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冬野あかり作品集

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自分の記事のまとめ。 これを本にしたいなあ~。
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#文学

「詩」とは何か?

「詩」とは何か?

「詩」、それは詩人の心の中にある。

私は、哲学の小路を、ふらふらと散歩する。

「散歩」、それは人生を3歩前に進めること。

3歩あるいて2歩さがる。
ほら、1歩前進!

人間は、1歩前進するために、5歩あるかねばならぬ。

5歩あるく人、そういう人が、1歩前に出る。

しかし、人間、3歩あるいている途中、花に出くわす。

「おや、花が美しい」

立ち止まって、花に見惚れる。

1歩も前に進めな

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檸檬と薔薇【ノンフィクション】

檸檬と薔薇【ノンフィクション】

「檸檬」という小説がある。
詳しい説明はしない。

「丸善」という本屋がある。
どこにあるかは、言わない。

私は、先日、丸善に行った。
詩集のコーナーを探した。

詩の本が並んでいた。
私は、そこに一枚の紙を置いた。
本のタイトルを隠さないように、
本の配置を、少し動かして。

なんてことのない紙だった。
ありふれたノートのページを、
一枚破って、絵を描いた。

紙を折って、造花の薔薇をのせて、

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愛に生きる、ということについて

愛に生きる、ということについて

note記事を読んでいて、みこちゃんという人と出会った。
みこちゃんの書いた文章を読んでいて、私は自分も書きたいなあ、と思った。愛に生きる、ということについて。

つい数日前のこと、Twitterを見ていたら、あるツイートが流れてきた。
名前は出さないけれど、とある会社の、とある職人さんが亡くなった、と。
リツイート&いいねで、送ってあげたいと、社員の人がツイートしていて、そして、大勢の人が、リツ

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【詩】手のひらの細胞に捧ぐ

【詩】手のひらの細胞に捧ぐ

嗚呼 手のひらの細胞よ
わたしは おまえに詫びねばならぬ

かつて わたしは 幼い子どもであった
家の中には ストオブが
赤々と 燃えていた

母は わたしに言ったのだ
ストオブに触っては いけませんと

何ひとつ わたしは
考えていなかった

いや それとも わたしは
考えたのかもしれない

ストオブに触ったら
どんなことが 起こるのか

嗚呼 その後のことは
ご存知のとおり

わたしは その後

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