スタジアムを考える前に大切な事
こんばんは、あかさとです。
なんとなく呟いたここからはじまりました、このnote。うかつでした苦笑
さて、スタジアムの利活用について注目が高まってますよね。
私もスタジアムを稼働させていくために主たるコンテンツが考えていくことを書きました。
今日は、「スタジアムとまちづくり」という視点で少しまとめたいと思います。
スタジアムの歴史を簡単に
昨今、急に色々と言われるようになった「スタジアムとまちづくり」。その流れはいつからだったのでしょう?
そして、そこに至るまでにはどんな流れがあったのでしょうか?
少し振り返りましょう
スタジアムの発展はアメリカが目覚ましく、そこを例にします。
そもそもスタジアムの位置づけは、「競技場」→「複合利用」→「専スタ+都市化」を経てきました。
※参考※スタジアムの流れの対比
一長一短で、どこも一緒だったり、大きいと空席が目立ったり、と色々とありました。そこで、転機となったのがMLBボルチモア・オリオールズの本拠地「カムデン・ヤーズ」でした。
詳細は省略しますが、都市の再開発として、税金100%で建設されたスタジアムは複合化をやめ、主たるコンテンツが最大限事業を展開できる形にすることと、その集客力を活かした都市整備で、一躍成功事例となり、この流れが主流となりました。
日本でも、ホークスタウンや東京ドームシティがありますよね。
スタジアムを考える、その時に
ほーん、なら東京ドームシティみたいに複合型のエンタメ持ってくればええやないのー、はい、ドーンと行きましょ、稼動もあがるでしょー
確かに素晴らしいのですが、ちょっとだけお待ちください。
街の中でのスタジアムってどういう存在でしょう?
アーバンデザインから見た時、その周辺に与える影響が大きい施設ですよね。
そう捉えると、2つのパターンからアプローチできるかなと思います。
パターン1:街の一要素としてスタジアムを作る
パターン2:スタジアムありき
それぞれ見ていきましょう。
パターン1:街の一要素としてスタジアムを作る
これは、都市再開発として行政主導で考えるパターンですね。行政としては、その環境をつくるためには3つの手法でしか実現できることがないので、税収をあげるために何を中核にするか?という話になります。
〇行政としてできる3つのこと
①公共交通の整備/②公園などの整備/③公共施設の設置
パターン2:スタジアムありきで考える
これは、既にスタジアムがあって、そこを中心にどうしようか考えるパターンですね。アメリアではリーグの分配金計算の基礎部分に不動産収入が含まれないこともあり、球団が街づくりをしてたり、、、
この時は、その土地の最も心地よい場所との融合が大切になりますよね。
例えば、駅~スタジアム~リバーサイド(徒歩10分圏内)に複合的な要素詰め込んで、開催日単体の賑わいではなく、していない時も来るような、目的地化を目指します。
どちらのパターンからアプローチしても、結論としては、スタジアムだけでは街は機能しないということですよね。
具体的になにをグランドデザインで考える?
ここからは、少し話が発散します。。。
スタジアムだけではなく複合的にすることを考えるとき、それは誰でしょう?
本来上は、都市の生存戦略として、税収アップを目的に行政が戦略的に検討するというのが、べき論になるのでしょうね。
その上でですが、まちづくりの観点でグランドデザインを考えるときに大切なのは、チームは重要だけど、あくまで一テナントに過ぎないということです。
そして、マスタープランはその場所の価値を保証するものになります。
歩いて行ける距離で、点と点をどうつなぐか?まず見どころとなる場所を作るようですよね。
そうすると、既にあるものとどう複合させていくのか?
野球を見て帰る『だけ』ではあく、総合的なディスティネーションとして、ゆるゆる来て、ゆるゆる帰ることですね。
要は、強力な集客力を持つ施設をフックに、大人数の滞留時間を伸ばすことを考えましょうという話になります。
例えば、クアーズフィールドなど、ゲームとそうではない日を複合的に、楽しみ方を掛け合わせて目的地化していました。
そうすると、特にアクセスは絶対になりますよね。交通のディスアドバンテージは変えられないなら、目的地化(ディスティネーション)を作ることを考えるのが次の一手になります。
土地の特徴を活かすためにも、その土地そのものを使うことが大切なのですが、行政、事業者、住民とバラバラで複雑で、こういうものというスキームが開発しきれていないのが、中々難しいですよね。
オガールプロジェクトのように、間にコーディネーターとして入る方がいるとかなり違うのかもしれませんね。。。
最後に
スタジアムを考える前に大切なこととして、ざっくりですが、まとめました。
〇スタジアムを考える前に意識したいこと
✔スタジアムを中心にした街づくりには2つのアプローチがある
✔チームはあくまでも1テナント
✔強力な集客力を持つ施設をフックに、大人数の滞留時間を伸ばすこと
→見て帰る『だけ』ではあく、総合的なディスティネーションとして、
ゆるゆる来て、ゆるゆる帰る
✔アクセスは大切で、絶対
✔複合的な要素でディスティネーションを作る
まだまだこういう視点での話は少ないですが、これから変わっていくと思います。今日も最後までありがとうございました!
※参考ですが、アメリカでの風景をレポートしたnoteも書いてますので、ご笑覧ください
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