赤木広紀(アカギヒロキ)

プロコーチ歴20年以上。国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ。2001年から現在までに経営者・経営幹部・専門家・プロコーチなど354人に6567回のコーチングセッションを提供。プロコーチ向け教材制作や勉強会の主催など、幅広い活動を展開中。

赤木広紀(アカギヒロキ)

プロコーチ歴20年以上。国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ。2001年から現在までに経営者・経営幹部・専門家・プロコーチなど354人に6567回のコーチングセッションを提供。プロコーチ向け教材制作や勉強会の主催など、幅広い活動を展開中。

マガジン

  • プロコーチの現場から

    実際のコーチングの現場で起こっていることを、赤裸々にお伝えします。

  • プロコーチの思考録

    20年以上コーチとして人と関わってきた中で、人を ココロを 出来事を どう考えどう観るのか。時間とともに変わりゆく「モノの観方」を記録として綴っていきます。

  • 1on1ミーティング

    部下の自主性を促す1on1ミーティング。コーチングと親和性が高いことから、企業にお勤めの管理職の方から、これまで数多くのご相談やご質問を受けてきました。そこでお話したことをまとめて、マガジンでお伝えします。

  • オンリーワンプロコーチへの道

    プロコーチ歴20年以上。これまで多くの駆け出しコーチにお伝えしてきたことをまとめました。プロコーチとして、長く活躍したい方のお役に立てば幸いです。

  • コーチングを受ける人へ

    クライアントとしてコーチングを受ける人向けのマガジンです。コーチの選び方、効果的なコーチングの受け方などをお伝えします

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コーチをしていて最も嬉しい瞬間は?

「コーチって、どんな仕事ですか?」名刺を渡すたびに、こう聞かれました。 6年間のサラリーマン生活にピリオドを打ち、プロコーチとしての活動を始めた2001年頃の話です。 当時はコーチやコーチングというものが、全くといっていいほど知られてません。 そこで、まずは一人でも多くの人にコーチングに興味を持ってもらうにはどうすればいいかを考え、思いつくことを片っ端から試してきました。 様々な交流会に顔を出して名刺交換をし、異業種勉強会でコーチングについて話をさせてもらう機会をこと

    • 限界は越えられる 少しの支えがあれば

      「一人では、怖くて持ち上げられないんですよ」 お世話になったパーソナルトレーナーが、ジムでトレーニングをしているときに話してくれたこと。 毎日、朝から晩まで生徒に付き合って、重いバーベルをセットしたりするのは、大変じゃないですか? そう尋ねると、 「いえ、そこまでしんどくはないですよ。ただ……」 ただ? 「ジムが終わってから筋トレするんですけど、ただ一人だと……」 一人だと、何だろう? ヤル気が出ないとか? 「一人だと、限界を越える重さを持つのが怖いんですよ

      • エネルギーを回復させる最も簡単な方法

        前回、やりたいことはあってもやる気が出ない、それはご自身に蓄えられたエネルギーが枯渇しているという話をしました。 今回は、どこででも出来る、簡単なエネルギーチャージの方法をお話していきます。 結論から言うと 目を閉じる これだけです。 これだけですが、実際に3分程度、じーっと目を閉じているだけで、かなりエネルギーチャージができます。 どうして目を閉じることが、エネルギーチャージ、やる気を回復することに繋がるのでしょうか。 私たちは、たくさんの情報を目から吸収していま

        • やりたいことはあるが やる気が出ない時

          前回、エネルギーについて物理学の定義からご説明しました。 前回の振り返りも交えてお話します。 物理学の定義によると 人間で言い換えるなら、「それぞれの人間に蓄えられた 仕事をする能力」と私は考えています。 エネルギーの式は以下の通りです 人間で置き換えてみました。 熱量とは 意欲・やる気 力の向きに動いた距離とは、どれくらい行動したか 人間に蓄えられた仕事をする能力、つまりエネルギーを使って、仕事に取り組む場合ですが、その人が発する熱量と掛けた時間によって、成

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        記事

          エネルギーとは「仕事をする能力」

          先日 クライアントの意識の方向性について 「ベクトル」という言葉を用いて お話ししました。 今回は、それをエネルギーという観点でお話していきます。 エネルギーの定義 物理学で、エネルギーという言葉がどんな風に定義されているのか、ということですが。 もう少し具体的に言うと、以下のようになります。 「物質に蓄えられた仕事をする能力」とは、「人間に蓄えられた仕事をする能力」と、そのまま言い換えても通用するのではないでしょうか。 私はよく、コーチングセッションの場で「エネ

          エネルギーとは「仕事をする能力」

          コーチングで意識してきたこと

          私がコーチングで意識し続けてきたことを一言で言うと、クライアントの意識の「ベクトル」になります。 ベクトル・・数学で習ったことがあるなぁ・・・と思った方もいるでしょう。 改めて、辞書で調べてみると、「ベクトルとは大きさと向きを持つ量」と書いてありました。 要は、どれぐらい大きな力があるのか、そして、その力がどの方向に向いているのかということです。 ベクトルは矢印でよく表されます。 これを私たち人間に当てはめると、大きさというのは、 物事に取り組むときの熱量、情熱の

          コーチングで意識してきたこと

          「~ねばならない」が教えてくれること

          「~ねばならない」とか 「~すべき」という声が、頭の中を鳴り響くことがあります。 例えば、私の場合ですと、 時間を有効に使わないといけない 子どもの話を聴かないといけない 日常でも、軽く「~しないといけないなぁ」と思い浮かぶことはあります。その考えが浮かんだとしても、さっと動けるときは問題ありません。 しかし、「~ねばならない」が頭に浮かんでも、すぐに動けないこともあります。 「~ねばならない」のは分かりつつも、身体が重い、息苦しくて動けない。そんな体験をしたこと

          「~ねばならない」が教えてくれること

          本来の自分に近づく道のりに何があるのか

          私の愛読書の一つは「ゲド戦記 影との戦い」です。 のちに、大賢者と呼ばれるようになった魔法使いゲドが、まだ少年だった頃の話です。 ゲドは自らの傲慢さが引き起こした災いを、自らの手で決着をつけるために仲間と旅をしていました。 ゲドが解き放ってしまった世界に災いをもたらす影をゲドは追いかけます。 最後に、ゲドと影は正面から向かい合う時が来ました。 ゲドが影と同時に 「ゲド」と名前を叫び、抱きしめた時、ゲドと影は一つになり全てが終わったのです。 「ゲド戦記」を初めて読んだ

          本来の自分に近づく道のりに何があるのか

          1on1の力を高める3つの要素

          1on1ミーティング、つまり職場で行われる上司が部下に対して行う対話を指します。特徴としては、部下の自主的な行動や成長を促すことが目的とされています。 この記事では、1on1がうまくいくための、3つの要素をお伝えします。 一つずつ、簡単に見ていきましょう。 聴く力 これは言うまでもなく、傾聴です。 1on1ミーティングで最も大切なのは、上司が部下の話を聴くことです。 ピラミッドで言うならば、一番の土台の部分です。 この「聴く力」を疎かにして、1on1がうまくいくこと

          1on1の力を高める3つの要素

          1on1は部下の姿勢が大事

          1on1ミーティング(以下、1on1)。 これは 上司と部下との1対1の対話を指します。 上司と部下、双方向で行われるコミュニケーションです。 1on1は、部下の自発的行動や成長を促すのが目的とされています。 従来の面談とは違う、部下とのコミュニケーションが求められるので、上司側が1on1のやり方を知る、学ぶ、理解することが必要です。 ただ、1on1のやり方を心得ておくのは、上司だけではありません。 部下側も1on1の受け方や、どんな対話をするのかといったことについて

          1on1は部下の姿勢が大事

          何のために1on1を行うのか?

          1on1ミーティング(以下、1on1)とは、上司と部下が1対1で行う対話式ミーティングを指します。 上司から部下に対して目標や解決策を指示する場ではなく、部下自身に目標や解決策を考えるよう促す場です。 部下の自主的な行動や成長を促すことを目的なので、上司の方が部下の話を聴き、部下からアイデアや解決策が出るようなコミュニケーションをとります。 お分かりの通り、コーチングで行っていることと非常に親和性が高いです。これまでに企業にお勤めの方から、時おり1on1の相談を受けてい

          何のために1on1を行うのか?

          コーチが自分の価値観を知るべき理由

          コーチが自分自身の価値観を深く知っておくことが、なぜ大切なのかということですが。 実は、自分の価値観は「これ」だと、普段から認識しているものは、全体のごく僅かとなります。 逆に言うと、ほとんどの価値観は気づかれないまま無意識下にあります。 コーチングの中で、クライアントの考えを受け入れられないなぁと、コーチが思ってしまう場面は、きっとあるでしょう。コーチも人間ですから。 相手の話をあるがまま傾聴することがセオリーとされているので、コーチは受け入れようとします。しかし、

          コーチが自分の価値観を知るべき理由

          クライアントの「音」を聴いている

          コーチングセッションで、クライアントさんは仕事のことや家庭のことなど、様々なテーマについて話をされます。 では、クライアントさんの話す、こと細かな内容を全て聴いているのかと言うと、実はそうではありません。 こう書くと、誤解を招くかもしれません。 もう少し詳しく言うと、話の「内容」というよりは、むしろ「音」を聴いていると言った方がいいでしょう。 まさに、クライアントの話す声から伝わる「音」そのものをです。 速く話す声  ゆっくり話す声 高い音で話される声 低い音で話され

          クライアントの「音」を聴いている

          言葉とイメージと感覚は繋がっている

          「言葉」と「イメージ」と「感覚」 これらは全て繋がっている。 こう聞いて、ピンとくる方もいれば、そうでない方もいるでしょう。 例えば「目標達成」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか? ワクワクする ポジティブで 明るいイメージが湧く そういう方もいる反面、 しんどい 重たい 暗いイメージしかしない といった、ネガティブなイメージを持つ人も、実際にいます。 「目標達成」という言葉に、 明るいイメージ プラス 軽やかな感覚を感じるという方がいます

          言葉とイメージと感覚は繋がっている

          自分をプログラミングする

          何かを始めようとして、途中で挫折してしまうことはありませんか? 私も多分にあります。 そういうときは、自分の意思が弱いからだと思ってましたが、実はそうではありませんでした。 もし本当に意志が弱いなら、何一つも成し遂げるができなかったでしょう。 では「挫折するとき」と「成し遂げるとき」と、一体、何が違うのでしょうか? 結論から言いますと、挫折するときは手順が間違っているからです。 パソコンのソフトや、スマホのアプリを思い浮かべてください。 ソフトやアプリを動かすた

          自分をプログラミングする

          過渡期をどう過ごすか?

          過渡期という言葉を耳にしたことはありませんか? 過渡期を英語ではトランジションと言います。 海外旅行で飛行機を乗り継ぐときに使う「トランジット」と語源は同じです。 20年近く前になりますが、前職を辞めた後、ペルーのマチュビチュに行ったことがあります。 当時(今もですが)、ペルーへの直行便は無く、関西空港からアメリカのダラスを経由してペルーの首都リマへの旅程で出発しました。 途中、気流の影響でダラス到着が遅れてリマに行く飛行機が出てしまい、一度、マイアミに飛び、そこから

          過渡期をどう過ごすか?