます。

時おり「自分は課題だらけ。自信が持てない。。あれもこれも克服しなきゃ、、」という方とお話しすることがありますが、
解決したいと思わない課題なら、周りの人が代わりにやってくれるかもしれませんし、
周りの方の解決できない課題を、自分の強みで補えれば良いと思うのです。

なので、強みや課題を考えた時に、「それって伸ばしたい強みなの?」「それって解決したい課題なの?」って考えてみて、「そうじゃないな」と思ったら、解決する、伸ばすことを「手放す」ことで、すこし楽になるかもしれません。

私に置き換えると、強みや課題の言語化は、引き続きやっていきたいので、向き合いたい課題ですが、ダンス全般踊れないことは特に解決したい課題ではないのです。

大事なことなので、表現を変えて最後にもう一度言っておきます。


サンバ、踊らねーから。


人事アドベントカレンダー
【 クリスマス限定 】株式会社アカツキの人事広報部に所属するメンバーが、ハートドリブン&思いのままに綴った記事を毎日リレー形式で連載しています。記事を読んでアカツキが気になった方は、ぜひこちらのHPへ遊びにきてください。▶︎ https://aktsk.jp/recruit/