夢だった犬との暮らし〜出会い編〜
子供の頃から犬が大好きで、いつか犬を飼うのが夢でした。
ドッグトレーナーを目指せる大学に入り、先輩や同級生たちの犬を愛でつつ自分も「早く犬が飼いたい!」「犬種は何がいいかな」と楽しい夢が膨らんでいました。
憧れは名犬ラッシーみたいなコリー系の犬で、一時トリマーを夢見ていたこともあって「長毛種がいいな」とか、「ムギューってできる大きさの子がいいな」とか思っていましたが、結果うちの子になったのは短毛でギリギリムギューができるサイズ感の雑種の子。
絶対この犬種!とは決まっていなかったので、親の意向もあり里親募集中の保護犬を調べて見ていました。
当時は今ほど「保護犬」って認知されていませんでしたが、探せばいっぱいでてきて、衝撃だったのは、ジモティーというサイトに普通に「無料で引き取ってください」って載せられていたこと。
今は色々な事情があって飼えなくなってしまった人たちのこともわかるし、里親を見つける難しさもわかります。ですが、家電や家具、自転車などが並ぶところに生き物が載せられていることはなんだか悲しかったです。
それでも「うちの子になるかもしれない子」を探しては、名前を考えてみて一緒の暮らしを想像してみて、それはそれで楽しい日々でした。
「アル」がうちの子になったきっかけは、たまたま“今日”やっていた河川敷での譲渡会に「とりあえず行ってみよう!」と、母に言われて行ったのがきっかけです。
会場に到着すると、譲渡会終了間際で、すでに片付けを始めている人たちもちらほら。
風もビュービュー強く吹くなか、見つけたのが2匹の子犬でした。
2匹を里親が見つかるまで自宅で面倒を見てくれている“預かり親さん”に話しを聞いてみるととても感じのいい方でした。
というのも、保護犬を飼う条件がいろいろあり通常は「お留守番が長くなる一人暮らし」には譲渡してもらえないことがほとんどです。
ですが、事情を話すとすぐに代表の方に相談してくれて、お見合いがうまくいけばOKということになりました。
帰り道は預かり親さんが更新しているブログを見て、2匹の子犬の様子を読みながらワクワクしながら帰宅。
後日、家族全員で面会に行き、説明を受けたあと父から「どうする?」と。夢だった瞬間でした。「飼いたい!」と、2匹のうち1匹をお迎えすることとなりました。
お迎えするまでには準備もあり、すぐにはお迎えできませんでしたが名前だけはすぐに“ポコ”という仮名から“アル”に変えて呼んでいただいていました。