精力剤のあかひげ薬局

精力剤のあかひげ薬局。老若男女の性の悩みに答え続けて40年以上。 老若男女のたたない、…

精力剤のあかひげ薬局

精力剤のあかひげ薬局。老若男女の性の悩みに答え続けて40年以上。 老若男女のたたない、ぬれない、できない、モテない、は、あかひげ薬局におまかせあれ。

マガジン

最近の記事

三度目の正直 【第二章 最終話】

「この前、横尾さんに会ってきました」  俺は仕事の休憩中に吉川先輩を捕まえて、先日あかひげ薬局に行ったことを伝えた。 第四話 三度目の正直 「お、いつの間に」 「実は一緒に飲んだ次の日に」 「抜け目ないなァ」 「正直最初は疑ってましたけどね」 「分かる分かる。俺もそうだったから。で、彼女とヤった?」  彼女との逢瀬は今週末だった。家に来てもらう約束をし、今度こそそのときに成功させてみせる。 「ちなみに何買ったの? 錠剤、塗り薬? それとも他に何か違うやつ?」 「錠剤です。

    • 疑心 【第二章 第三話】

       先輩から精力剤専門の薬局を聞いて、そんなお店があるのかと感心しながらも、どこかで疑っている自分がいた。 第三話 疑心  飲みの席が終わり、帰りの電車に乗りながら『あかひげ薬局』を調べる。コーポレートカラーの赤色に目がいく。サイトには、聞き馴染みのない薬剤や塗り薬、サプリメント名と写真が記載されている。そんな俺でも、親しみやすい単語として『早漏』『精力減退』が書かれている。  だが早漏はまだしも、精力減退を実感することはない。それに、緊張しているだけの自分が薬に頼るのも気

      • 二度の失敗。【第二章 第二話】

        「大丈夫、また次の日にしよ」 「ありがとう、ちょっと酔ってたのかも」  萎えてしまったペニスを何度もしごいたものの、復活することはなかった。彼女のオーラルで一時的に勃起したが、コンドームを装着しようとすると枯れた草木のように戻る。 第二話 : 二度の失敗。 彼女には、「酔っていた」と言ったが、実際は緊張していただけと思う。脳内では何度もシミュレーションしていたが、本番となるとやはり勝手が違う。緊張していたと素直に言うのも恥ずかしく、俺は軽い嘘をついた。そして、優しい子で救

        • 生放送ご視聴ありがとうございました

          いつもあかひげ薬局公式noteをご覧いただき誠にありがとうございます。 先日、赤ひげ先生がナースケベ ちゃんねる【みんなの保健体育】のさおりPさんと対談いたしました。 多くのご視聴ありがとうございました。 見逃した方はこちらから視聴できますのでご確認くださいませ。 今後ともあかひげ薬局を何卒よろしくお願い申し上げます。

        三度目の正直 【第二章 最終話】

        マガジン

        • 恋愛小説:精力剤物語
          4本
        • 官能小説:勃起不全物語
          3本

        記事

          【緊急生放送】6/22 21時~

          いつもあかひげ薬局公式noteをご覧いただきありがとうございます。 今から ナースケベちゃんねる【みんなの保健体育】 さおりP さん と緊急生対談します。 上記のURLからご参加くださいませ。 引き続きあかひげ薬局をよろしくお願い申し上げます。

          【緊急生放送】6/22 21時~

          右手から卒業のはずが… 【第二章 第一話】

          今だよな、今だよな……告白するなら多分この瞬間のはず。 「あ、あのさ」 俺より少し先を歩いていた彼女が振り返る。栗色の髪が振り向き様、風になびく。女性らしい匂いがここまで到達するのではないかと思えた。彼女は、無言のまま俺を見ている。 第一話:右手から卒業のはずが… 「あ、あのさ」 異様なまでに緊張している自分がいる。無意識的に同じ言葉を二回も言ってしまった。どうするのが正解なのだろう。いや、答えは分かっている。だが、その一歩が踏み出せない。きっと俺の発言を待っている

          右手から卒業のはずが… 【第二章 第一話】

          取り戻した、若き下半身【第一章 第三話】

          「ただいま」  購入直後の興奮は移動時間と共に収束し、真耶に帰宅を報告する。 「おかえり。ちょっと遅かったね」  結局、あかひげ薬局で30分ほど話し込んでしまい、予定よりも時間がかかってしまった。 第3話 取り戻した、若き下半身 第1話 セックスができない 第2話 白衣を着たあかひげ先生 「真耶、あかひげ薬局って知ってる?」  スーツを脱衣し、部屋着に着替えながら言った。 「ううん、知らない。薬局行ってたの? ってか何その名前」  やはり、女性で知ってい

          取り戻した、若き下半身【第一章 第三話】

          【告知】あかひげ先生登場!6/8 オンライン 性のお悩み相談会

          いつもあかひげ薬局公式noteをご覧いただき誠にありがとうございます。 6/8に性のお悩み相談会 をオンラインにて実施致します。 ーーーーーーーーーーー ■概要 老若男女の性の悩みに答え続けて40年以上。伝説のあかひげ先生がネットに降臨!悩める大人のstand.fmやZoomで相談にのります! なんと、今回初代Instagram代表にして、日本初のCDOである長瀬次英氏がメインパーソナリティーとしてお迎えし、下記の2つの番組を展開していきます!番組視聴者にはおトクな情

          【告知】あかひげ先生登場!6/8 オンライン 性のお悩み相談会

          白衣を着たあかひげ先生 【第一章 第二話】

          その日最後の取引先とのアポイントが名古屋駅で終わり、腕時計に目をやると、針は18時30分を指していた。この後は会社に戻る必要はなく、直帰が許されている。 第2話 白衣を着たあかひげ先生 ※第1話 セックスができない はこちら  ……そういえば。  ふと思い出したのは今朝、閲覧したサイトだった。  確か、名古屋駅前店ってあった気がする。  スマホの履歴を辿り、目を引く赤と白の配色で整えられたページを覗く。 「『男女の性のお悩みをズバリ解決する』ねえ……」  リード文に

          白衣を着たあかひげ先生 【第一章 第二話】

          セックスができない【第一章 第一話】

          第1話 「今夜どう?」 そのセリフを言う際に、覇気がなくなったのはいつ頃からだったろうか。 まだ自分はアラサーで、そこまで劣っているとは考えてもいなかった。 確かに、学生時代の頃よりかは回数や量は減っているのは間違いない。 だが、勃起不全に近い現象が起こるのは、 10年くらい先の話と思っていた。 一度や二度ならまだしも、こう何回も続くとさすがに傷つく。 彼女にとっても気を遣わせてしまい申し訳なくなる。 直球でこの件を伝えるには勇気がなく、 真耶が作ってくれた料理を

          セックスができない【第一章 第一話】