HSPって何?②~HSPが起こる原因~
こんにちは。前回の記事はいかがでしたか?
少しでもHSPについて、ご理解いただけたら嬉しいです。今回の記事もご覧いただけているあなたは、きっとHSPについて、もっと知りたいと思ってくれたのでしょうね。ありがとうございます。
今回は、HSPが起こる原因についてです。あくまでも一例ですが、「へぇ~、こういうことだったのか!」と思っていただけると幸いです。
HSPはなぜ起こるの?
HSPが病気ではないと、前回書かせていただきましたが、では「HSPはなぜ起こるの?」って思いますよね。
今回は、HSPが起こる原因についてご紹介したいと思います。
きっとあなたは、「病気だと言ってもらえた方が、治療法とか確立するから気持ちがラクになれるのに…」って思っているかもしれません。しかし、残念ながら現時点では…というか、おそらくこれからも病気として扱われる可能性は低いかもしれません。
次項で、HSPが起こる原因について、ご紹介しますのであなたの症状はこんな感じで起こっていることを知ってほしいです。もちろん、ここに書いた原因がすべてではありません。先に言っておくと、「HSPは、脳内で起こっていること」なんです。
脳は、私たちの想像以上に複雑で、ほんの一部に異常があるだけで、思いがけない症状が出ることもあるんです。なので、HSPも「脳のこの部分が異常だから、ここを取り除く手術をすれば治るのでは?」という単純なものではないことも併せて覚えておいてくださいね。
HSPは脳内で作られる
HSPの症状は、脳内神経回路が影響していると言われています。
脳内神経回路なんて言われても、正直ピンと来ませんよね。なので、出来るだけ分かりやすく解説したいと思っています。
まず、脳内神経回路は大きく分けて、2つあります。
ひとつめは、
【行動活性システム】
です。
こちらは、新しいことに挑戦しようと思ったり、何かにチャレンジしてみたいなという気持ちになったりするために使われる回路。
あなたは、何かを始める時に、それが楽しみなものだと感じるとワクワクしたり、ソワソワしたり。ドキドキしててもそこにワクワク感が大きく影響していたりなんてことがありませんか?
いわゆる「好奇心旺盛」な状態です。この回路は、こういった行動を活性化させる回路のことなんです。
そして、ふたつめは、
【行動抑制システム】
です。
行動活性システムとは真逆の回路です。
例えば、何かに夢中になり、それに向かって突っ走っていくとします。その先に危険が待ち構えているかもしれませんが、【行動活性システム】が発動している時には、危険を察知することが出来ません。
そんな危険を察知し、時にはその行動に「待った!」をかける回路がこの回路になります。
今まで経験したことを、今起こっている状況と照らし合わせて、「このまま突き進んだら、こうなるかもしれない」と予測し、行動を制御するってイメージでいいと思います。
まっしぐらに突き進むのではなく、「考える時間を作る」回路がこの【行動抑制システム】なんです。
このふたつの回路がバランスを保ちながら、行動を活性化させたり抑制したりするのですが、HSPの場合、このバランスが崩れ、行動を敏感に捉えてしまうんです。
たとえば、「過剰に行動を抑制してしまう」や「行動が大胆になりすぎる」など。
HSPの人は、比較的右脳が活性化していることが多いようです。右脳とは、主に「イメージの記憶」や「直感」「ひらめき」など全体的な情報処理を担当する脳。左脳が知性だとすると右脳は才能ってところでしょうか。
右脳の発達には、経験などが重要で、その経験を参考にして次の行動をどうすればいいのか、過去の経験の中から似たような事例を探し当てて、「こうすればいいんじゃないかな?」と私たちに伝えてくれる働きをしています。
なので、右脳が活性化すると、過去の経験から「こうしたら?」と導き出せればいいのですが、経験がなかった情報に関しては、途端に不安になってしまい、「どうすればいいか、分からない!」「これは無理なんじゃないかな?」となってしまうんです。
HSPの特徴でもある、繊細や敏感があなた自身を不安へと導いてしまい、それでもやらなくてはいけない状況になった場合、「しんどい」と感じてしまうのです。
バランスよく、右脳と左脳が働いてくれると、先ほど書いた【行動活性システム】と【行動抑制システム】もバランスよく働いてくれるのですが、なかなか簡単にはいかないのがHSPの特徴でもあります。
しんどい時は思いきって休もう
HSPが起こる原因について書かせていただきましたが、脳内神経回路が影響しているということはお判りいただけましたが?
どんなことでも、「ほどほどに」「バランスよく」出来たら、誰もつらくなったりしんどくなったりしませんよね。
それが出来ないから、あなたは落ち込んだり、自分がダメな人間だと思ってしまうんだと思うんです。
でも、あなたは決してダメな人間ではありません。
「しんどい」と感じてしまった時には、思いきって休むことも必要です。もちろん、日常生活の中で、「しんどいからすべて休んでしまおう」って何もしない時間を作るのが難しい人もいるでしょう。
例えば、あなたが学生なら、しんどいからと言って学校を休むことは難しいかもしれません。社会人なら、事情を知らない上司から「甘えてる」なんてひどい言葉を浴びせられるかもしれません。主婦なら、家族から「ご飯は?」「お風呂は?」「部屋が散らかってるけど何してたの?」なんて、責められるかもしれません。
でも、普段できていることが出来なくなった時。それはあなたの中のHSPが「少し休憩させてくれ~」ってサインを出している時なんですよ。周りからの理解はなかなか得られないかもしれません。それを説明する気力があなたにないかもしれません。
そんな時は、きっとやるべきことを頑張ってやろうとしてしまうでしょう。でも、そうやって頑張った自分へのご褒美として、少しの時間でもいいので、何も考えない時間、心と体、そして脳を休ませてあげる時間を作ってほしいと願っています。
例えば、トイレやお風呂と言った、「ひとり空間」を確保して、そこにいる時間だけは、大きく深呼吸をして、頑張った自分を褒めてあげてくださいね。
また次回、♡心♡の休憩室(⋈◍>◡<◍)。✧♡でお逢いしましょう。
次回は、【HSPと遺伝について】です。
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