見出し画像

【短編詩】いつかの故郷

船に乗って 小島へ行く

濃ゆい 潮の匂い

船のスクリューで泡立つ 海面を見るのが

好きだった

あの小島は どこにあるのだろう

父の故郷だったのか

母の故郷だったのか

今となっては 確かめることはない

ただあの小島の海岸には

あの頃の 私が まだいることだろう


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?