見出し画像

大学2年生に愛と勇気を失った私を救う薬を販売できる薬剤師になる。




アイとユウキだけが友達だった


そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

『アンパンマンのマーチ』より

大学に入学して、できた友達。

大学生活が上手くいくか不安だった私は
正直顔と名前を全員覚えられないくらい、多くの人と仲良くなろうとした。

そんな中で、仲良くなった友人3人。



3人、といえども、今はうち1人は定期的に連絡を取り合っているが、

残りの2人に関して、


1人は、一生連絡をとることは無いと思うし

もう1人は、

今の私の、「薬剤師としてなりたい姿」を創り出す大きなきっかけを作った
超重要人物である。


未だに授業中やテストの度に、

「**」という言葉を聴くと



あの夏の思い出が飽和する。


そして、やなせたかしの、とあるアニメのテーマソングの歌詞が、
呪いの言葉のように、いつかの私を想起させる。


「アンパンマンでさえも、『愛と勇気』は友達じゃん。
その名前の友人を友達と言えない私よりも、ずっとずっと
幸せじゃないか。」


友達に裏切られたと思った私は、大学に行けなくなった。

いや、違う、大学には行けていた。

大学の授業中に涙が止まらなくなった私は
始めて沢山、授業を休んだ。


大学2年生、後期


大学

ギリギリの出席日数のために、ピ逃げを覚えた大学2年生の後期。
授業中に泣き出す原因を作った彼女を恨むことはなかった。

それよりももっと
私と「付き合ってる疑惑」を建てられてしまった、その男性に
すべての責任転嫁をしてしまった自分が一番醜い存在だった。





その男のことを私は嫌いではなかったどころか、
どちらかというと、好きだったんではないか、と今では思う。

それが、上手く伝えられなかったというか、表現できなかったというか
正しい人の愛し方をわかっていなかったんだと思うし、
お互い付き合う気はなかったのは、わかっていたのである。



あの日の私の醜態は、きっと、許されることは無いと思う。
だけど、

許されはしなくても、
私が生きていれば、
ちゃんとご飯食べて、寝て、やることやってれば、

それだけでもその子には許されるんじゃないかって、
心のどこかで思ってるし、

一番辛い時期に一番支えてくれた存在であったから
今、泣いても喚いても
最低最悪な自分であっても
生きてるんじゃないかって

そう考えている。




醜い自分を映し出す鏡のような存在であり、
そして
私に対して
「本当はこうなんじゃないの?」と
問いかけてくれる存在であった。

そして、何も知らない赤の他人には、
「私はこの男が原因で狂ってしまった」
「執着心が強い人間だ」

と思われているから、

今の私は、一部の友人にとって関わりたくない存在なのかもしれない。

そう思われているなら、本当の理由は全然違うから
寧ろ大歓迎である。


私が逃げた「はたあげ」の世界


何を隠そう、私が逃げた世界がなかったら、
症例解析の授業は
全くもって楽しく感じなかった。


逃げた世界で叩き込まれた「ファシリテーション能力」

それはすぐに、現場で活かせる能力では無く

沢山現場で失敗をして身についた能力であった。


その基礎を作ったコミュニティ

「Raise your Flag」

その同期の8期生。

このときの自分は苦しみにもがいていたが

自己内省で泣きわめきながらも

笑顔で講座を終えることができた。



心理的安全性に守られた、Zoomの空間は
とても、居心地が良く感じられた。



あれから2年。


はたあげ日記を更新するのは、もう卒業した。

それでも、

いまでも連絡を取り合う人、

箱根日帰り旅行

ディズニー

送別会

単発バイト


同じ講座を受けていた同期以上の関係を築いた友人の数に、
正直私も驚いている。


そこで得たもの

同時に失ったもの

それは


間違いなく、私の中に存在した。


逃げすぎた


1つ後悔していること。

私は去年、ずっと、とある友人とずっと授業を受けていたのだけど、

どうしても、思い出してしまう、あの夏を忘れられなかったこと。


あの夏の記憶で、貴女をもっと傷つけてしまったこと。



「ごめんね」

で済むわけないから、

「もう一緒に授業を受けたくない」

って思われたんだろう。



これに関しては、「お互い様」であるのだから。


繰り返し一粒


芯の傷と赤い涙痕 / 逃げられずについた傷跡
根から咲いた毒の花弁 / 涙なんてもう出てこないや
摘んでみても限りは無くて / 綺麗な誘いですら全て
浴びた薬 副作用 / 汚して見てしまうんだ
 どうして

 『繰り返し一粒』 猫虫 feat. 鏡音リン/初音ミク

恐らく、こういうことだったんだろう。

私は向き合いたくても向き合えない過去。

その過去を作ってしまった彼女の人生の1カット。

その出来事を信じたくなかった私の
授業中の涙。

落としてしまった本試験の成績。


誰にも言えなかった、苦しさ。

墓の中まで持って行くと誓ったはずなのに

だけど、言葉の裏側に隠れていた「本性」



恋なんて、できない。と塞ぎ込んでしまった感情。

もう、そんな感情はないと、どこかで思い込んでしまっていた。



あの日の私は救えなくても。


「燕は戻ってこない」


このドラマは、「代理母出産」を描いたドラマであった。

不妊治療をしても子供を産むことのできない夫婦と
その代わりに、生を受け取り、代わりに子供を産むことになる
「代理母」の話。

NHKで2024年春に放送されていたドラマであった。

子供に対しての感情

男の要望の強さと卑怯さ

女のストレスと葛藤

母性とは何か

性的欲求とは何か

人生とは何か


色々考えさせられた中で

出産とは何か、女性の権利とは何か、

子どもの権利とは何か


どこかで、私の抱えている言葉を浄化してくれるような
そんな作品であった。


「海のはじまり」「あの子の子ども」


2024年夏。この2つのドラマは日本中の若者を震撼させた。

学生恋愛で一線を越えた先の物語。
ヒロインは、自分の人生のなかで「自分の子供と向き合う」という選択を
取っている。

このドラマでいうならば、2年前の私は、
ドラマのヒロインから真実を告げられていた
親友であったのである。


「産む」という決断をしたドラマのヒロイン。
私が経験したのは、その逆のシチュエーションであった。


授業中に涙が止まらなかった理由。


恋が上手く実らない、そんな私を横目に起きた悲劇。

「恋なんかしても、上手くいったとしても
素敵な夜を願ったら、私の人生はすべて水の泡になるのではないか」

と。

あの日の涙の理由は、
すべてこれが理由であった。

奨学金を背負ってでも、「薬剤師になるために薬学部に行きたい」
という我が儘を許してくれた両親を裏切る行為。

それが「学生恋愛」における「妊娠」

それに伴う「休学」や「留年」であると
私は思っている。

そこで使った時間の分、借金の負債が大きくなるから。


恋愛すら上手くできないのに

それすら十分に楽しんで、笑顔で大学生活を楽しんでいるだけで無く、

一線すら越えて、

そして………。。。

その出来事に対しての「嫉妬」と「憎悪」は

拭いたくても、どうしても拭いきれなかった。


そんな非リアな私が受けた薬理学の授業中、
禁忌の欄に書かれた「妊婦」という言葉を80分間 聞き続けて
ずっと、あの夏の記憶に捕らわれて混乱して
涙が止まらなかった。

本当にそれだけだったのだろう。

「恋愛すら上手くいかない私の方がこの世から消えるべきなのではないか」

それが、「*にたい」と思ってしまった本当の理由だった。


現在

本性と今の野望。


恋なんて、したって良いことなんかない。

その思い込みが、今も私のどこかをむしばんでいる。

それでも今、「この人だったら許せるかもしれないな…」と
心のどこかで想っている本音。

だけど、

あの日と同じ悲劇が怖いから、
付き合いたいけど付き合いたくない本音。



その事実を生々しく伝えたことのあるその人には、
きっと本性は見透かされているんだろうな、と思うし、



どこかで毒を吐き出さないと、前に進めない私に対して、

正直、私なんて重たい人間だと思われているんだろうなって思ってる。

瀬戸際で話を繋げることしかできない私だけど、できた夢。



2023年11月28日

医師の処方箋なしで、発売が可能となった「避妊薬」は私に夢を与えた。

「アフターピルである、レボノルゲストレルを薬局で発売できる
 薬剤師になる」

学生恋愛の悲劇、「望まない妊娠」のゲートキーパーになること。


これが2年前の私たちを救う、1つの方法かも知れない。



別に、幸せな恋愛をすることだけが、人生における幸せということではない。


そう気付かせてくれた、3年後期の試験期間。

無駄にした勉強時間と引き換えに
向き合った試験2週間前の対話の数々。


再試6科目と再試の受験費用の12,000円は 決して安くもない代償で
あったけれども


あの日々の無駄な時間は、

私の「ありたい薬剤師像」を見つめ直す
大きな出来事であったと、思いたい。



別に今、いいなって想っている人と向き合えるもんなら
向き合いたいけど

無理なら無理でも良いし

その分私は、あの日の自分と同じ苦しみを抱えて生きる
未来の幸せなリア充を救うために、
頑張りたいって今は考えている。

その背中を押してくれればそれでいい。




ただ、1人で生きること、それだけは、本当につらいし

誰かとクリスマスと年末年始は過ごしたいから

私自身も誰かと人生を併走して生きてみたいから

だから、恋愛はしたいもんではある。


残された2年半の学生人生。

薬剤師になるために、時間の大半は費やすけど

それでも一緒に人生を歩んでくれる男性、絶賛募集中です。


こだわりが激しいので、嫌な人は本当に嫌だと思いますが
これ以上書くと色々面倒だし、もう既に面倒になってきたので
筆を置こうと思います。


この世のすべてのリア充に一言。
自分の人生はよく考えろ。
「望まない人生」を防ぐ方法についてしっかり認知して欲しい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?