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私、夫、0歳児の息子。韓国で一家全員コロナにかかりました。

社会生活を送っている以上、遅かれ早かれ世話になるだろうと思っていたヤツが、ついに我が家にもやってきました。

よりによって、韓国滞在中に。

どうやって感染した?

年末年始、私、夫、10ヶ月の息子と3人で韓国人の夫の実家に帰省中のことでした。

何だか寒気がするけど、これって韓国の寒さのせい?」と思っていたら、あれよあれよという間に家族が次々に体調を崩し、近くの病院に駆け込んだら即検査対象に。コロナと判定されました。

完成経路は不明。発症日から逆算してみて考えられるとしたら空港が濃厚ですが、実際はどこからもらってきたのかわかりません。

日本にいる間(特に渡韓前1週間)は、コロナにかからないように家族全員ほぼ外出はしておらず、韓国に着いてからも、家族以外の人と食卓を囲むことはなく、人混みに出る時もマスク、手洗いなどかなり気を遣っていたのですが、逃げられませんでした。

ちなみに、私と夫は今年の前半にワクチン3回接種済み。嫌々いいながら頑張って受けに行ったのにそれでもこれだけ症状が出てしまうと、「ワクチンって何やねん!」っとツッコミたくなります。もちろん接種から時間が経っているのはあると思いますが…定期的に痛い思いをすると分かっていながらブスッと針を刺されに行かなければ防げないってしんどいです。

今は発症日から3日目。まだ鼻水、咳、微熱と症状は残っていますが、ピークは免れたところです。夫、息子と比べて私は大分症状が軽くて、二人が寝ている間に今こうして記事を書いています。

初期症状

夕方ごろから寒気と若干の喉の痛みを感じていました。後から夫に聞いたところ、夫も感じていたそうなのですが、これまでのnoteでも書いていたようにソウルは連日最高気温が氷点下という寒さだったため、気温が寒いんだろうなぁくらいに思っていました。

発熱に気づき、小児科へ

朝8:30に目を覚ますと、いつも先に起きているはずの10ヶ月の息子がまだ寝ていました。「ご飯だよー!」っと起こして椅子に座らせ、よく顔を見るとほっぺが真っ赤でうつろな目をしていました。

内心、ちょっといつもと様子が違うかもと思いつつ、離乳食を全体の5分の1ほどまであげたところで食べたものを豪快に全て嘔吐。やっぱりおかしい、と思い熱を測ってみたところ、38.1度。

夫に体調を聞いてみたところ、熱っぽい気がするとのこと。実際に測ると37.5度と微熱。

(コロナじゃないよね…?)と疑いながら、息子を連れて小児科に行きました。

小児科に事情を説明すると、すぐにコロナの検査をしましょうとのこと。韓国人は無料で検査が受けられるため、夫と息子のみ検査。日本人の私は、検査したいなら保健所に行ってくれとのことでした。

息子も鼻に綿棒を入れて検査したようで、カーテンの裏から息子のギャー!!!という悲鳴が… (叫ぶ力があるならまだ安心、と内心胸を撫で下ろす)。

抗原検査だったので結果はその場ですぐにわかり、二人とも見事に陽性。

解熱剤と風邪の症状を抑える薬を処方されました(病院で処方箋をもらい、薬局で薬を買う流れは日本と同じ)。薬局で薬をもらい、帰宅。

もし普通の旅行客だったとしたら、ここから延泊先を探したり飛行機をキャンセルしたりの作業が発生するのですよね…。そもそもこうしてスムーズに病院にも行けていなかったはずだし、やっぱり海外旅行のハードル高いなぁと思わずにはいられませんでした。

0歳児の看病

家に帰ってから地獄でした。息子のお熱が一気に39度台まで上昇。水分を取らせなければとミルクや麦茶をあげるものの、それ以上の量の液体を嘔吐。

初めて見る息子の苦しむ姿にパパとママは顔面蒼白…でも立ち止まってる暇はない、ただやれることを淡々とやるだけ。

  1. 起きる

  2. 身体を濡らしたタオルで拭く

  3. 体温が少し下がってきたら薬をあげる

  4. 薬を吐かないように30分縦抱き

  5. 水分をとれそうならミルクor麦茶あげる

  6. 寝かしつけ

このルーティンを昼夜問わずひたすら繰り返しました。

発症から2日目のぴよログ

発症日から2日目、熱はまだ下がらないものの嘔吐がなくなり、徐々に水分が取れるようになっていきました。 

3日目の朝には熱は37度台まで落ち着き、今は鼻声で咳をたまにする程度。

大人たちの症状

夫は、発症日こそ微熱程度で動けていたものの、しばらくして39度台まで上昇。とにかく寒気がするとのこと。私は37度台の微熱がずっと続いていました。その他は、鼻水と咳が少々。

不幸中の幸いだったのが、よくコロナの症状で「水も飲めないくらい喉がめちゃくちゃ痛い」という話を聞くのですが、その症状が一切なかったこと。

夫と息子には申し訳ないですが、私はまさに「ただの風邪」程度で終わりそうです。このまま症状が悪化しなければ、ですが。とにかく家族間でも症状に非常に個人差がありました。

コロナ陽性をポジティブに考える

せっかくの韓国滞在期間の半分弱がコロナで潰されるという、何とも切ない結果になってしまいました。

正直、我が家はすごくコロナに気を遣ってこの3年間を過ごしてきました。

夫も私もほぼオール在宅勤務で、会食や飲み会も必要最低限のものしか参加しませんでした。マスク、手洗いはもちろん、免疫をつけるための運動、入浴による体温の引き上げ、バランス良い食事など、できることは全てやっていました。

それでもかかってしまった今、「絶対かかってはいけない感染病」の呪縛から解き放たれて、むしろホッとしています。

ワクチン打って、これだけ気をつけててもかかる時にはかかるんだから、だったら一度かかって自己免疫をつけてしまった方が色々楽。

それから、我が家は実は「韓国で」コロナにかかってよかったんじゃないかと思っています。

今回、義姉の家に滞在中に疾患したのですが、義姉は1ヶ月前にコロナにかかっていたので隔離に神経質にならずに済んだし、対処法も熟知しており、体温計、薬など、必要なものが全て家に揃っている状態でした。

直近で一度かかっているということで、今このタイミングでもう一度かかるリスクは少なく、ご飯の用意、洗濯など身の回りのことを全てしてくれて、息子の看病と自分たちの回復に専念することができました。

それから、韓国の通販サービス「クーパン」がやはり最強でした。ロケット配送で頼んだものがすぐに家に届くため、食事に困ることが何もありません。

あとは、韓国の「ウィズコロナ」な雰囲気に救われました。発熱があってもすぐに診察してくれたし、検査までの流れもすごくスムーズ。いいのか悪いのかはさておき、待合室での他患者との隔離も特になし(私たち以外にもコロナ患者がいた気がする)。たまたま私たちが行った病院がそうなだけかもしれませんが。

先生たちは0歳児の「コロナ陽性」の判定に驚きもせず、乳児がコロナにかかった時の対処法の説明を淡々としてくれて、うち以外にもかかってる人がたくさんいるんだろうなぁと察しました。


長くなってしまいましたが、そろそろ息子が起きそうなのでこの辺で。

しばらくはお部屋の中で本を読んだり、「TVING」で日本では見れない韓国バラエティを見ながら、上手く時間を使いたいと思います。

皆さんもお身体には気をつけて。アンニョン!

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