ピンク色の寿司
今回はアルゼンチンのブエノスアイレスでの日本食制作。
ピンク色の寿司を作ったよって話です。
こんにちは。AKANEです。(Instagram:@akanetanguera )
南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでアルゼンチンタンゴの講師をしています。
アルゼンチンで寿司と言えば、いわゆるカリフォルニアロール。
ここはラテンな南米ですけどね。
サーモンとアボカド、クリームチーズが海苔巻きに入っていて、
たまに、ポテトチップスのトッピングが付いちゃったり。
パクチーのトッピングの時もありました。
もはや日本料理ではなく、アジア周辺の料理という大まかな認識ではないかと思います。(苦笑)
ブエノスアイレスに来たばかりの頃は、
「これは寿司ではなくて海苔巻きだ。」
と強く強く思っていました。
「こんなの違う、寿司じゃない」と声を大にして言いたかった。
(特に寿司屋の娘ってわけではないです。)
けれど最近は流されがち。
もう、コレも寿司の仲間ってことでいいんじゃない?
と。
諦めているというか、
海外なんてそんなもんかな、と納得しているというか。
そんな小さいことに拘らなくてもいいような気もしてきてしまいました。
とにかく、地球の反対側で「SUSHI」は人気です。
↓これはデリバリーの寿司。
休日、日本庭園に行った時に日本食レストランがあって
無償にお寿司が食べたくなったんだけど、
この国のレストランで寿司を頼むと非常に高いのです。
しかも
「私が作った方が絶対美味しい!」
っていうような寿司。
で、
特にイベントでもなかったけど、作ることにしました。
なぜシャリがピンクになっちゃたかっていうと、
ワインビネガーを使用したから。
米酢もすし酢も2017年ものしかなくて(使うのがもったいなくて使わなかったら)
さすがにもう2021年だしなぁ?ってことで、買いに行ったら
スーパーには有機のワインビネガーしかなかった、という理由です。
ブエノスアイレスに来たばかりの時は、
“薄力粉“がなくて“強力粉“があると言われただけで
「それではお好み焼きは作れない。」と思い込んでしまっていました。
これには、コレ。
あれがないとコレはできない。
こうじゃないと、上手くいかない。
そういう思い込みがすごい強かったんだな、きっと。
今よりも若かったのもあるけど、想うに恵まれすぎていたんじゃないかな。
なんでも手に入る環境で、全てが完全に整って初めて作業ができる環境に。
ブエノスアイレスに限らず、海外に住めば少なからず日本食は手に入りにくくなります。日本ほど、便利じゃないし、物事はスムーズに進まない。
そういう時にはじめて何かに気がつくことがあります。
私の場合、その「何か」に気がつくことがとても重要でした。
不便に変わりはないけど、慣れてしまえば不便を改善するのが楽しくなります。
そして、心も少しだけ強くなるのです。
できないことができるようになった喜びに、少し自信がつき
欲しいものが作り出せた幸せを、噛み締める時間も貴重です。
新しい発見の楽しみもあるので、こういう不便も悪くないと思うのです。
ちなみに、ワインビネガーを使ったお寿司は、ちょっと甘め。
酢独特の強い酸性がまろやかだから甘いけど、美味しいですよ。
ピンク色が綺麗に出たので、桃の節句とかに使ったら良さそうです。
酢めしのレシピはぜひ色々試して改良してください。
<<<海苔巻き3本分のレシピ>>>
お米 1.5合
ワインビネガー 180ml
砂糖 大さじ4
塩 大さじ1
アボカド 1
サーモン 400G
クリームチーズ 適量
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