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ママのための化学教室-15:身近な材料で糀のための一工夫

だんだん寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか?

夏の間は室温でも、十分発酵してくれていた糀ですが、
寒くなると、糀もなかなか発酵が進まなくなっていませんか。

そこで気持ちよく糀に発酵してもらうために、身近な材料で一工夫。

塩麹を作る前に、糀を混ぜた後に発酵するための容器を作ります。

寒がりの糀のための小部屋

【材料】今回は、100均とうちにあった材料で
すのこ ...1枚
保温シート ...1枚
厚手の発泡スチロール容器(塩糀の容器が入る大きさのもの) ...1個
フェイスタオル ...1枚(半分に切っておく)

【道具】
ノコギリ、ハサミ、錐(キリ)、 ...各1本
釘、やすり ...適宜
※工作時は、怪我に十分注意してください。
 怪我をした場合は、傷口をきれいに洗って、
 きちんと手当てをしておきましょう。
 不安がある場合は、病院に行かれてください。
 当方は怪我に対する責任は負い兼ねます。

【作り方】

1. 発泡スチロール容器の内寸を測る。(今回は160x235xH170mm)

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2. 内寸に合わせて、スノコを切断。
  切断面に、ヤスリをかけておく。
  片方が横板がなくなったので、余った板を切って、
  ねじ止めして補強した。

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3. 保温アルミシートを内寸に合わせて、シートを2枚切り出します。
  (今回は240x700mmで作りました)

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2枚を発泡スチロール容器の底で十字合わせて、スノコで抑える。
上から見るとこんな感じです。

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次に乾燥糀をふっくら戻して、塩麹作りにいきましょう。

乾燥糀をふっくらと戻すためのサウナ?!

【材料】
小鍋(糀を戻す水と戻すときの熱源のための水)... 1個
ボール(鍋の直径より少し大きいもの)...1個
レンジ用の蓋(ボールと鍋が隠れるもの) ...1個
水 ....500mLくらい(小鍋で60℃位に温めておく)
温度計 (水温を確認)...1本

【358塩麹材料】
乾燥糀                      ...200g
お湯(58℃くらい)      ...200mL
冷やご飯(レンジで温めておく)...200g
塩   ...60g [=(戻した糀+ご飯)x10%]
玉ねぎ  .....中1玉 (170g、すりおろし)

【方法】

1. 小鍋で温めた水を60℃以下になっていることを確認して、
    乾燥糀と同量ボ-ルに入れ、よく混ぜる。
※ 糀は、60℃超えると働かなくなるので、温度を確認してください。

2. 小鍋には、残り湯が入ったまま。コンロの火は消します。

3. (2)の上に(1)をのせて、レンジ用の蓋をかぶせます(下図参照)。
  そのまま30分ほど放置。

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これを図解するとこんな感じ。横から見た断面図です。

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30分後の糀の様子。ふっくらと戻っているのがわかります。

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4. ここに分量のご飯を入れ、よく混ぜて、重さを測ります。

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5. さらにすりおろした汁ごと、玉ねぎを入れます。

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6. よく混ざったら、タッパに移します。

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発酵へ

先に作った発酵用の容器に、材料を混ぜたタッパを入れます。

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長めに出ている保温アルミシートで上から覆う感じで、さらに蓋をします。

このとき一番下の簀のしたに半分に切ったタオルを畳んで
置いておくと、こぼした時に汚れが広がらずに便利です。

また、最後に被せたシートの上に、残り半分を水で濡らして
固く絞ってのせておくと、湿度も保てます。

1日一回、蓋を開けて、中の糀を混ぜて、状態を確認してください。
今回、11月9日から13日にかけて行いましたが、
塩麹の温度が一定になったところで、反応が安定したと考え、
冷蔵庫に移しました。
この間、外気温は17℃から19℃で変化しましたが、
塩麹の温度は25℃から21℃と徐々に下がりはしましたが、
比較的安定していました。

塩糀の作り方について、前回の記事も参考にされてください。

最後に

気温がさらに下がるとどうなるか、
暖かいところに置いておくとどうなるか、
試してみるのも楽しいかと。

ですが、一番楽しいのは、できた塩麹を使って、
美味しい料理を作って、みんなで楽しく食べることです。

皆さんの身体は、食べたものでできています。

丁寧に作って食べていると、
体が何が必要か教えてくれるようになります。
いつの間にか、心も穏やかに...

世の喧騒に惑わされずに、自分の身体と心を信じてみませんか?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

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最後まで記事を読んで下さってありがとうございます。楽しんでいただけましたか? 細かいことはさておき、意外と、化学も楽しくないですか? サポートいただけると、材料代や資料の購入にとても助かります。