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おすそわけ日記 101 「ナソナとイソ二劇場〜感動する炊飯器〜」

ナソナこと、母、七十七歳。生粋のおとぼけ。
イソニこと、私、五十二歳。ボケとツッコミの二刀流。
そんな二人が繰り広げる、愛と笑いとちょっぴり心配も詰まった日常。

新しい炊飯器が届き、我が家のご飯が美味しくなった。

白米も玄米も熟成炊きで、もっちり。

はじめて炊いた時は、炊きあがりのお知らせメロディに興奮して炊飯器の元へ馳せ参じた。

蓋を開ける時に、ふと目に止まったデジタル表示。

「Oh」

なんと!炊飯器が、炊きあがりに感動の声を!?

何かの間違いかとも思ったが、ご飯を炊くたびに同じ表示。

母と一緒になって「Oh〜!Oh〜!」と毎回、感動の声を上げていた。


そして今日。朝炊いた玄米を保温して、夕飯に持ち越し。

デジタル画面に目を遣ったら「9h」の表示が。

9h…朝、ご飯を炊いたのが9時で、今が夜6時…。

「9 hours!」

これ、保温してる時間の長さじゃん!

だから、炊きあがりの時は、0h(ゼロh)だったんだ。

炊飯器が一緒に美味しさに感動してくれてると思ってたのに。

母とご飯を食べながら、ちょっと寂しいねと話す。

「 Ohって感動して、 大橋のOhと同じ!って思ってたのに。」

お母さん、さすがにそれはないね。

『感動する名入れ炊飯器』

人はどこまで炊飯器に求めれば、気が済むのだろう。


【今日の一枚】いつかこの写真を使う日が来るような予感がして、届いた初日に撮っておいて正解でした。

今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

*この炊飯器を買うまでの涙と笑いの一週間を読み逃してしまった!という方は、是非、以下の記事をご覧頂けましたら。


毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。