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廃墟なワンダーランド「エコパーク」へ行ってみた話

南米アルゼンチンのブエノスアイレスでの日々の紹介。
今回は廃墟感あふれるエコパークへ行ったよっていうはなし。

こんにちは。AKANEです。(Instagram:@ akanetanguera )

南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでアルゼンチンタンゴの講師をしています。

パレルモ地区の「イタリア広場」の前に、元動物園だったエコパークがあります。 元動物園だった場所があることは前から知っていたけど、今回初めていくことに。

入場は無料。ブエノスアイレス市、バンザイ。

入ってすぐの左横には、人気のカフェ「クロック・マダム」(チェーン店?)があります。オープンカフェもあるけど、到着早々カフェに行くのは、どうかな?
とりあえず、今はパスして進みます。

まずは正面に大きな池があり、その周りをぐるっと回れるように歩道が設定されています。 池を正面にして左右道はあるのに、なぜか進行方向左側に人が続いていくので、私達も従って左に進みました。

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↑野放しの動物たち、多数。

ーああ、日本人。長いものに巻かれているではないか!

園内は所々、立ち入れない場所や近寄ることのできない区域の動物が遠くに見えたり、閉ざされた高い壁の向こうからわずかに動物の姿を確認できる箇所もちらほら。人がいないと閉館した動物園に潜り込んだような雰囲気です。

旭山動物園もびっくりの動物と距離が近い動物園です。

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↑野放しの孔雀とそれを見つめる息子くん。

ほとんどの動物は、郊外の動物園に移動されたそうで、残っているわずかな動物と廃墟化した建物は、失われた楽園のような、ある意味、かなり雰囲気を感じる場所になっています。

わかりやすくいうと(?)バズとシータがラピュタに到着して2人だけで見た、廃墟になった森のようなイメージ。 私はこの「廃墟感」めちゃめちゃ好きです。

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ただ、ハゲて呆けたラクダやうっそうと雑草がしげる檻に1匹だけ座り込むバンビを見ていると、ちゃんとご飯を食べさせてもらっているか心配。
余計なお世話であることを祈ります。

ほんの数年前に動物園としての運営を終了したブエノスアイレスの閑静な住宅街のパレルモに位置するエコパーク。 
広大な面積を要しているこの地域は、ブエノス市内の中でもなかなかの一等地です。

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↑ブエノスの公園にはよくある「グロリエッタ」


周辺の高級住宅地や高層マンションでは、緑豊かな動物園を眺めながらも常々その動物園特有の匂いに悩まされていたそうな。

運営をやめた理由は動物愛護団体か市の財政削減か、はたまた周辺に暮らす大物の圧力か。
ブエノスアイレスは日本人には理解不能な街であることは間違いないでしょう。

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↑リベルタ通りの銅像。かなり大きいです。


入りぐちはサンタフェ通りに面していたけれど、出口はリベルタ通り沿いのみ。まるで使用人の出入り口のような小さな出口からチョロチョロと人が出ていきます。
もう少し最後までテーマパークとしての誇りを見せて欲しいけれど、名前からして「エコパーク」なだけに簡素なんだろうか。と1人考えてしまいました。

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↑遠くに見えるのは、フラミンゴの集団。

一緒にエコパークを散策してくれたのは、日本へ帰国するタンゴ教室の生徒さん。2020年、コロナによって8ヶ月の外出禁止となったブエノスアイレスで、ともに家に篭って(もちろん各自の家)耐えた仲間です。

久しぶりに、そして帰国前に会えて良かった。
ブエノスアイレスに家族を持つ私は、いつも見送る側。
寂しい気持ちもひとしおです。

こんな地球の反対側で出会ってくれて、本当にありがとう。

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