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成長したい!じゃあかん。

僕は全能感いっぱいで、偉そうな人がとにかく嫌いです。
おそらくかつて自分がそうだったから余計に嫌いなんだと思います。
僕はしっかり挫折を経験したことで、考え方が変わりました。
今はその経験があって良かったと心底思います。
人間一人が出来ることなんてたかがしれてます。

また、人生タイミング、運で、最高潮があればどん底もあります。生まれ育った環境毎に価値観は違い、ある人が重視してるポイントはある人からすればびっくりするほどなんの価値もないです。
イージーモードがあれば超ハードモードもあります。
イージーモードで挫折経験なく、全能感たっぷりで偉そうな人が超ハードモードで食いしばって生きてきた人に上から目線でアドバイスしてたりすると無性に腹が立ちます。
ちなみにおそらく僕は恵まれたイージーモードの人生だと思ってます。

さて、本題です。

これからは個の時代だ!自動化が進み、誰でもできる仕事は機械がやる!自分で稼げる力をつけよう!みたいな時代だとよく言われてますよね。

だから意識高く、漠然と成長したい!!みたいな人も増えてるイメージです。
そしてそういう人の中には成長を売りにしてる会社に入る方いますよね。
僕は新卒時代そんな感じでした。

ただ、学生の頃には分かりづらいのが成長を売りにしている会社は成長しか売りにするところがない企業が多い。ってことなんです。
そして、成長しか売りにするところが無いのは他の企業と差別化するポイントが無いってことですよね。

じゃあどうなるか?
長時間働いて、その時は誰よりも働いてる。成長してるに違いないって思って働くんですけど、それは錯覚です。
錯覚に気づいた人は早急に辞めていきます。
そして気づいてない人は辞めた人を弱いと言います。
ビジネスモデル、仕組みが悪いのに、個人の責任だと言います。
弱いんじゃなくて、冷静にみえてるだけです。

差別化するポイントが無いってことは他の企業も容易に真似できるんですよね。
そうなっちゃうといろんな企業が簡単に参入してくる。
他社に勝つため価格を下げるしかない。
価格を下げると利益が取れない。利益が取れないと人件費やシステム投資に回せない。
人件費に回せないので、給与は上がらず、採用もできない。
システム投資できないので、いつまで経っても非効率。
人手不足だけど、採用できない、効率化できないので誰でもできる仕事で業務が圧迫されて長時間労働。だけど薄給。
苦しんでること=成長みたいな錯覚。
気づいたら何も専門的なことは身につかず、個の力はつかない。ってなります。
心身擦り減らすだけっていう事態。
まあそういう経験も貴重だとは思いますが。

ただ我慢強さ?ストレス耐性?とかは付くかもしれないですけど、稼げる力ではないですよね。
同じ薄給であれば、定時で上がれるゆるい会社で働いて、定時後の時間を自分の興味がある、得意なことを極める時間にした方がよっぽど有意義だと思います。

漠然と成長したい!って考えは本当に危なくて、意欲があるのにもったいない。心身擦り減らす前に自分の好奇心に忠実に行動をした方がいいです。
成長意欲より好奇心旺盛な人が勝つ時代に突入しつつあると思ってます。

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