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Twitterのスペース機能。リスナーの所感

 少し前から、Twitterにスペースなる機能が実装された。詳しくは割愛するが、ようはグループ通話を公開したり、聞いたりできる機能だ。実装当時はフォロワー600人以上いるユーザーでないと開催できないという、なかなかに上級層向けな機能だったという事は記しておきたい。

 一方的にフォローしている絵描きさんたちの交流をリスナーとして聞いていたのだが、私が思ったことは「みんなコミュ力高くね……?」である。実際に会ったこともないであろう者同士が複数人で繰り広げる、終わりのないトークに少々面食らった。

 おそらく、創作したり絵をかいたりする人は高確率で普段からスカイプやmocriといったトークチャットを使用しているということもあるのだろうが、それにしてもみんな人前で話すことに慣れてるなという印象。ラジオのフリートークか?と思うくらい次から次へと放たれるエピソードの数々。人によっては1人だけでも話す筋道をしっかり立てて、それこそラジオパーソナリティかというくらい聞きやすいソロトークを展開する人もいた。

 もし自分がスペースを開いたとしたら、こんな風にネタ切れせずに数時間近く話し続ける自信がまるでない。書いていて悲しくなってきた。

 ラジオやテレビと違って聞いている人への配慮も少なくていいし、遠慮のないトークを聞けるのがスペースの面白いところだなと思った。インスタライブなどは映像もあるためどうしても敷居が高い。それに比べてスペースは音声のみなので、例えば映り込みを気にして部屋を整えたり、身なりを気にしなくても済む。

 そういったお手軽さからかスペースで繰り広げられるトークは、まるで友人同士が部屋に泊まり深夜にいつまでもだらだらと語り合うようなゆるさを感じる。

 今日もTwitterのホーム画面に紫の枠線で囲まれたアイコンがないか無意識に探してしまう自分がいた。リラックスした会話を聞くのがなんだか楽しくて、聞く専門ではあるがトークという機能にハマってしまいそうだ。


 と、思っていた矢先である。先日、なぜかフォロワーも少ない私の趣味アカウントの投稿ボタンに『スペース』の項目が突如現れたのだ。

 いざ現れるとそのボタンをうっかり間違えて押してしまわないかという恐怖しかない。開催権限すらない頃は「自分がもしスペースを開くならどんなことを喋るだろう~」などど気楽に夢想できていたものの、現実に可能だとなってしまうと訳が違う。こ、こわい。 

 一人むなしく締まりのないトークをしてしまいなぁなぁでスペースを閉じる自分を想像して震えた。

 よほどのことがない限りビビりな自分がこの機能を自ら使う事はなさそうだけれど『いつか悠長に素敵なトークを繰り広げたいなぁ…』なんて夢を見ながら、今日も文字を打つお供に、人様のトークルームを楽しみつつ傍聴している。



 

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