システム開発会社は新人研修でプロジェクトマネジメントをやるべき!

私は新卒でITコンサルティング会社に入った。だが、今から考えると、その会社で入社までに勉強しておくこと一覧と、入社後の研修メニューに、「プロジェクトマネジメント」はなかった。いくら、簿記会計やシステムについて詳しくても、プロジェクトマネジメントの知識がないと、十分に能力を発揮できない。後出しじゃんけんにはなるが、これは致命的なミスであったと考えている。

さすがに、入社前にPMPやIPAのプロジェクトマネージャー資格をとるのは不可能だ。だが、所定のプロジェクトマネジメントの書籍を買わせて(会社がお金を出してもいいと思う)、読んでもらったほうがいい。

また、入社後の研修にも、プロジェクトマネージャー研修をやるべきだ。

どうも、JTC(またはJTCっぽい外資系企業)は、新卒入社の若手社員は「駒」だから、プロジェクトマネジメントの知識は不要と考えているように思える。だが、それは完全な間違いだ。

プロジェクトマネジメントの知識は、PMやPMOだけでなく、プロジェクトに関わる全てのメンバーが持っておいたほうがいい。もちろん、濃淡はある。PMとPMOは100だとしたら、そのほかのメンバーも20~50はあったほうがいいと思う。

なぜかというと、PMもPMOも完璧な人間ではないからだ。PMやPMOが何か見落としをしたときに、他のメンバーはプロジェクトマネジメントの知識がないと、そのままスルーされてプロジェクトは失敗に進んでいくだろう。運よく失敗しなくても、炎上するかもしれない。

もう一つは、部下もPMの知識があると、部下が上司の指示を高いレベルで理解できることだ。近い目線でタスクを理解できる。

くだらない上意下達や年功序列、役職ヒエラルキーの風土は破壊して、全ての人が活躍しやすい組織風土やスキルセットを目指すべきだろう。

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