300人超えで94%が企業文化を実感!オンライン化した全社合宿「MASHUP ONLINE」 を10の切り口から紹介するよ
この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2020』 の 25日目の記事です。 前回はyuka.さんの、「ソフトバンクの強さの理由を探ったら目指す組織の姿に近かった話」 でした。
アカツキで、カルチャー推進の仕事をしています、小能(おのう)と申します。Twitter:@heart_takumin
アカツキ人事アドベントカレンダーもいよいよ最終日になりました。無事にリレー完走できたことを嬉しく思います。88888(パチパチ)
さて、今回は「アカツキの全社合宿をオンライン化したよ」という話をしたいと思います。300人規模で懸念もありましたが、結果として、最高満足43%、不満率2%。観測史上最も不満の少ない全社合宿となりました。
「ミッションと自分の仕事が近づいた感覚がある」70%
「アカツキの文化・空気を感じることができた」94%
狙いとしていたことに対しても、一定寄与していることが見て取れます。
中身については、追って「Akatsuki VOICE」という公式ブログからいくつか発信される予定ですが、今回は施策そのものについて紹介できればと思います。
主にアカツキに今後入社される方を対象に、会社理解の一助として活用できればいいなと思い、したためます。
あるいは、カルチャー推進、組織文化について考える方に対し、取組の1事例として何かしらのインスパイアになればいいな、とも思っています。
それでは合宿のオンライン化について、10の切り口から紹介します!
1.「緊急ではないが重要なこと」に向き合う、半年に一度の日
アカツキでは、売上・利益などの目に見えやすいものと同様に、ヒト・組織・文化など「目に見えないもの」も大事にします。
「目に見えないもの」への地道だけど一貫した積み重ねが、中長期での圧倒的な差別化になると信じ、習慣的な取組を設けています。
「全社合宿」も、その習慣の一つ。創業6年目、150人規模までは四半期に一回、湯河原や箱根などでの宿泊形式でしたが、7年目以降は、都内近郊での日帰り形式の合宿となっています。
200人を超えたあたりから、誰かには刺さっても誰かにはイマイチ・・という傾向に。近年は絶賛の超絶高いコメントも届く一方で、20-25%程度の不満がでている状況もありました。
そこで2020年2月にMASHUP DAYとしてリニューアル。「自分の望むテーマを選択できる」カンファレンス形式に。過去最高水準の満足感あるイベントとなりました。
「今後数年はこの型で回せそうだね」と確信に近いものを得た矢先に、リモートワーク前提の働き方にシフト。今回は初となるオンライン開催への挑戦です。
2.配信はオフィスから、参加は自宅から。
配信は目黒にあるオフィスから行い、メンバーは自宅から参加します。
通常MTGとは異なる特別感を出すために、社内3会場に3台のカメラを用意。スイッチャーやOBSを活用しての配信となりました。
「3つのテレビ局と、1つのラジオ局を同時運用」するようなオペレーションになり当日は文字通りテンヤワンヤ。笑
がしかし、こちらはオリジナルウェディングや企業内イベント支援事業等を展開するスペサンさんが強力に支援してくださいました。
スペサンさんは「人を幸せにする 心震える瞬間の創造」がコンセプト。アカツキの施策の考え方ともシンクロすることが多く、クリエイティブ面でもオペレーション面でも頼れる存在で、多方面でお世話になっています。
3.企業カルチャーに根ざした、グランドルールと仕掛け
アカツキにはビジョン・ミッション・コアバリュー・アカツキハート・らしい言葉など、企業文化やアカツキらしさの核になるものが存在します。
こうしたミッションやバリュー等の文化の構成要素は、事業活動に意味を与えエンパワーすることに加え、実際に運用・活用されることで、事業成長と人生成功を同時実現にむけ本来の価値が発揮されると考えています。
「オンラインカンファレンスやセミナーに参加したはいいけど、耳だけ参加して、基本は作業しながら、なんとなく聞く」「結果終わってみると、印象にのこっていることがあまりない・・」みたいな経験ないでしょうか?
オンラインセッションの壁を乗り越え、一日が素晴らしいものになるようMASHUPでは、カルチャーや組織コンセプトに根ざした「グランドルール(よりよい一日にするための決め事)」や「ナッジ(行動をそっと後押しする仕掛け)」を導入。
アカツキあるあるなのですが「言っていることの多くは当たり前」なことが多いです。
でも、当たり前を、シンプルに表現しあえるか、意識行動できるかで、場はグッと変わる。
「あたり前のようなこと」を実践したら、実際に効果を感じられ、愛着もてるようになる。うまくいかないことも多いですが、良い仕掛けを導入できるようTRYするのが、運営側の毎回の醍醐味でもあります。
(それますが、私の趣味である魚釣りの楽しさに、とても似ている)
4.朝イチからモード全開?オープニングアクトに魂をこめろ
「緊急ではないが重要なことに向き合うことを誓います」「盛会になることを願います」という宣言なのですが、それがエンタメ性に富んでいたり、心動いたりクスっと笑えるものになっていたりすると、勢いづくことがあります。
年末番組のようにドレスアップして司会が登場したり、普段は超真面目に働くメンバーが、人気芸人に扮して登場したり、自分たちのカルチャーにあわせて流行のMVパロディー曲をプロさながら水準で披露したり。
ふと冷静になると「朝9時台からなにやってんだか」なのですが、メンバーが、盛況を願って数分のコンテンツを本気で仕上げてくる姿勢とお祭り的な雰囲気が、「楽しんでやってみよう」の連鎖を起こすことがあります。
・オープニングアクト最高。サンシャインは家で声出して笑ってしまいました。運営の皆様、準備本当にありがとうございました。
・オープニングアクト最高でした。あれで1日の期待感がグッと高まった感じがした。オンライン開催ってあまりイメージついてなかったですがこれなら毎回楽しめそうと思った。
こうした謎コメントが全体アンケートにもでてくるほどですが、こうしたちょっとした遊び心が受け入れられるのは、ゲームやアニメ等、エンターテインメント領域で仕事する自分たちならではな要素かもしれません。
入社間もない方が、個性を活かして全社的なニュースターになることもあり、個人的に好きな瞬間です。
(アサインの際には断る余地をしっかり残し、芸ハラにならないよう注意が必要な領域です。やりたい人が輝くのが一番)
5.午前中は350人が「企業文化の根幹」に向き合い、潜る時間
午前中は主にCEOの香田が設計。香田自身の根本の考え・願いをシェアした後「あなたの人生に、エンターテインメントはどんな影響を与えたのか」について1時間フリートーク。
この1時間は運営的なファシリテーションは一切なく、各メンバーに委ねられます。
・自分が、それ自体を消費することが目的になるコンテンツではなく、それをきっかけに周りの人とのコミュニティが出来たり、それを媒介にして一緒に時間を過ごすきっかけになるものを作りたいと言う事がわかった
・お互いを一歩超えて知れる機会になるし、共通の目的も見えやすくなりました。
新卒メンバーも古参メンバーも、等しくエンターテインメントから影響を受けていたり、人間関係形成に役立てたりしていて、こうした原体験に紐づく時間の共有に時間をじっくりあてられるのもならでは、な特徴ですね。
(心理的安全性が最も担保できる組み合わせになるよう、各リーダー協力のもと80を超えるグループ分けとcsvの準備をしたのに、「zoomのブレイクアウトルーム上限50個まで」と前日に発覚した時は、冷静沈着なメンバーも奇声をあげていました笑)
6.総勢61名が登壇!午後は3会場×4コマのzoomカンファレンス
午後は、50分3会場×4コマの12の番組を配信。自身が選択し、最も聞きたいものに参加する形式をとっています。
7.テレビ番組や人気YouTubeを手掛ける構成作家/ディレクターも布陣に
コンテンツ制作面では、日本のエンタメシーンをリードしてきたテレビ業界の知見を存分に拝借。バラエティ要素強いものは、テレビ業界のディレクターだった社員や、番組制作会社ShiDo様に協力いただき、ときには構成作家さん交えてつくりこみ。※ShiDo様の手掛ける番組等はぜひリンク先を
視聴者を引きつけるバラエティ番組の作法なども取り入れながら、作り込みを行いました。
見出しの立て方一つで、大きなパッケージングに一貫性をもたせる、魅せ方を少し変えるだけで、引き込まれ方が大きく変わることもあります。
「ただのプレゼンテーション」ではなく、「テレビ番組さながら」になることで登壇者もウキウキ、メンバーも楽しく視聴していました。
8.メンバーの素顔が見れる、ラジオ番組も随時開催
あわせて、リモートワークになってからコミュニティ的に続けているzoom生放送朝活「good moring」のスピンオフラジオ番組も生まれました。
黒魔術のお話から、コブダイを突いたお話、美容のお話、スパイスカレーのお話。メンバーの好きが溢れる、11の番組が随時放送され続けました。
ランチタイムには視聴者が100を超えることもあり盛況。
全番組を終える頃には、パーソナリティ達には、24時間テレビのラン完走時のような空気感。
9.登壇参加と視聴参加をつなぐ「わかちあいボード」
各番組の後半にgoogleスライドベースにした「わかちあいボード」を導入。
「#質問」「#発見」「#感想」の3タグで視聴参加者は一斉にコメントを届け、質疑応答を盛り上げ、登壇者へのメッセージを届けます。
またオンラインセッションでは「視聴者の反応がみれない・・」という悲しさから、登壇者がなんともいえない感情になること、ないでしょうか?
このボードははまさに登壇者へのギフト。「目に見えない報酬」を感じられるプレゼントにもなります。
※これもグランドルールを、行動に移す仕掛けの一つです
(同時編集50人を超えると重くなり、100人で編集不可となります、3スライド用意し、ピッカーなるスタッフが存在し、司会者にまとめて質問データをおくるシステムで運用していました)
10.動画はすべてアーカイブ。オンボーディングにも活用
オンラインの形式になってよかったことは、コンテンツが配信動画としてそのまま資産になること。午前の深く潜るセッションは、オンボーディングプログラムに組み込み、午後のカンファレンスコンテンツは月1回3本ずつ程度で、アーカイブ配信されていきます。
こうしたイベントは3日盛り上がって、1週間たったら日常、なんてこともよくあります。施策を点でなく線として活用していくのが大事だと思います。
最後に
今回、オープニング/エンディング設計と12番組ディレクションをほぼ同時に進めました。
参加者アサイン、オリエン、演出、台本作成、事前収録、撮影ディレクションなど、プロ協力を頂きながらですが、各番組オーナーのサポートを進める中で、文字通り僕がボトルネックになったり、配信プラットフォームを当日に変えざるを得なくなったり。
前日も当日も、奇声をあげたくなるシーンは多々有りましたが、無事に一定響くものがあったようでよかった。メンバーの個性や専門性を活かして、誰かの心を動かさんとするコンテンツメイクはやっぱり楽しい。
マーケティング・リサーチ会社でキャリアをスタートした僕は、「データを届ける」から「企画して価値を有みだす」側として歩みたいと、29歳で転職。
アカツキで働く数百人がひとまずの対象ですが、心が動く、明日からのものの見方や行動が少し変わるきっかけになるような一つのものづくりができて本当に楽しかった。
100名以上の準備協力あって今回のMASHUPを開催できました。通常業務が走る中、こうした文化醸成活動、組織活動に協力的な人たちがいて成立しているなぁと、あらためて実感。
登壇者たちが発表後に満たされた表情や感謝コメントがslackに飛び交っているのは嬉しいし、モヤモヤが残っているのは悲しいし、もっと良いもの作れると奮起しているのは刺激になる。
細かな運営上の反省点は、無論多々ありますので、次回に活かせればと思います。
またこちらをもちまして、アカツキ人事アドベントカレンダー2020も閉幕となります。
叙情的なものもふくめてハートドリブンななぐり書きでOKスタイルで、25日間、契約形態問わず、アカツキの人事広報部メンバーによりリレー執筆いたしました。今年は「実際に明日から使える記事」が少し増えたなと思います。
リモートワークベースになると、暗黙知になっているものや共通の前提が明文化されていることの重要さが増してきていると実感しているので、そういう意味でも開催できてよかった。
もし興味があるものがあったら、下記にそれぞれリンクはるのでぜひあわせて読んでみてください。よかったものはスキもいただけると、励みになりますし、週明けの打ち上げ(オンライン飲み)の最高の肴になります。
新型コロナ特別警報も出るようなご時世ですが、くれぐれも体調にはお気をつけください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
メリークリスマス&よいお年を!
【おまけ】アカツキ人事アドベントカレンダー 記事一覧
そして最後が本記事です。最後の最後まで読んでいただき感謝!!!
人事アドベントカレンダー
【 クリスマス限定 】株式会社アカツキの人事広報部に所属するメンバーが、ハートドリブン&思いのままに綴った記事を毎日リレー形式で連載しています。
記事を読んでアカツキが気になった方は、ぜひこちらのHPへ遊びにきてください。▶︎ https://aktsk.jp/recruit/