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官能小説:勃起不全物語

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精力剤のあかひげ薬局の公式noteです。お時間ある際にオリジナル小説を読んで頂けたら幸いです。
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取り戻した、若き下半身【第一章 第三話】

取り戻した、若き下半身【第一章 第三話】

「ただいま」

 購入直後の興奮は移動時間と共に収束し、真耶に帰宅を報告する。

「おかえり。ちょっと遅かったね」

 結局、あかひげ薬局で30分ほど話し込んでしまい、予定よりも時間がかかってしまった。

第3話 取り戻した、若き下半身

第1話 セックスができない

第2話 白衣を着たあかひげ先生

「真耶、あかひげ薬局って知ってる?」
 スーツを脱衣し、部屋着に着替えながら言った。

「う

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白衣を着たあかひげ先生 【第一章 第二話】

白衣を着たあかひげ先生 【第一章 第二話】

その日最後の取引先とのアポイントが名古屋駅で終わり、腕時計に目をやると、針は18時30分を指していた。この後は会社に戻る必要はなく、直帰が許されている。

第2話 白衣を着たあかひげ先生

※第1話 セックスができない はこちら

 ……そういえば。
 ふと思い出したのは今朝、閲覧したサイトだった。
 確か、名古屋駅前店ってあった気がする。
 スマホの履歴を辿り、目を引く赤と白の配色で整えられたペ

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セックスができない【第一章 第一話】

セックスができない【第一章 第一話】

第1話

「今夜どう?」

そのセリフを言う際に、覇気がなくなったのはいつ頃からだったろうか。

まだ自分はアラサーで、そこまで劣っているとは考えてもいなかった。

確かに、学生時代の頃よりかは回数や量は減っているのは間違いない。
だが、勃起不全に近い現象が起こるのは、
10年くらい先の話と思っていた。

一度や二度ならまだしも、こう何回も続くとさすがに傷つく。

彼女にとっても気を遣わせてしまい

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