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"空想日記"⚡️no.32

あっという間に利根子さんのいる五神舞舞台裏についてしまった。

爽一『利根子さーん』
  『爽一です!入ってもいいですか?』

太樹達の母である、空晴利根子(くぜとねこ)旧姓:八雲が中から答えた。
『どうしたんだい、爽一?今、"着付け"で手が離せないのよ。』

ん…待てよ、五神舞の舞台裏で着付け…ということは…!?

『ガチャっ』

わたしはつい我慢ならず扉に手をかけてしまった。

利根子『こら、勝手に入ってきちゃダメじゃない!』

やはり!そこには利根子さんと、舞台衣装に着替え中の琴葉さんの姿があった。

『むふっ!!』

琴葉さんはいつ見ても見目麗しい。

これで、わたしと同い年とはとても思えない。

彼女の着替え途中であっても美しい姿に

しばらく惚けてしまった。

利根子『…………これっ!爽一、
   用事があって来たんじゃないのかい?』

そこで爽一はやっとここに来た理由を思い出した。

爽一『あっ!そうでした!! 
         大変なんです利根子さん! 
         初くん達が喧嘩をしてます!』

利根子『まぁ!?、何てこと!!
   あれほど"仲良く"と言って聞かせたのに』

琴葉『利根子さん、行ってあげてください!
   私は、もう1人でも大丈夫ですから!』

2人の会話を聞いていた琴葉が気を利かせてくれた。

なんということだ!容姿端麗なだけでなく、心まで美しいなんて!!

利根子『ありがとうねー。琴葉ちゃん』
   『ほれっ、爽一!行くよ!案内しておくれ』

後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした…



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