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あばらやタイム〜スパイスバターぜんざいの反省②〜

路地裏のカレーバーが、2019年冬に新商品"スパイスバターぜんざい"をひっさげて新たに始めたあばらやタイム。

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生姜の千切りが甘いもの?しょっぱいもの?と見た感じ困惑を呼ぶ。が、最終的にはまとまり役になってもらった。

玄米餅には、数年前にお店の年始でお雑煮などに焼き入れて出した時以来ずっとハマっている。磯辺焼きも最高!餅と言えば玄米餅!玄米餅無しにぜんざいはたぶん浮かんで来なかった。なにしろ小豆の粒々とクミンシードの粒々と玄米餅の粒々を一緒に食べたら口の中が楽しい筈だ!と信じてやまなかったから。

本当に自分の好きな、甘さ控えめでむしろ塩気を感じるぜんざいを追求したらこうなった!

と、こんな真夏に去年末のぜんざいを振り返っている。

暑苦しく振り返る去年冬のあばらやタイム。平日2日のみ、おやつ時。ぜんざいだけでなく遅めのランチや早めの一杯も呑めるスペシャルタイムだけれど、なかなかお客さんもまばらな、仕込みも捗るゆったりとした時間が流れていった。これぞあばらやタイムと言えよう!

火・木のどちらか一日は、昼夜問わず来店される、猫好きな年配の常連さんが来てくれる新たな時間にもなった。二杯のコーヒーでスパイスバターぜんざいを挟む。本を読みながらゆっくりしてもらえた。これぞあばらやタイムと言えよう!

ノートパソコンでの仕事をしに来てくれる当店史上初のノマドを遂げたご近所さん、ランチや夜のお客さんで看板をみて気になっていたからと食べに来てくれたり、奥さんに持って行きたい!と初の試みぜんざいテイクアウトをしてくれた方、SNSで美味しそうと思いバスに乗って来てくれた友人。

週2日の僅かな時間だったにもかかわらず、今となっては余計素敵な瞬間ばかり思い出す。人との距離、近かったなー。お客さんは決して多くは無かったけれど、ランチの様な急ぎ感はなく、夜みたくしっぽり深い話をする事もない。思い思いに来てくれる特別な時間…これぞ…これぞあばらやタイムと言えよう!(心の中のコール&レスポンス)

3月始め辺りからコロナ禍により、通常営業も難しい様相になった。ざっくり振り返ると

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テイクアウトとウーバーイーツ メインの日々が続き、このまま自分はお弁当さんとしてやっていくのかもと思うくらい。

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カウンターにはお客さんではなく、常連さん作の苔テラリウム達が並ぶときもあった。誰もいないカウンターを小さな森が賑わしてくれた。常連さんのどんぐりアートは日々上達していった。植物を育てる才の無い私により苔はどんどん鮮やかさを失っていった。(後日返却させていただいた。)

そんな訳であばらやタイムも3月辺りからお休みとなってしまっていましたが!




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復活します!

こんなにぜんざいと書いておきながらメニューは夏仕様になります!(試作中)

スパイスバターぜんざいはまた冬に作ろう。

わたしの反省はただひとつ!

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達筆!先の猫好きな年配の常連さんが今年1月、お誕生日カードに書いてくださった言葉。

謎に新たに始まったばかりのあばらやタイムを応援しに来てくれていたのだなあとしみじみ思った。そして、こんな突飛なチャレンジを応援してくれる人に恵まれていながらも、宣伝も、どんなものなのか商品説明さえも無いスタイルが謎で面白いし "らしいであろう" で貫いてしまった自分が恥ずかしい。それに、新しいメニューを考えるのはなにしろ楽しい!実験であり創作。五感の追求。言葉が拙かろうがもうちょっとスパイスバターぜんざいへの愛を訴えても良かったのにな自分!と、今回の反省文⁈に至った訳です。

次回は

あばらやタイム〜SMMS(塩ミルクミントソルベ)の軌跡〜

夏が終わる前にあばらやタイム復活なるか…?










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