クリスマスイブとハッピーバースデー。
今日はクリスマスイブですね。
そしてクリスマスイブの今日は長女の誕生日です。
16歳おめでとう!
25歳のときに娘が生まれて、これまで助けてもらってばかりだった私が母になり、たくさん失敗して、その度に泣いて笑って、一緒に日々を積み重ねてこられたことに感謝です。
ありがとう。
今娘は高校の防災学科で学んでいます。
今日は同じ学年の普通科クラスの生徒40人に3年生の先輩とペアで先生役になって、避難訓練の意義や災害への心構えについての授業をしたそうです。
授業のために原稿を書いたり、話す練習をしたり、一生懸命頑張っている姿を見ていたので、ちゃんとできたか心配でしたが、家に帰ってきて『うまくいったで!分かりやすかったよ。すごいね!って言ってもらえた!!』と笑顔で話す姿に安心しました。
娘は人前で話すことか苦手です。
もともと緊張しいで口下手な娘ですが、中2のとき授業で発表会があり、言いたいことが上手く話せず、どもってしまい、クラスの男子にからかわれた時期がありました。娘はそのことで人前で話すのが怖くなってしまいました。
学校では友達や私を心配させないように笑っていつも通り大丈夫なふりをしていましたが、もう限界になり担任の女性の先生に相談をしました。
そしてその日の夕方に担任の先生から電話がありました。
『娘さんのことでお母さんにお話ししたいことがあります。大事なことなので今から行かせていただいてよろしいでしょうか?』
先生が経緯を話してくださり、私は初めて何があったのかを知りました。
『クラスの子どもたちに話を聞いて、娘さんをからかっていた生徒が分かりました。(男子5人)』
先生はその生徒を放課後に一人ずつ呼んで話をしてくれました。
『〇〇さん(娘)があなたに何か悪いことをしたの?それなのにあなたに〇〇さんを傷つける権利はないでしょ?先生は頑張っている人を笑ったり、馬鹿にしたり、からかったりする人を許さない。そう伝えました。生徒たちは、そんなに傷ついているとは分からなかった。〇〇さんの様子が面白かった。すみません。と言っていました。』と。
先生はうちに来てくださる前に生徒の家を一軒一軒まわり、その親御さんにもこの話をしてくださっていました。
それを聞いて、娘が一人で辛さを耐えていたこと、守ってやれなかったことの申し訳なさ、いろんな感情でいっぱいになり先生の前で泣いてしまいました。
先生は、
『生徒たちが分かってくれたと信じていますが、明日もしかしたら先生にチクったと言われて辛い思いをするかもしれません。でも何かあったら私が守ります。お母さんも気になることがあればすぐに連絡してください。私はクラスの生徒にもこの話をして皆んなで考える時間をつくろうと思います。娘さんにも皆んなに話をしていいかどうか聞きましたら、いいと言ってくれたのですが、お母さんはいいですか?』と。
不安でしたが私は先生にお任せしようと決めました。
その後、クラスでこの話をして考える時間をつくってくれたと娘から聞きました。
クラスの友達は、
『何かあったら言ってね!』『我慢するだけじゃ伝わらないよ。思ったことは言わないと!もし言えなかったら私が助けるからね!』と言ってくれたそうです。
それから娘は勇気を出して少しずつ自分の思いを伝えられるようになりました。
真剣に話を聞いて娘を支えてくれた先生と友達に感謝でいっぱいです。
この頃に家族で神戸ルミナリエに行って、娘の進路を決める出会いがありました。
この年は阪神淡路大震災から25年で、高校生が震災についての展示をしていました。震災を知らない若い人たちが自分の言葉で一生懸命に語りかける姿に娘は勇気をもらって、自分もそんな人になりたいと同高校の防災科に入学したいと決意し、今に至ります。
高校に入ったら防災の知識を学んで、それを自分の言葉で伝えられるようになりたい!と言っていた娘は、自分の足でしっかりと前へ進んでいるんだな。
この一年で娘は驚くほど成長しました。
自分でお弁当を作るようになり、部活を掛け持ちし、週末は募金やボランティア活動に出かけ、ぶつぶつ言いながらも勉強も頑張っています。
娘を見ていて思うことは、成長は時間じゃないんだということです。人との出会いや出来事、こうなりたいという目標が見えたとき、ぐんと前に進んでいけるんですね。
『育児は育自』
この言葉、本当にそうだなと思います。大切なことを娘から教えてもらい、私が成長させてもらっているんだなと。
来年はどんな親子に成長しているのかな。
これからの一年が楽しみになりました。
たまに喧嘩になりますが、それも貴重な時間。
私たちのペースで一歩一歩楽しく進んでいきたいです。
ハッピーバースデー!
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