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「教わり上手」になることの効用

今回は、ウェルビーイングを実現するために身につけておきたい考え方をお伝えします。

ウェルビーイング(well-being)とは?

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。

公益社団法人 日本WHO協会

ウェルビーイングな状態を実現するために身につけておきたい大切な考え方。それは、「教わり上手」になるということです。

なぜなら、教わり上手になることで周囲の人との人間関係は良好になります。また、彼・彼女から貴重な知識や知見を与えてもらいやすくなります。その結果として自分の成長を加速できるようにもなります。これにより、自分にとって心地の良い働き方ができます。さらには、望む評価も得られやすくなり、ウェルビーイングな状態に近づけるというわけです。

この記事では、このメカニズムや重要なポイントについて、詳しく解説をしてきます。ぜひ最後まで読んでみてください!

参考図書

わたしに「教わり上手」の大切さに気づかせてくれたのは、この本です。

本書の中で著者は、こう言います。(わたしの意訳です)

「素直でない奴には教えない。」

著者は「コーチ」や「指導者」とよばれる、教えることを仕事とする人間です。このような仕事をしている人間、それもこの分野で超一流とされる方がこのような考えを持っているということに驚く方も少なくないのではないでしょうか。


著者の考え方はこうです。(またまた、わたしの意訳です)

わたしは、全員に平等に教えるのではない。
自分が教えたことで、効果を出せる人間にだけ教える。
言い換えると、教えても効果がない人間には教えない。

そうです。
教えてもらうという行為は、だれもが平等にあたえられるものではないのです。このことを、まずは大前提として認識しておく必要があります。

「Coachable」という考え方

コーチングの世界では、「Coachable」(コ―チャブル)という概念があります。「Coach」(教える)+「able」(~できる)が合体した英単語です。つまり、直訳すると「教えられる」という意味で、コーチングの世界では「相手が教えるに値(あたい)する存在であること」を指します。

 コーチする側の人に「こいつはCoachableなヤツだ」と思われれば、適切な指導を熱心にしてもらえるチャンスを得られます。反対に「あいつはCoachableじゃない」と判断された人は、貴重な指導を得る機会を与えられないままになってしまうのです。

以上のことを踏まえると、自分の成長を早め、上司との関係を良好にしていくために必要なことは明らかです。それは自分自身が上司から見てCoachableな存在になることです。これは、言い換えると「教わり上手」なヤツ(キャラクター)になるということです。

知識と自分、学びと教え

わたしたちはおおくの場合、この考えを忘れがちになってしまうように思います。なぜなら、知識と自分とのあり方と関係性についての一種の思い込みが存在するからです。

おおくの人は、「知識は動かないもの」(だから自分から近づいていかなければならない)という発想を持ちます。学ぶ対象は絶対的なものであり、不動なものとみなすのです。だからこそ、それを学ぶときに上手に効率よく吸収するには、自分がいかにうまく情報処理をするか、また持っている知識と融合をさせていくかということにアタマが向きがちになります。そして、学び方というスキルやテクニックの高めることに固執や執着しやすくなるのです。(コスパやタイパをよくして効率よく学ぶメソッドを紹介した本が大量に書店に並んでいることが、この傾向をもつ人のおおさ=需要の大きさを証明しています)

ですが実際には、「知識とは動くもの」なのです。ときには向こうから近寄ってくるものであり、自ら呼び込むことすらできるものなのです。

この記事でお伝えした通り、教わり上手になれば知識は向こうからやってくるからです。こう考えると、わたしたちは学び方という小手先のスキルやテクニックの向上ばかり執着するのではなく、教わり上手な存在になるための努力が必要だということがよくわかると思います。

素直さ

では、どうやったら教わり上手な存在になることができるのか?

本書では、それは「素直さ」だと言います。自分の考えと違うことを言われて「いや、自分は違うと思う」とか「オレにはオレの事情があるから当てはまらない」と難癖をつけてやってみないような「素直でない」人間には教えない。本書の著者は、そう言います。

一方、言われた時は納得がいかなくても「いったん、言われた通りにやってみよう」と思考を切り替え、謙虚な気持ちで行動できる素直な心を持っている人は教え甲斐があると言います。

「素直さ」がないと優秀な他人から教えてもらえるチャンスを失い、自分の今後の成長の芽を詰んでしまうことになりかねないのです。

「素直さ」をもっているかどうか?
これが「教えてもらえる or 教えてもらえない」を、しいては「成長
できる or 成長できない」を決める分岐点になるのです。

さいごに

人生経験が長くなるとつい これまでの自分の信念や価値観を守りたくなってしまいます。しかしそのために、他人の話を聞き入れない態度を取り続けると「教え甲斐のない人間」というレッテルを貼られてしまいます。これでは、自分を成長させられず周囲からも評価されない「損な人生」を送ることになりかねません。

反対に、いくつになっても素直さを持つ「教わり上手」な人間の周囲には「教えてくれる人」が自然と集まってくるものです。すると、自分はつねに新しい知識や知恵を吸収でき、優秀な方々との人間関係もでき、結果的に「得な人生」が手に入れられます。

わたしたちが今よりもっと心地よく生活する、つまりウェルビーイングな状態を実現するには「教わり上手」になること。またそのためには「素直さ」がとても大切なのです。

今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!


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