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ウェブ解析士になったはなし

前回のnoteで少し触れましたが、昨年のほんと年末にウェブ解析士という資格を取得しました。

自分自身、受験するにあたってかなりのサイトをググっては情報収集をしたり自信のつくような記事を見つけて安心したりしたので、それらへの感謝と自身の記録、そして文章を書く練習を兼ねてしたためます。

このnoteも未来のウェブ解析士の受験者に役立つ日が来ると良いのですが。

揃えたもの​と、かかった費用

わたしの行動と心境は

◆まずテキストを買う
◆公式問題集も併せて手に入れる
◆オンライン講座に手を出すか迷う

こうでした。

テキスト

マストで購入することになります。問題はそこから出題されるので。

ただし、2020年版までは書籍が出版されていたのですが21年版(から?)はPDFでの販売になるとのこと。。私は沢山書き込みをしたり、苦手な単元やよく使う表のページに付箋を貼ったりしてボロボロにさせてきたので、フィジカルが無くなるのはかなり不利だろうなぁ。

ちなみに、PDFにした背景にはSDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」が絡んでいるみたい。後付けちゃうんか…?あとは、内容もグッと増えたため今までの価格では販売できなくなったんだろうなぁなどと思います。


公式問題集

何を以て「学習する」といえるのか?を解消するために購入しました。

既に資格を取得した上司たちに「どうやって勉強したんですか?」と聞いても、とりあえず教科書読んで内容頭に入れたと、天才のやり方みたいな答えしか返ってこず(本当はそれまでの経験や学習したことのストックの差であり、1のインプットが10の関連したものと連動して身につくんでしょうけど)途方に暮れたので購入しました。教科書の内容がどんな形になって出題されるかも検討がつかなかったですし、手を動かさないと「勉強した」気になれなくて。

こちらも、買って損をするような代物ではありませんでした。

既に十分知識があり、「実力試し」「スキルの具現化」目的で取得する方は不要かもしれませんが、わたしのように「これから出来ることを増やす」レベルの方は購入をオススメしたいところですが、2月現在、出版検討中のようですね。(こりゃ困った…)


オンライン講座

受験を月末に控えた12月あたま、問題集も一通り解いたけど身についている気がしないなー不安しかないなーと思いながらいろいろとググっていると、

「オンライン講座は、受講するか迷っているなら申し込むべき」という力強い一文を見つけました。

迷っていたのですぐ申し込みました。

結論、全ての学習において最も効果があり、受講したおかげで合格することが出来ました。

わたしは認知特性でいうと「視覚優位」のため、未知の情報をテキストを読むことで身につけるより目と耳で「学んでいる状況」ごと記憶して身につける方が向いてたのです。思い返せば、Z会で自習するスタイルも全然効かなかったもんな…ひょんなことから塾行くようになったら少しずつ学力が伸びていった理由の答え合わせができたような気がしました。

1.体系的に学習できたこと
2.講座のアーカイブが何度でも視聴できたこと
3.100問ぐらいの鬼難問題集がDLできたこと

以上の3点から、わたしも「オンライン講座は、受講するか迷っているなら申し込むべき」と発信したいと思います。

めちゃくちゃ高額ですが、「不合格で恥をかくよりマシ」「コスパ良かったと思えるようにするのは自分次第」と唱えて申込ボタンを押しましょう。

ちなみに、試験に合格するとGoogleアナリティクス(GA)のレポート提出が待っており、それにも合格して晴れて「私はウェブ解析士ですよ」と名乗れるようになります。GAの講座を受講することでレポート提出は免除されるのですが、こちらは申し込まずに自力でレポート作成しました。

テキスト ¥2,123
問題集 ¥2,497
オンライン講座 ¥11,000
受験料 ¥18,700
ーーーーーーーーーーーー
計 ¥34,320

¥34,320あったら、新幹線往復で実家に帰れますね…ウェブ解析士の資格も交通費も高いや。

でもそれだけの価値を持たせていかないといけないということですね。


試験の様子

これも公式のHPに書いてありますが、60問で100点満点/60分です。

計算問題が5,6問出題され、それらの配点が高いと聞きました。

インターネット上で選択式の問題を解いていきます。持ち込みは可能ですのでテキスト、問題集、自作メモなど手元に広げて本番に挑めますが、正直あれもこれもと参考箇所を読む余裕はありませんでした(時間も精神も)。

アタマから進めて、答えに自信があるものは回答、「多分これなんだけどな」というものは回答しフラグ付け、見当もつかないモノは空白のまま、計算問題は全て飛ばしておき、最後の問題まで終わってから表を描きながら答えを出していきました。わたしは算数が苦手なので、そこで手が止まり焦るのが分かっていたので…

計算が終わったら、残りの時間でやっとテキストを開きます。

「この答え、あのページにあんねんなー」を確認して"多分こっち"を一つに絞り、記憶がおぼろげなワードは索引で該当ページへ。答えはそこに書いてあります。

合格基準は明らかにされていないらしいのですが、わたしは81点で合格でした。

おそらくギリギリのラインだったでしょうね…

この後、GAのレポートを提出し、そちらもパス出来たら証書がもらえます。

GAのレポートは、課題をまずExcelシートに入力(手順は丁寧な解説があるのでプラモデルを組み立てる感覚。慎重に…)し、数字を見ながら仮説立て→改善案を作り提出します。

算数のような○×の評価ではないので、例を丸写しすることなく、仮説と改善案に整合性のある内容を提出すれば問題ないのではないかと思います。解析士の試験に合格してから2週間以内に提出しなくてはいけないので気を付けること!どーうしても自力では無理だと判断したら、GAの講座の受講に切り替える裏技も…¥24,000くらいしますが。


学習スケジュール

ググった限り、イチから学習する人は受験の2ヶ月前からは勉強した方が良いとのこと。これ、学習には2ヶ月要するではなくて受験日から逆算するのがミソだと声を大にして言いたいですね。

わたしは昨年「今年中に合格する」とは決めていたものの受験日を明確にさせておらず、気がつけば2020年版の試験は12月26日(だったかな)が最終試験日で、スケジュールを考えると22日受験がXデーということに12月2日に気が付きました。10月半ばくらいから問題集に手は付けていたものの、実際には3週間くらいで一気に仕上げたようなものです。そのせいでM-1敗者復活戦を見ながらも合間にオンライン講座で貰った鬼難問題集を説き続ける羽目に…


はじめは問題集を2日で1章くらいのペースで終業後のオフィス(図書館の自習室のような静けさ、会社という環境が自身をサボらせなくてとても良かった)で毎日1時間くらい解いていたのですが、1冊解き終わった段階では「全てに目は通した」程度でしかなく、手ごたえが全くなかったのでオンライン講座を駆け込み受講した次第です。

試験対策の観点だと、重要度の濃淡がどうしてもあるので、それが分かったことに加え、鬼難問題集を繰り返すことで何とか「勉強」の体を成してきた感覚がありました。

3週間だけ高校受験を思い出す追い込みをして事なきを得ましたが、これから受験する方にはそうなってほしくないので、

2ヶ月以上先の受験日を決める
問題集を解きながらテキストを一通り読む
イチから学習の場合はオンライン講座を受ける
要領が分かった状態で自信が持てるまで繰り返し問題を解く

一例ですがこのようなスケジュールだと焦ることなく試験に臨めると思います。

ちなみに、GAに関しては全く学習をしていませんでした。解析士の試験に合格した後に弊社マーケターの方にGAの無料で視聴できる動画を教えてもらい、それを見たりしましたが、レポート作成≠GAの理解ではないという印象です。


ウェブ解析士の資格を取ろうと思ったワケ

最後に、わたしがウェブ解析士の資格を取ろうと思ったワケと「取って(勉強して)何が良かったか」をまとめておこうと思います。

上司が「資格取得を目的に短期でインプットするのもテだよ」と組織のみんなに紹介してくれたことがきっかけでこの資格を知ったのですが、その時「紹介されて、実際に取得するに至る人はいないだろうな」と思い、自分だけはほんとに取ってやろ!と思ったからです。それに、自分のチームが3人なのですが、わたしが一番社歴が浅く、経験は追い付かないので2人には無い能力を身につけて戦力になりたかったという気持ちもありました。

学習をしていく中で、今までなら目にしたり耳にしても流れてしまっていただろうキーワードを拾えるようになったり、今まで貰ってきた数々のアドバイスの真意にも気付け、点が線になる感覚を覚えました。

極めつけに、一度読んでチンプンカンプンだったザ・モデルをもう一度読んだときの所謂「これ、進研ゼミで習ったやつ!!!」状態が衝撃的でした。

ヘレン・ケラーが初めてwaterを理解した時もこんな気持ちだったのでは?というくらい思考の解像度が上がりました。

こんな変化もあり、今年は沢山本を読んでいきたいな、と思っているのです。

いくつになっても勉強は良いもんだな。


ウェブ解析士受験を控えていてこの記事に飛んでこられた方、絶対合格しましょうね♡

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