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パートナーシップ制度??

パートナーシップを考えている相手がいます。

付き合い始めて3年。

正直、付き合った当初はそこまで真剣に将来のことを考えていなかったかもしれません。

「2人で一緒にいられればいいな」ぐらいの感覚でいたんですけど、彼の一言で将来のことを現実的に考えるようになりました。

「今度家族に会ってくれない?」

厳密に言うと、「いとこも含めて家族の食事会があるんだけど、それに来てって言ったら嫌がる?」みたいな感じで聞かれたんですね。

それを言われた時、、、正直めちゃくちゃ嬉しかったです。

僕もそうですけど、彼も友人や家族に対してカミングアウトしていないタイプのゲイだったので、よくよく話を聞くと「家族にカミングアウトするんだったら、もうこのタイミングかなと思ってるんだよね」っていうのを言われて結構嬉しかったですね。

それぐらいの覚悟を持って大切な家族に会わせてくれるんだ、そこまで真剣に考えてくれてたんだっていうのを知れて、僕もちゃんと将来のことを考えなきゃなって思うようになりました。

僕の家族にも紹介したいですし、一つの家族の形として、その頃からパートナーシップというものを考え始めました。

同性同士は結婚できないっていうのが日本のルールなので、それに相当する(それと同じぐらいの効力を持っている)パートナーシップ制度について少し調べてみました。

【パートナーシップ制度】っていう言葉は聞いたことがあるけど、どういうものなのか僕自身も全然知らなかったので、いい機会だなと思って皆さんにちょっとだけ紹介しようと思います。

そもそもパートナーシップ制度って何?って感じなんですけど、、、

簡単にお伝えすると【自治体が独自でLGBTQのカップルに対して、結婚に相当する関係って証明してくれること】です。

日本は同性婚が認められていないので、同性のパートナーと一緒に生活していく上では色々なハードルがあります。

例えばパートナーが病気になって入院しますってなった場合。

本人達は家族同然の関係と思っていても、社会的に見るとそれを証明するものって何もないので、お見舞いに行けなかったりとか手続きを代わりにできなかったりっていうことが実際にあるみたいです。

そういったところも色々と考慮して「実質家族だよね」っていう証明書を発行してくれるのがパートナーシップ制度です。

「じゃあパートナーシップ制度と同性婚って何が違うの?」っていうところなんですけど、ここはもう全く違うものらしいです。

どちらもLGBTQに今までになかった権利を持たせるっていう意味では似てるんですけど、【同性婚】っていうのはその名の通り”法的な婚姻関係”になるので国が制度を変えて合法化する必要があるみたい。

でも【パートナーシップ制度】っていうのは自治体が独自で法律以外の部分で定めているものになるので、より強い効力を発揮するのは同性婚。

あくまでも【パートナーシップ制度】っていうのは自治体が独自に定めているものみたいです。

なんかそう考えると、【パートナーシップ制度】も【同性婚】もそんな大差ないじゃんって思うかもしれないんですけど、僕たちゲイとかLGBTQの当事者からすると「男女では結婚ができるのにどうして同性同士はそれができないの?」っていうモヤモヤが出てくるのも仕方ないのかなと思います。

世界を見れば同性婚が認められている国もあるので、そういったところで結婚するっていうのも一つ手だと思います。

日本ではパートナーシップ制度が徐々に浸透してきているので、現状の僕においてはパートナーシップ制度を使うのがいいのかなと思ってます。

今、パートナーシップを結んでいるカップルは5000組以上いらっしゃって、パートナーシップ制度を導入している自治体も結構増えてるみたいなんですよ。

僕のイメージだとパートナーシップを結んでる方って全然いないのかなと思ってたんですけど結構意外な数字ですよね。

逆にこれだけ日本の中でパートナーシップ制度が普及しているにもかかわらず、一部の都道府県ではまだ制度として導入されていないっていうのを知ってちょっと悲しい気持ちになりました。

色々な理由でパートナーシップ制度を導入できていないんだなっていうのは分かるんですけど、今後もっと全国的に広がって、もっと当たり前のものになってくれればいいなと思います。

パートナーシップ制度の件数もどんどん増えているみたいで、2023年5月末の時点で328組がパートナーシップ制度に登録しているみたいです。

こういう数字を見ると、ちょっと勇気づけられますよね。

LGBTQの方たちが生活しやすい世の中なってきたというか、パートナーシップを結んだり、お互いの選択肢の一つとして新しい制度を利用できるようになってきたのかなと思います。

で、パートナーシップ制度ってややこしい手続きあるのかなと思ったんですけど、そこも意外と簡単なんですよ。

僕が住んでる東京都を例を出すと、、、

オンラインで申請ができるみたいです。

パートナーシップ制度の手続きの流れ

やっぱり対面ってなると、ちょっとまだ抵抗がある人もいらっしゃると思うので、オンラインで手続きできるとありがたいですよね。

この届け出を出すことによってパートナーシップ制度を結べば、公営住宅への入居が認められたりとか病院で家族として扱ってもらえるとか、一定の効力は期待できると思うので素直にすごく嬉しい制度ですよね。

ただ、やっぱりそこには法的な拘束力っていうのはないので、例えば養子縁組であったりとかっていう考え方も一部出てくるのかなとは思います。

個人的にはそれがいいとか悪いとかっていうのは全然なくて、パートナーとの関係性に応じて自分が使える選択肢を取っていけばいいかなと思っています。

今後はそこの選択肢の一つとして同性婚も加わってくれば、よりオープンな関係で暮らしていけるLGBTQの方々も増えるんじゃないかなと思います。

僕も地方の出身なのですごく感じるんですけど、やっぱ東京っていろいろ進んでるなって思います。

このパートナーシップ制度の導入が始まったのも渋谷区からですし、東京都のパートナーシップ制度のホームページも結構しっかりできてるんですよ。

日本の各地方でも同じような制度がありますかって言われると、まだまだない地方自治体もたくさんあるし、周りからの偏見っていうのも多少なりとも残ってる地域があると思います。

僕も目を背けていたというか、自分の家族に対してカミングアウトをするのをちょっと避けているのは、そういう偏見の目とかが少しあるんじゃないかなって思ってるからです。

自分の家族ともめちゃくちゃ仲いいし、これからも大切にしていきたいと思ってるんですけど、一人の人間としての幸せを追い求めるのであれば、自分のセクシャリティーを家族にも打ち明けて受け入れてもらった方がスッキリするのかなと思います。

ありのままの自分を伝えられるっていうのは精神的にすごく安心すると思います。

なかなか難しい問題だとは思うんですけど、今回初めて自分の問題として考えてみて、自分なりにいろいろ調べてみた結果、僕の取れる選択肢は今はパートナーシップ制度なのかなと思います。

今後のことは、もちろん彼と相談しながら決めていかなきゃいけないと思うんですけど、制度の内容を知っているのと知っていないのとでは結構差があるなと思いました。

僕が調べた内容は東京都のホームページであったりとか同性婚についてまとめているサイトがあったのでそちらを参考にしました。

URLに関しては下記に貼っておくので気になる方はぜひぜひ見てみてください。

東京都パートナーシップ宣誓制度
Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に

結婚とか家族っていうものに対して、ゲイの僕は諦めていた部分があったので、それに近い制度があるっていうだけでも結構ありがたいことだなと思いました。

逆にパートナーシップ制度を利用するっていうことは、結婚と同じぐらいの覚悟を持って利用しなきゃいけないなと思うので、自分の責任であったり彼に対しての誠意っていうところはより強く持っていかなきゃいけないなっていうのを感じました。

でもやっぱりいいですよね。

結婚ではないけど好きな人と一緒になれる感覚というか、家族になれる感覚、それを認めてもらえるってすごく救われると思います。

大好きなパートナーと一緒にライフステージを一つ上れるのは正直ちょっと諦めていたので、「家族」という新しい形での日々を迎えられるのがちょっと楽しみです。

このパートナーシップ制度とか同性婚に関しては皆さんそれぞれの意見があると思います。

今回は僕なりに調べてみた結果、一つの選択肢としてパートナーシップ制度に辿り着きました。

もちろんこの制度を使うか使わないかというところの話し合いは今後も彼としていくんですけど、見ていただいている方、特に僕と同じようなLGBTQの方にとってはすごく前向きになれるような内容だったんじゃないかなと思います。


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