おすそわけ日記 132 「私の居場所」
原宿の駅から明治神宮前の駅が近くなった。
千代田線、随分寄って来たなと思うのだが、新しくなったのはJRの方だった。
三月の終わりに来た時はがらんとした印象で、
私を少し不安にさせたのは、
人が居ないことよりも、駅のコンビニが閉まっていることだった。
今日は、店が開いてることに安心しながらも、
店の照明が今までのことがなかったような当たり前さで、
なんだか不自然な気がして、振り返ってしまう。
用を済ませた帰りに、改めて原宿駅をつくづくと眺め、
ここは緑が多くて、いい駅だなぁと思う。
私は溢れ帰る大自然より、都会の中にある緑が好き。
街育ちだから、街に溶け込んでいる少しの自然に落ち着く。
お洒落をして、空と風を感じながら、一人で街を歩く。
ギャラリーやお店を覗く合間に、お茶とケーキを楽しんで。
外に居るのに内省的な、そんな時間が私を作る。
今、私は自分に立ち戻っている。
街に疲れる人がいるように、大自然が居心地良くなくていいのだと。
たまに、スニーカーで泥だらけの道を歩くのはいいけれど、
Tストラップの五センチヒールの靴で闊歩する日常がいい。
私は街に呑まれないから。
街にある、少しの緑が愛おしいから。
【今日の一枚】三月末の原宿駅です。本当に人がいなかったなぁ。
【#つづく日々に】のタグをつけて、日常で心ときめいたことを投稿する企画をはじめました。日常のよろこびをみんなでシェアしあって、笑顔が増えたら嬉しいです。
今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。
毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。