めんどくさいを乗り越える方法
※以下の音声配信では、今回の内容をコンパクトにまとめています。
「だるまさんが転んだ」
小さい頃、あなたも何回かこの遊びをしたことがないでしょうか。
数人の子供たちの中から鬼を一人決めます。
鬼役の子は目をつぶって、他の子たちに背を向きます。
その間に遠くはなれた場所にいた子供たちが、少しずつ少しずつ鬼に近づいていきます。
「ダルマさんが転んだ」
鬼はこう言いながら振り返ると、子どもたちは動きを止めます。
鬼は再び背を向けて・・・という流れでゲームが進んでいくのですが。
この「だるまさんが転んだ」のルールが、めんどくさい気持ちを乗り越えるのに使えると気づきました。
例えば、パワーポイントでプレゼンテーションのスライドを作るとしましょう。
一から作って今日中に完成させようとすると、ものすごく「めんどくさい!」って気持ちが押し寄せてきます。
完成までにやることが多すぎて、かえって動けなくなるかもしれません。
ただこの時に、少しの動きだけでOK、すぐ立ち止まってもOKにするとどうでしょうか。
例えばパワーポイントのソフトを立ち上げるだけ。
それなら、ワンクリックで済みます。
さらに言うと、とりあえずパソコンの電源ボタンを押すだけにしておくと、そこまでめんどくさく感じないでしょう。
ちょっとだけ動いて、すぐ立ち止まる。
次はスライドにタイトルだけを仮名称で入れる。また止まる。
少し進んだ気もするけど、よくわかんない。
「だるまさんが転んだ」のよう小刻みに動き、めんどくさい気持ちが起きたらすぐやめる。そんな風にしていくと、いつの間にか完成に近づいてくる訳です。
そう、この「だるまさんが転んだ戦法」のコツは、小さな小さな1歩をまず最初に取り組むこと。
そして、めんどくさい気持ちが出てきた瞬間に、ピタッとやめることです。
そして、また小さな小さな小さな1歩を進める。これをひたすら続けていきます。
このやり方は、脳科学的にも有効とされています。
現状維持メカニズム、コンフォートゾーンといった言葉を聞いたことがあるかもしれません。
脳は大きな変化をすることに抵抗を感じます。
大きな変化に抵抗を感じるならば、その脳の特性を逆手に取ってみてはどうでしょう。
現状を維持しようとする脳(=鬼)に見つからないためには、小さすぎて面倒とすら思えないレベルのことを行う。
一見すると、とてもまどろっこしく見えるかもしれません。
けれども、抵抗感ゼロの小さな小さな小さな一歩を積み重ねるうちに、気がつけばゴールが見えてくるのではないでしょうか。
脳に負荷をかけず、面倒という気持ちを呼び起こさせない。
これが、めんどくさい気持ちを乗り越えていく方法ではないかと思います。
ぜひ、あなたも何かめんどくさいと思うことがあれば、この「だるまさんが転んだ戦法」を試してみて下さい。
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