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小説『明鏡の惑い』第十七章「燃ゆる火」紹介文

 留夏子からの密命を受けた悠太郎は、シューマンの合唱曲〈流浪の民〉について調査を開始する。
 国語のタヌキ先生は音楽の友で、怪しみながらも『最新名曲解説全集』を貸してくれた。
 歌詞対訳のついた原曲のCDは、思いがけない場所にあった。
 原詩と訳詞を比較するうちに、様々な謎が解けてゆく。
 ピアノ教室で楽典を習っている悠太郎は、楽曲分析にも余念がない。
 そうして調べ上げたことどもを、悠太郎はワープロで資料にまとめる。
 留夏子がモンタナ州でのホームステイへと、心安らかに旅立てるように――。
 夏休みのある日、悠太郎はペトラと語り合い、ともに留夏子の身を案じる。
 高原の夏の日々は緩やかに過ぎてゆく。
 照月湖モビレージでキャンプファイアを囲む同級生の誰ひとりとして、悠太郎が上級生の合唱に助力していることを知らなかった。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/703314535/113741973

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