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HSPって何?④~HSPのタイプについて~

「しんどい」と感じた時。決して無理はせず、自分を労わるクセをつけてほしいと願いながら、毎回記事を書いています。


先日、お父様の介護をされている方にお会いすることがあったのですが、その方は、私からするとHSPではないかと思う方でした。

とにかく自分は後回しで、人のために一生懸命動いています。常に周りに気を配り、周りの人が行動しやすいようにと考えていました。


周囲からすれば、とてもスムーズに行動できる環境かもしれません。しかし、その方への感謝の言葉はあまり言わないようでした。なので、その方はふと、自分がやっていることって何なんだろう?と考えることがあるそうです。


でも結局、また周りのために動かずにはいられない。それは、周りの人の心を読むことに長けているからではないかと私は思いました。物事を先読みし、さまざまな観点から深く考え、行動する。なので、時間もかかります。その結果、一日中動いていることになります。


もし、あなたが「それ、分かる!」と感じたとしたら、どうかひとりの時間を作ったり、リラックスする時間を作ったりして自分を労わってほしいと思います。


では、今回は、【HSPのタイプ】についてお話ししたいと思います。


【内向的HSP】と【外交的HSP】

HSPとひとことで言っても、実はタイプがあります。タイプによって苦手だったり不安なことが違う場合があります。


まず、【内向的HSP】とはどういうものなのでしょうか?

特徴としては、次のようなことがあります。

人が嫌いなわけではないが、出来れば少人数の方が落ち着く

大人数のパーティーなどの集まりは苦手

ひとり時間が長くても苦にならない


決して、人が嫌いというわけではありませんが、大勢でわちゃわちゃするのが苦手なんです。人によっては1対1を好む場合もあります。

なので、パーティーなどの大人数が集まる場所は苦手と感じることが多いようです。それは、その場にいる人たちの行動や言動、目や耳に入ってくる情報がすべて気になってしまい、あまりの情報量の多さに脳内で処理が追い付かないためではないかと言われています。


大人数が苦手なので、逆にひとりでいる時間があった時には、比較的気持ちは落ち着いていることが多いのではないでしょうか。小さい頃だったら、ひとり遊びが上手で、傍から見たら「ひとりで遊ばせるなんてかわいそう」なんて思われるかもしれませんが、実は本人はとても心地よく、楽しんでいることが多かったりします。


【内向的HSP】の特徴は、「多くの情報量がない環境の方が安心する」と言えるでしょう。


ではもうひとつのタイプである【外交的HSP】の特徴は、こちらです。

・交際範囲は広く、新しい出会いを好む

・社交的で人見知りをしない

・人前でのパフォーマンスにはあまり抵抗がない


HSPの特徴である「団体行動が苦手」とは異なるのでは?と思ったかもしれませんね。

ただ、この特徴は、決して大人数で行うものだけとは限りません。

例えば、最初の「交際範囲が広い」「新しい出会いを好む」ですが、これは、何も知り合いになった人たち全員と行動を共にするわけではありませんよね。交際範囲は広いので、その中の誰かと行動を共にすることが出来る。つまり、誰かと逢いたいと思った時に、選択肢が多いというだけのことです。


なので、新しい出会いを好むという特徴も、一緒にいて安心できる人を増やしておきたい、そうすることで自分自身が安心したいという表れでもあります。


そのため、社交的で人見知りせず、誰とでも話すことが出来ます。人前でのパフォーマンスも大人数の前でのものとして考えるのではなく、少人数でのものと考えると、イメージしやすいかもしれませんね。


一般的にこのふたつのタイプの比率は、

内向的7割:外交的3割

とされていて、HSPの多くが内向的HSPだと言われています。あなたがどちらのタイプなのか、なんて考える必要はありませんよ。おそらく、どちらのタイプにも当てはまるものがあるのではないでしょうか。


タイプが分かれているのは、あくまでもデータ上の特徴分析の結果だと思っていてください。どちらのタイプであっても、自分を労わることを忘れてはいけないことに変わりはありませんから。


もうひとつHSPと深く関わる特徴にHSSというものがあります

今まで、HSPの特徴をお話してきましたが、実はHSPと深く関わる特徴の中に、HSSというものがあります。


HSS(High Sensation Seeking)という特徴で、心理学者のマービン・ズッカーマンさんが提唱したものです。日本語で言うならば【刺激追求型気質】というそうです。


特徴としては、

・変化を求める

・難しいことや複雑なこと、激しい刺激、経験などを求める

・変化のためには、肉体的・社会的・法的・経済的リスクを負うことを好む


慎重派のHSPとは真逆の特徴ですよね。「ならば、HSPとは関係ないのでは?」って思いませんでしたか?確かにそうなんです。


ただ、まれにHSP気質とHSS気質の両方を持つ人もいるので、まったく関係ないとは言い切れないものなんです。


このふたつの気質を持っている場合、HSS気質の「変化を求める=すぐに退屈する」面を持っているのに、HSP気質の「環境の変化が苦手」という面があるため、自分で気持ちをコントロールできないということが起こります。

行動が活性化している時に抑止力も働いてしまう。行きたいのに行けない、または行きたくないのにそれを止められないという状態です。


例えて言うならば、車などの運転中に、アクセルとブレーキを同時に同じ力で踏んだような状態です。結果が予測できず、思いがけない方向に行ってしまうこともあり、大変危険です。このふたつの気質を持っている場合、その葛藤に苦しむこともあるのです。


そうならないためには、一度行動しようとしていることから、別のことを考えてみるなど、気持ちをリセットさせる方法が落ち着かせる方法のひとつなんですが、「それが上手く出来れば苦労はしない」と苦情が聞こえてきそうですよね。


確かにそうなんです。ここが、「病気で、症状にあった薬がある」場合との大きな違いでもあります。まずは、HSP気質が出た場合でもHSS気質が出た場合でも「深呼吸」「目を閉じてみる」など、強制的に気持ちを切り替えるクセをつけることから始めてみませんか。


あなたの声を聴かせてください

今回で、大まかなHSPの特徴をお話ししました。この記事が初読みだよというあなたも、今までの記事を全部読んでくださったあなたも、どんな感想をお持ちなのでしょうか。


この記事を見つけてくださったということは、もしかしたらあなた自身やあなたの大切な人にHSPの人がいるのではないでしょうか。実際にあなたが思い浮かべている人と特徴に当てはまること、または当てはまらないことがあったと思います。


良かったら、あなたの声を聴かせてください。

あなたが疑問に思っていること、実際に悩んでいることなどがありましたら、是非聴かせてほしいのです。


ひとりで悩まず、ここを活用してください。

あなたの声をお待ちしております。


また次回、♡心♡の休憩室(⋈◍>◡<◍)。✧♡でお逢いしましょう。

次回は、【HSPの向き合い方①】です。

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