セルフマネジメントスキルとは?
セルフマネジメントスキル。
あまり馴染みがない言葉かもしれません。
文字通り、自分自身をマネジメントする、つまり自己管理の技術です。
セルフマネジメントの目的は、頭と心と体の状態を、より良い状態にし続けることです。
コーチにはセルフマネジメントスキルが求められると考えています。
なぜ、コーチにセルフマネジメントスキルが必要なのか?
あなたがコーチングを受けようとしたときを思い浮かべてみて下さい。
疲れてどんよりしているコーチから、コーチングを受けたいと思うでしょうか?
熱量保存の法則によると、エネルギーは高い方から低い方に流れます。
水が上流から下流に向かって流れていくように。
沸騰したお湯も放っておくと、部屋の気温と同じぐらいまで下がっていくように。
人間も同じだと思います。
元気な人から、元気ではない人にエネルギーは流れるのではないでしょうか?
自分は元気だけど、病院に付き添いでいったりすることがあります。
病院の待ち合い室に長時間いると、すごく疲れたという話を聴いたことはないでしょうか。
何もしていない、ただ座って順番を待っているだけなのに、と。
特に何もしていなくても疲れるのは、自分が持つエネルギーを自然と周りに配っているからかもしれません。
話を戻すと、クライアントのエネルギーを高めるのも、コーチの仕事の一つです。
仕事であれ家庭であれ、クライアントが普段どおりの日常生活を送る分は、クライアント自身が今持っているエネルギーで十分賄えます。
何か達成したいことがある
新しく何かを始めたい
苦手なことにもチャレンジしよう
普段とは違う行動をする時は、普段以上のエネルギーが必要になるのです。
クライアントは普段備えている以上のエネルギーを、どこから持ってくればいいのでしょうか?
じゃあ、そのエネルギーをコーチが与えればいいのか、と思われたかもしれません。
実は少し違います。
これまでに誰かと前向きな話をすると、元気になったことはありませんか?
お互いに対話することで、そこにエネルギーの循環が発生します。
このようにコーチが一方的にエネルギーを与えるのではなく、エネルギーの循環を促し、新たなエネルギーを共に生み出す、そんなイメージです。
克服しよう、チャレンジしようとする気力は、普段以上に必要なエネルギー量がグっと上がりますが。
発生したエネルギーを使って、クライアントは課題に取り組み、目標に向かって進んでいくのです。
逆にコーチが疲れている場合、クライアントからエネルギーを奪いかねません。
このことから、コーチ自身が疲れた状態でセッションをするのは論外だということが分かると思います。
コーチ自身が高いエネルギー状態を保つ。
それを維持することが、コーチとして本当に大切なことだと強く思います。
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