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うつ×ADHD×東大受験 51 息子のマイペース受験記 横国を見学して結論を出す

高3の夏休みにうつ・ADHDと診断された息子。センター試験直前に親子で向き合って話をしたことで症状が改善したが、間に合わず宅浪することに。そして共通テストは目標達成。理科大に合格するも東大はふ落ちたとの感触だが、思いがけず慶應に合格しており、横国と慶應どちらに行くか決めるため、まず慶應を親子で訪れた。

横浜国立大学へ

受験終了後2日目は横浜国立大学へ向かった。
昨年の後期試験から帰って来た息子が「すごくよかったよ」といっていたのが懐かしく思い出される。

あの時息子のハートを射止めたのはどんな大学なのだろうか。息子の価値観の一端を覗くワクワクに心躍った。

横浜駅からバスで向かった。横国へつながるスロープを上がり、橋を渡るともう遠足感半端ない。山。

慶應大学も木がたくさんあると思ったが、建物と並木の調和が美しいイメージ。こちらは自然の中に建物があるように感じた。悪い意味ではなく、地味という言葉が当てはまる気がした。
この感じが息子の心を動かしたんだな。

息子が出願している理工学部数物・電子情報系学科が使うであろう建物に近い国大北というバス停で降りて散策した。
さすが国立大学、研究施設が充実している感じ。

「すごいねー。自然の中で研究できて贅沢だね」
「うん」
「どっちがいい?」

息子はしばらく考え込んでから口を開いた。

「やっぱり慶應かな。横国遠いなー。それと情報工学に縛られるっていうのが自信ない。高校では情報そんなに得意じゃなかったから、脱落しないか心配だよ」

そうだよね、そう思っていました。いくら自然に恵まれていても通うのが大変過ぎる。そして情報工学への不安もなんとかしてやりたい。
やはり慶應にしようと決断した。

これでスッキリした。
私学の雄といわれる慶應に息子が入れるのもうれしい。本当にうれしい。
でも心の底でえらいこっちゃえらいこっちゃと騒ぐ自分もいた。

長男とちがい次男は国語も英語も点数が取れず、国立は難しそう。
国立に入るなら長男だと思っていたので、その長男が私学となると、おそらくふたりとも私学だろう。しかもふたりとも理系。

金銭的にやっていけるのだろうか。
顔には出さないがドキドキしていた。

もう専業主婦は卒業しないとだめかもしれないな。
いざとなったらパートでもなんでもしてがんばろう。



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