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見た/映画「ある男」家庭環境のせいだとしても人生は許してくれなくて

思ったよりミステリー要素強めで映画として面白かった!

ネタバレあり感想。例によって特にいいことは書いてない。







映画で印象に残った場面と感想

窪田くん好き。窪田くんみたいな顔のタイプの人ってあんまりいない気がする。なんだろ色白痩せ型系?

妻夫木くんの日系の件はことあるごとに象徴的にエピソードに挟み込まれていってやや食傷気味。劇中で過去日系で苦労したエピソードがあったわけじゃないけど、弁護士にまでなったのは自身の境遇をひっくり返したかったからか?

小籔か〜〜って思ったけどめっちゃ良かった。小籔のままの演技だった。「チルドでもうまいなあ」はわろた。

孤児はボクサーやりがち?よしながふみさんの西洋骨董洋菓子店のエイジもそういう設定だったような。

お父さんの罪「殺害のち放火」と言われていたけど放火のシーンが描かれてなかったからてっきり子供窪田くんがお父さんの罪を隠すために放火までしていた(なんだかんだ窪田くんも悪人の血が流れてる的なオチ)かと勘繰ったけど深読みしすぎだった。

戸籍入れ替えコンサルおじさんこええ。画面いっぱいに出てきたら一気に雰囲気変わったから俳優さんってすごいな。

本物のダイスケはなんで消えたんだろう。原作には描かれてるのかな。

最後の真木よう子はうわ、やっぱりやってるじゃんって感想。隣の女子二人組も「携帯渡した瞬間終わったなって思った」って会話してた。ヘアスタイリングがなんか違和感あったけどあえてかな。重め前髪。美人だからお人形さんみたいだった。

自分と絡めて

あくまでわたしはわたしなわけだけど。親がいなきゃ生まれてこなかったし、家庭環境における人格形成って大きくて、周りの人間がいるから自分という人間が相対的に規定されるとも言えるし。ビッチ活動を繰り返しているときに、相手に(物理的にも精神的にも)触れてもらうことではじめて自分の輪郭がはっきりするような感覚があった。「りりちゃんは〇〇な子だね」って男に言われた言葉で自分自身のプロフィールを埋めていくようなことをしてて、わたし一人でいる時の「わたし」ってなんなんだろうとか、途方もないことをよく考えていた。自分の人生に親は関係ないともいうし、でも親の影響で受けた心の傷や家庭環境で培われた心のクセを、そうではないように表に出さずに普通の顔して生きていくことにずっと必死だった。今も。人から言われたことを悪く捉える癖や、大事な人でも裏切るんだろうなっていう疑いを、家庭環境のせいにするとその通りなんだけど、それで世間というか人生は許してくれないというか。そんなことあったとしてもまるでそうでないように周りとやっていかないと、結局そうなりたくなかった人生を送ってしまうような気がしている。

抽象的なことばっかり書いたけど、本当に見る人のバックボーンによって色んなことを抱くだろう映画だったからぜひ見て欲しい。

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