感情に振り回されない方法
今回も、あなたの人生をウェルビーイングに導く思考のヒントをお伝えしていきます。
ウェルビーイング（well-being）とは？
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
今回のテーマは「感情」です。
ハーバード大学の意志決定センターによると、人間の感情には以下の12分類があります。
幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き
怒り、イライラ、悲しみ、恥、罪、不安（恐怖）
上段の6つがポジティブ感情、下段の6つがネガティブ感情です。
この「感情」というものに振り回されてしまうと、私たちの人生が苦しくてつらいものになります。逆に、感情に対して主導権を握って対処できるようになると、感情に必要以上に左右されることがなくなり、私たちの人生は楽しく心地よいものになるでしょう。
この記事では、自分の感情の主導権を握るために必要な思考法をお伝えしていきます。自分の感情の主導権を握り、人生をウェルビーイングなものにしていきたい方は、ぜひさいごまでお読みくださいね！
感情とは自ら選ぶもの
感情とは自然と自分の内面にわきあがってくるもの、勝手に自分のところにやってくるもの、だと思っていませんか？
この認識は誤りです。
実際には「感情とは自分で選ぶもの」です。
このことに意識的になると、自分の感情をコントロールしやすくなります。
では、どうやったら感情を自分で選びコントロールすることができるのでしょうか？
このとき、「感情は自己理解のツールである」と捉えることをおすすめします。感情を、自分の価値観や状態を理解し自覚するための道具として利用しようということです。
あなたの感情には、必ずあなたの価値観や状態が反映されています。たとえば「怒り」という感情は、あなたの大切なものが攻撃され存在を脅かされているときに生じます。自分が「怒り」の感情を覚えていると自覚したならば、なぜ自分がそんなに怒っているのかを冷静に考えてみてください。きっとそこには、自分にとって非常に大事なものや人、守りたい何かがあるはずです。「いま自分は何を攻撃されたと受け取ったのだろう」と自分の内面を分析してみることで、自分の大切にしたい価値観に気づけるのです。
感情とは自分が選んでいるものなのだと自覚すれば、なぜ自分がその感情を選んでいるのか（選んでしまったのか）を理解するきっかけになります。この感情への向き合い方を身につけると、自己理解がすすみ、感情を上手にコントロールできるようになります。
感情に良いも悪いもない
ポジティブな感情は「良い」もので、ネガティブな感情は「悪い」もの。だからなるべくネガティブな感情は持たない方がよい。そんなふうに思っていませんか？
これも誤りです。
本来、感情そのものに良いも悪いもありません。
あるのは、1つの感情に引っ張られ過ぎて、そのせいで失敗や苦痛をみずから増やしてしまうという「感情の扱い方に関するミス」だけです。
たとえば「幸せ」の感情をもっている人は、リスクを低く見積もりがちになります。そのため仕事などで計画を立てるとき、わきが甘くなり失敗を引き起こしやすくなるのです。反対に「不安（恐怖）」の感情をもつ人は、リスクを高く見積もります。事前の対策を万全にしたり、危険を回避する方法を見つけ出すことで、失敗や痛手を最小限に食い止められます。
このように感情とは、どっちが良い or 悪い というものではなく、それぞれに一長一短あるものです。だから「扱い方」が大事なのです。
感情の扱い方は、場所・場面やタイミング、相手によって適切なものが異なってきます。その時々のTPO（時間・場所・場面）に合わせて、うまく感情の使い分けや切り替えができる力を身につけることが大切です。
さいごに
さいごにまとめます。
感情に振り回されず、主導権を握って感情をうまく取り扱っていくには、以下の2つの考え方が重要です。
感情とは自ら選ぶもの
感情に良いも悪いもない
自分の感情を冷静に、そして詳細に観察すること。これにより自分自身を客観的に見つめることができ、自分がその感情を選んだ原因である価値観や大切なものに気づくことができます。
また自分の感情に良いも悪いもないという前提で考えることで、仮にネガティブ感情が強くなっているときも必要以上に苦しんだり卑屈になることがなくりなります。その感情にある良い面を活かすことも、別の感情に切り替える「選択」をすることもできるのです。クヨクヨ悩み続けたり、不安な気持ちに苦しめられ続ける必要はまったくありません。
感情というものを正しく理解し、上手な扱い方を身につけましょう。それはきっと、あなたの人生をもっとウェルビーイングにしてくれるはずです♪
今回は以上です。
この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。
今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!
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【参考文献①】
【参考文献②】
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