雪の朝とボブ・マーリー

屋根にわずかに溶け残る雪
一面真っ白な世界を期待して目覚めたけど
東京は雪に弱いから
これで良かったのかもしれない

寒い朝に熱い音楽を
レゲエは夏が一番似合うとは思うけど
季節も時代も超える音楽でもある

泣かない女はいない という訳詞に何となく座りの悪さがあったけどwoman ,don’t cry だと知って、ガッテンガッテン。

ラスタ教の熱心な信者で
長いドレッドヘアを切ることを拒んで
手術を拒否し
若くして亡くなった

彼の最後の選択だけを伝説みたいに取り上げるつもりはないけど
信じたものがあって生き抜いたことが
伝わるエピソードだと思う。

裏のビートに乗ることがどうしてもできない。
腰で下半身で音楽を感じることができない。
どうしても私の音楽はパパンがパン、
盆踊りで上半身だ笑
それも私のこの胴長短足黄色い肌に
祖父母の祖父母から繋がるものだったら否定も卑下もしたくない。

でも、ちょっと前の日本の農村の写真なんかを
柳田国男や赤松啓介の民俗学で知ってみると
男女が和気藹々とおっぱいペローんと出して混浴を楽しんでいるし
授乳のための乳は少なくともエロスではないようだ
食生活も労働形態も全く違い
性習慣も違う世界がこの日本にあったことは知っていた方がいいと思うし

ずっとそうだったと
当然のように受け入れるより
1868年とか1945年とか
受験で覚えた年号の中身とその後の世界を
少し本を読んで知ると
それまでの常識が揺らいだり、自分偏見まみれやなって苦笑。

茂木健一郎さんが
本を読むと読んだ本を積み重ねた高さの分だけ
遠く向こうを見ることができるようになるというようなことを
仰っていた。視座の高さということか。想像力の翼を手に入れることか。

東京のエッジにくらして半径4キロを周回していても
本の力を借りて背伸びするフクラハギの筋力は鍛えたい。

あれ?ボブマーリーから、少しは遠くにこれたかな。てへぺろ。(死語)

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