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勉強が面白くなる瞬間

こんにちは、香月です。
突然ですが、皆さんは勉強は好きですか?
実は、私は意外と嫌いじゃないです。

社会人になっても人生に勉強はつきものですが、勉強が嫌いな人って多いと思います。そんな方のために、勉強する意義がわかる本を読んだので、ご紹介します!

「勉強が面白くなる瞬間ー読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法」

勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法
パク・ソンヒョク (著), 吉川 南 (翻訳)

この本は、一見すると効率的な勉強方法を教えてくれるテクニック本のように見えますが、その部分は全体のほんの一部です。

実際にこの本を読んで強く感じたメッセージは
「一日一日を無駄にするな。本気で生きろ」
「自分の人生の主役は、自分」

ということです。人生を本気で生きるためのマインドを整える本なんです。

始めに言っておくと、この本はめちゃくちゃストイックです。(さすが受験大国!)最初から全部その通りにやろうとしたら、挫けます。あと、すでに一生懸命頑張っている人は、全く読む必要なしです。読んでほしいのはこんな人。

・「でも」「だって」「どうせ」が口癖の人
・「〇〇したいけど、自分にはできない」
 と諦めている人
・「〇〇できないのは××のせいだ」
 と思っている人
・自分には「夢」や「ビジョン」がない
 という人
・毎日をなんとなく生きている人

〇〇とあえて空欄にしたのは、「勉強」が題材になっていますが、「勉強」だけでなくもっと高い視座から、人生をどう生きるかを考えさせてくれる一冊だからです。〇〇の部分はいろいろなワードに置き換えられると思います。(たとえば、私は「結婚」や「ダイエット」に置き換えました笑)

なので、学生さんだけでなく、むしろ社会人の方に読んでほしいなと思いました。私自身も、「意欲を持って、人生を主体的に生きよう」という気持ちになりました。

人生を、勉強を、諦めない!

この本では、著者が勉強や人生を諦めていたところから、自分の人生を大切にするようになるまでの変化がとても丁寧に描かれています。

「今から勉強したって手遅れ」「もう自分には間に合わない」そんなことを思うと、自分の人生を放棄するようになります。一日一日をその場しのぎで適当に生きるようになり、成り下がってしまった自分の姿を見て愕然とするところから、著者の人生の大逆転ストーリーが始まります。

自分を大切にできるようになると、自分の人生のために努力するようになります。そして、小さな変化・成長を喜べるようになります。そうすると、人生や勉強が楽しくなるんです。私がこの感覚を知ったのは、(古い話ですが)さかのぼること10数年、大学受験の時でした。

私の大学受験記

高校3年の春に音大受験を諦め、一般の私大受験に切り替えたのですが、その時はものすごくやさぐれていました。それまで、部活とピアノの練習しかしておらず、勉強はほとんどしてこなかったので、遅れを取り返すところからやる必要がありました。

でもどうせ勉強するなら憧れの大学に行こうと思い、当時の偏差値では無謀だった大学を第一志望にして受験勉強を始めました。

基礎的な問題集や単語集・用語集を繰り返し繰り返しやりました。毎日小さな目標を立て、着実にそれを達成する。できない問題ばかりで心が折れそうになる日もありました。それでも、来る日も来る日も予備校の自習室に通い続け、自習室が閉まるまで勉強しました。

愚直な積み重ねの中で、「昨日よりできるようになった」という実感や進歩、「知らなかったことを知るのが楽しい」という気持ちが湧いてきた自分の変化などを感じるようになりました。

机の前に貼った大学の講堂の写真を見ながら、「絶対この大学に行くぞ!」と諦めずに思い続けた結果、私は第一志望に合格しました。

大学合格しただけでは、人生のゴールにはなりません。しかしながら、私が当時考えていた夢は叶えることができ、自分の自信になりました。私の人生の中では重要な分岐点だったように思います。

ビジョンが明確だと、叶う!

何のために勉強するかを考える時、自分の「夢」が大切になります。この本でも書かれていますが、「夢」というのは「職業」ではなく、「自分が生きたい姿」だということ。私はこの考え方がとても好きです。

自分がどう生きていきたいかという「ビジョン」が明確になっていることが、自分が勉強する目的そのものになるからです。ビジョンがあいまいだと、たどりつけないんです。

たとえば、「どんな大学でどんな学生生活を送りたいか」を具体的にイメージする。私の場合は、講堂の写真を貼り付けていたことと、大学の校歌や応援歌を覚えて歌っていたことが一番効果があったような気がします(笑)これをいつかみんなで肩を組んで歌うんだ!とかイメージしていました。(ちゃんと叶いました笑)

最近の私の夢は「自由に生きること」ですが、自分のビジョンが曖昧だということを感じます。大学受験の時の自分はビジョンがしっかりイメージできていたんだなと思って、振り返って反省しました。

大人になるにつれ、「自分の人生の主役は自分!人生を本気で生きる!」という気持ちが薄れて、世の中に流されて生きていた感覚があります。なんとなく入社した会社で、なんとなく実績をあげ、なんとなく会社の言いなりになり、気づけば「自由がない」「自分の人生を生きていない」と感じるようになっていました。

テレワークなどが普及したこともあり、私の夢は「自由に生きること」になりました。どこでも働ける。自由な時間に働ける。大好きな旅をしながらでも働ける。そんな理想を描いています。

時代の変化の中で生まれた夢ですが、どんな職業で、どんな家に住み、どんな家族と、どうやって過ごしていることが「自由」なのか、ということをもっとイメージを膨らませ、ビジョンを明確にする必要がありそうです。そして、自分が主役の自由な人生をこの手に取り戻していきたいです。

「ない」ものではなく「ある」ものに目を向ける

この本では、夢を叶えるにあたって「ない」ものではなく、「ある」ものにも注目することを大切にしています。

勉強する時間がない、勉強したくても今からでは間に合わない、勉強に適した環境がない、など、「ない」ことに目を向け続ける人がいます。でもこれは、「勉強しなくていい言い訳」をし続けているだけ。

よくカウンセリングでも、「でも」「だって」「どうせ」から始まるトークを繰り広げていると、「はいはい、今は〇〇したくないってことね」と言われますが、それと同じことだと思います。

勉強したくてもできない人がいる中で、勉強できる選択肢があること、自分の人生を心配して勉強を勧めてくれる人がいること、今勉強を始めれば一番多く勉強する時間があること等、「ある」方に目を向けていけば、できる方法が見つかる、ということだと思います。

制約も多い時代ですが、できないことばかりではなく、その中だからこそ見つかる夢もあります。私も「ない」ことではなく、「ある」ものに目を向けながら、諦めずに夢や目標に取り組みたいです。(自戒を込めて)

まとめ

長くなりましたが、この本は心理学に通ずるところが非常に多い本だと思いました。

変化する時代の中でも、その時々にしっかりと自分の夢を持ち、人生を本気で生きる。そんなテーマの本です。ストイックなところが多いので、苦しくなってしまうところがあれば少し読み飛ばしてもいいと思いますが、心に響く金言がいっぱい載っています。

「人生を本気で生き直したい!」「時代の変化に流されず、自分の夢を持って生きたい!」と思う人にはぜひ読んでほしい一冊です!よかったらお手に取ってみて下さい。

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