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南米の夏、ブエノスアイレスの夏。

アルゼンチン、ブエノスアイレスの夏の花の紹介です。
この国に来て「南米感」を感じたもののひとつが季節の花でした。

こんにちは。AKANEです。(Instagram:@ akanetanguera )

南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでアルゼンチンタンゴの講師をしています。

ハカランダが満開になるブエノスアイレスの初夏。

ブエノスアイレスを彩るこのハカランダは市内の至るところに植えられていて
この季節になると、街じゅうを薄紫色一色に染めます。

国によっては「ジャカランダ」ともいうみたい。

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初めてこの季節を体験したのは、2016年の初夏。
留学ももうすぐ最初の1年が終わるという頃。

あの頃は、ステイ先の大家と上手くいっていなくて、家を追い出されるかの瀬戸際。レッスン帰りに薄暗くなったヌエベ・デ・フリオ通り(世界で一番大きい通り)の真ん中にある公園で、ステイ先に帰りたくなくて1人うだうだしていました。


今思えば、「そんな時間にそんな所で座り込んでいるなんてめちゃめちゃ危ない!」って青くなるけど、その時は危ないことさえも知らなかったので、ひとけの少なくなった公園に座り、家に帰るのを拗ねた子供のように拒んでいました。

もうすぐ夜がふけて真っ暗になるという時間。
空に浮かぶ薄紫のハカランダはとても綺麗で、不安と怒りと理不尽さへの悔しさが収まりきらなかった、私の心を優しく慰めてくれたことを、今でもふと思い出します。

「日本語だったらゼーーーーーッタイ負けないのに。」
っていうハラワタ煮えくりかえる想いとともに忘れられません。

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それから何度目かの去年のハカランダはすごくドキドキした体験。

「ハカランダが咲く頃には、私はママになる!」という期待と大きな不安が入り混じった気持ちで迎えた、2019年の初夏。
早くハカランダが咲いて欲しいような、ずっとこのままで居たいような。

多分、ハカランダが咲くのを不安と期待でいっぱいにして待ったあのキモチは一生忘れないんだろうな。

昨年、無事に生まれた息子も1歳を迎えました。

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アルゼンチンでは、通常1歳の誕生日は、友人・知人を呼んでレストランを貸し切ったり、豪勢なパーティ会場を使って盛大にお祝いすることが多いのだけどコロナのおかげで家族・親戚のみで小さく行いました。
(はーーーー。助かった!)


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もうひとつ、ブエノスアイレスの夏を色どるピンク色の花をつけるボラッチョの木(酔っ払いの木)。

この花は真夏に咲いて、夏の終わりに花が散ります。
面白いのが、その後にパパイヤみたいな実をつけてその中からわたが出てくるのです。

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冬の終わりを告げるころ、ボラッチョの木の下は一面、綿だらけ。

初めてみた時は感動して「ひゃー何コレー!!」ってテンション爆上げしました。
6年目の今はさすがに大騒ぎはしないけど、ボラッチョの木の季節の移り変わりとともに変わる姿は密かな楽しみ。

さて、3月に入ったブエノスアイレスはそろそろ夏の終わり。
今年はどんな秋が来て、冬を迎えるのかな。

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