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まずは「知る」:ハザードマップその3知っておきたい注意ポイント

こんばんは、あじさいです。実は、こういった防災系の情報発信ってnoteが初めてでして、日々どんなネタがいいんだろうか?と探しています。

前2回続きましたハザードマップの話は今回で最後です。

ハザードマップ、もしかしたら見ていただけた方もいらっしゃるかもしれません。きっと、これからご覧になる方、もうすでに見ていらっしゃる方もいるかもしれませんね。「ハザードマップ」という言葉、ハザードマップを見てもらえる機会になったらうれしいです。

今回はハザードマップを見るうえで知っておきたい注意したいことです。

ハザードマップの注意事項

1.ハザードマップでは自然災害の危険度の傾向が分かる!
2.ハザードマップで危険地区の対象外=絶対に安心!というわけではない!
3.それでもハザードマップで危険な場所は、実際の被害箇所と類似しているので確認しておくことが大切!

ハザードマップで危険地区の対象外=絶対に安心!というわけではありません。ハザードマップは必ず何等かの想定に基づいて作成されています(ハザードマップの端っこに書いてあることが多いです)。その想定においては、安全だったということだけにすぎません。

ただし、2018年7月に発生した平成30年7月豪雨(通称:西日本豪雨)では、ハザードマップにおいて危険であると示された場所で災害が多数発生していました。また、2019年に発生した台風19号においても洪水により浸水する可能性があるエリアで浸水被害が発生していました。
ですので、ハザードマップは危険度の傾向を知るためにはとても有益な情報です。

産経新聞より「【西日本豪雨】ハザードマップ、土砂災害も予測と一致 広島、愛媛、岡山の浸水域「危険回避に活用を」」
https://www.sankei.com/west/news/180731/wst1807310072-n1.html

日経ビジネスより2019年「台風19号、浸水エリアとハザードマップを重ねて見えた2つの事実」
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/101700776/?P=1

洪水の場合

・全ての川で被害の想定がされているわけではありません!
例えば、家の前に流れているあの小さい川は大丈夫かしら?っということもあるかもしれませんが、残念ながら、国・都道府県・市区長村にも時間と予算に限りがあります。ですので、全ての川で被害が想定されているわけではありません。
自宅等が川から近くて、川との標高差が小さい場合は注意が必要です。

あと、内水氾濫(大雨が降った場合に下水道や排水路で水が処理しきれずに建物や道路が浸水してしまうこと)は洪水のハザードマップに含まれてません。場所によっては、内水氾濫のハザードを確認することが大切です。内水氾濫のマップが公開されている地域が限られていることも多いです。

豆知識:内水氾濫って?
大雨が降ると、側溝・下水道や排水路だけでは降った雨を流しきれなくなることがあります。 また支川が本川に合流するところでは、本川の水位が上昇すると、本川の外水が小河川に逆流することもあります。 このように、内水の水はけが悪化し、建物や土地・道路が水につかってしまうことを「内水氾濫」といいます。


土砂災害の場合

土砂災害特別警戒区域、土砂災害警戒区域に指定されていない=安心!というわけではないこともあります。
実は、まだ調査が行われていない、調査中という場所があるので必ずしも大丈夫とは言えません。また、土砂災害警戒区域に指定されていないのに被害が発生した場所もあります(2019年台風19号:群馬県富岡市内匠の例など)。ですので、一概には安心とは言えません。

日経Xtech「緩い傾斜で異例の土砂崩れ、群馬県富岡市で3人死亡」
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01027/101800016/

土砂災害危険箇所について情報が公開されている場合は、そちらも参考にされるといいでしょう。


何について対策が必要なのか?それが分かれば何をすればいいのか分かるかと思います。また、家探しの際にも、どんな所に住めばいいのか?見つけやすくなると思います。

ご覧くださいましてありがとうございました!

次回のテーマは、ベーシックですが「災害時の備え(物資)」です。数回に分けてお届け予定です。

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